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2026年5月2日土曜日

無職がいるにもかかわらず、人手不足が起こっている理由






 ここ近年少子高齢化もあって、数多くの業界で人手不足が叫ばれている。特にインフラを支えるブルーカラーの職種で顕著で、このままだとセーフティーネットですら崩壊しかねないくらい深刻な状況だ。
その一方で完全失業者数は2026年3月時点で194万人、求人倍率は1.18倍あり、仕事はあるのに就職できていないという矛盾した状況になっている。

 ではなぜこんな矛盾が起こっているのだろうか?


 特定の職種ばかりに集中


 実は職種ごとに細かく求人倍率を見ていくと、顕著な格差がある。ハードな職種ほど敬遠されがちなため倍率が高く、それほどきつくないというイメージを持たれている職種は倍率が低い。そのため、2026年3月時点で一般事務は0.32倍、会計事務は0.55倍、営業・販売事務であっても0.95倍と、事務職は人余りの状態になっている。

 しかも事務職の場合、DXによる効率化との相性が良いため、むしろリストラの対象になりやすい。これにより増々求人数は減少するので、より倍率低下が加速し競争激化は必至になるだろう。

 この他、ファンが多い鉄道運転で0.73倍、船舶・航空機運転で0.70倍と、専門的運転職も割合低く、競争が激しい。

 これに対して建築土木系の職種は深刻で、倍率トップ5の内4種がこの系統である。しかも、多くが6.0倍以上と人手不足では済まない状況で、人は欲しいけど不人気で集まらないという二重苦におちいっている。


 定着率の低さが原因のことも


 他に医療介護は軒並み2.0倍以上と、こちらも世間で言われているように人手不足が続いている。これは不人気だけでは説明が不十分で、定着率の低さも起きな原因となっている。というのも、医療介護職の平均勤務年数は1~2年と非常に短く、早期離脱が当たり前になってしまっている。

 これは肉体労働や汚れ仕事が要因というだけでなく、病気や障害の関係上患者や利用者によるハラスメントを防げないことが一因となっている。特にここ近年障害者の力関係が強くなり、裁判でも障害者有利な判決を出してしまっているために、泣き寝入りせざるをえないため辞める選択をする人が絶えないのだ。


 精神障害により無職が長引くケース


 もうひとつ考えうるのは、精神障害・発達障害からくるこだわりの強さが無職にさせていることもある。特にASD(自閉症スペクトラム)の傾向を持つ人は融通の利かなさがあるため、経験のあるものや向いていると言われたものに固執しやすく、未経験の職種にチャレンジすることが乏しい。性格的に守りの姿勢をとりやすいのがあるため、可能性を広げるために新たな仕事を覚えたり、他の分野へチャレンジしたりするのを避ける傾向が強い。

 その結果、いつも決まった職種でしか仕事を探さず、検索範囲の狭さからマッチング率と就職率が下がり、無職の時期が長くなりやすくなる。

 かつ精神障害・発達障害の人の場合、定着率が低いのも問題だ。完璧主義やストレス耐性の低さから、少しでも嫌なことがあると早期に辞めてしまいやすい。当日欠勤が多くて出勤が安定しないことから、会社側も安心して雇えないのもあって採用しづらいのもあるし、せっかく採用されても迷惑をかけて自分から辞めてしまうというケースも多い。


 妥協しない限り上手くいかない


 そうはいっても、なかなか自分の思い通りにはいかないもの。自分の希望を全て満足させるのは不可能だし、そんな仕事は他人にとっても理想であるので、取り合いになって返って就職率は下がってしまう。

 である以上、妥協をしない限り就職など夢のまた夢である。そもそも人間なんぞ欲深い生き物なので理想を言いだしたらキリがなく、どんどん可能性を下げてしまう。だから、最低限の条件に絞らないと就職は上手くいかない。

 妥協ができる人間ほど、椅子を手にできるのだ。




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