ハンガリーは結構前から右派のオルバン氏が首相を長く勤めているが、最近は汚職などの問題で人気が低迷。しかし、急浮上した新興勢力「ティサ(尊重と自由)」も保守系政党で、どちらが政権をとっても右派なのは変わらないだろう。
そして有名どころとしては、アメリカのトランプ大統領だろう。引退を決めたバイデン大統領の後継候補として左派のハリス氏と争い、マスコミの下馬評を覆してトランプ氏が当選し政権を奪還した。
こういった右派への傾倒の中でここ最近注目を集めているのが、イタリアのメローニ首相とアルゼンチンのミレイ大統領だろう。
メローニ首相によるイタリアの再建
メローニ首相だが、イタリア初の女性首相で右派政党「イタリアの同胞」の党首も務めている。年齢は現在49歳とまだ若い。支持率も高く、国民からの人気を集めている。
肝心の実績だが、まず財政赤字の改善により、フィッチやムーディーズなどの格付け会社で1段階引き上げを成し遂げた。イタリアにとって財政問題は長年の懸案で、EUにも大きな影響を及ぼしかねない問題だっただけに、これが改善され格付け会社からの評価も得たのは大きい。
他には若年層の失業率の大幅低下も挙げられる。これにより国民生活の安定につながるし、失業率は治安にも関係するので、改善したのは素晴らしい。しかもこれに関連して、GDP成長率も前政権であるドラギ政権を上回ると予想されており、経済面でも成果を上げている。
その他にも不法移民対策として移民船の受け入れを拒否し、EUに規制強化させた。
これらの実績から3年以上政権の座についており、第2次大戦後イタリアで5番目に長い長期政権を実現している。
その他にも不法移民対策として移民船の受け入れを拒否し、EUに規制強化させた。
これらの実績から3年以上政権の座についており、第2次大戦後イタリアで5番目に長い長期政権を実現している。
アルゼンチンを立て直すミレイ大統領
もう一人、今見逃せないのがアルゼンチンの大統領であるミレイ氏だ。リバタリアン(個人と経済双方の自由を求める)を自称する人物で、「アルゼンチンのトランプ」とも言われている。元々は経済学の教授で、21年以上にわたり研究を重ね、50以上もの論文を書くなど、経済にめっぽう強い人物と言える。
そんなミレイ大統領の実績はまず、省庁官庁を半減、公務員7000人削減令の公布、未着手の公共事業の停止などの公的経費の削減がある。数々の分野で削減や停止を行った結果、余剰資金を作ったのは大きい。前政権のペロン主義に基づくバラマキ政策から、脱却を図ったわけだ。
さらにミレイ大統領は、ここで生まれた余剰資金を児童手当の倍増や学用品の購入、私立学校の授業料支援に回した。つまり未来を背負う子供たちのために使ったのだ。これは未来への投資であり、多くの子育て世代は助かることだろう。
他に、失業率の半減などの成果も上げており、ミレイ大統領の支持率は高いどころか、うなぎ登りだそうだ。
他に、失業率の半減などの成果も上げており、ミレイ大統領の支持率は高いどころか、うなぎ登りだそうだ。
現実主義と成果主義が右派の強み
では、なぜ右派はこんなにも実行力があり、実績を作れるのだろうか?その根底に現実主義と成果主義があるからだろう。
どんなに理想的な目標や玉虫色の政策を掲げても、実現できなければ意味がない。そんな理想論など現実世界では通用しないと、右派は割り切っている。全ての人が100%満足するものなどないし、改革するには必ずどこかにしわ寄せや痛みが生じることを承知している。それでも実行しなければ成果は出ないから、理想を捨て現実に見合った政策を断行する。この決断ができるから、成果を出せるのだ。
結局、政治は実行しなければ始まらないし、継続できなければ意味がない。そういう厳しい決断をできるのは、右派だけだ。ここ最近右派が政権をとる国が増えているだけに、変化が楽しみだ。


















