そこでここでは、感情優位か論理優位か見分けるポイントを紹介する。行動パターンが分かれやすい具体的なシチュエーションがあるので、1つの指標となりうるだろう。
感情優位型の特徴
その前に両者の特徴を知っておかないと見分けがつかない。まずは、感情優位からだ。
- 論理や理屈を理解するのが困難な人がいる
- 論理的に正しくても、不安感があると納得しない
- 好きか嫌いか、楽か面倒か、安心できるか否かといった、心の平穏が第一
- 将来に関わることでも、面倒だとやらない
- 単純で簡単でわかりやすいものに飛びつきたがる
- 事実よりも自分がどう思い、どう感じたかが大事
- 論理的思考は難しく、億劫という決めつけがある
といった特徴が挙げられる。こうしてみると、結構感情に振り回されるタイプなのがわかるだろう。自分の感情を抑えることに重点を置いていて、心理的安心を求めているのが特徴である。
論理優位型の特徴
では反対に、論理優位のタイプはどうだろうか?
- 物事の理解は正確性や真実性が大事
- 安心感よりも、結果や効率を重視
- 将来に関わるなら、面倒だなんて言ってられない
- 複雑なものがあっても、仕方がないと受け入れる
- 論理的思考のほうが無駄が少ないので楽なことを知っている
- 失敗しないために、感情よりも事実のほうが重要
- 事実や理屈が通っていることで納得する
特徴としては、感情よりも情報の正確さに重点を置いていることだ。このタイプにとって重要なのは、将来自分が困らないかどうか、不利益を被らないかどうかである。そのためには間違いのない判断をする必要があり、感情に惑わされたらいけないと考えている。
見分けるポイント
では、具体的にどのようなシチュエーションでこの差が現れるのだろうか?具体例を挙げていこう。ちなみに、ここに挙げているのはほんの一例に過ぎないことを考慮していただきたい。
① スマホケース
① スマホケース
これの何が関係するのかと思うだろう?スマホケースには2つのタイプがあるが、その内手帳型を使っている人は要注意だ。付属しているポケットにメモを挟みたいという人は、実用目的で選んでいるのでどちらとも言えない。問題は、知らない内に起動してしまうのではないかという不安感から選んでいる人だ。
よく考えてみてほしい。電源ボタンやタッチパネルがむき出しになっていることは、開発者自身が一番よく理解している。ということは、何かの拍子に起動する可能性など百も承知である。だから、指紋認証や顔認証、パスキーなどで防げるようになっている。
しかもこれらの認証システムは直接指で触れたり、カメラで顔を撮影したりしないと認識しようがない。だからポケットやカバンに入っているだけでカバーの役割を果たせるので、手帳型を選ぶメリットはない。加えて言うなら、手帳型であっても電源ボタンは丸見えなので、何の対策にもならない。
それでも手帳型を選ぶのは論理よりも感情的な安心感を重んじているか、もしくは理屈自体を理解できないかでしかないため、感情優位であることを自ら証明している。
② 数学の証明問題
これは客観的でわかりやすい判断材料であろう。中学の数学で出てくる単元で、つまずく人が多い問題として有名だ。それだけに得意不得意がはっきり分かれやすく、感情優位か論理優位かを見分けるのにも活用できる。
そもそも証明問題は、「Aの式=Bの式」「Bの式=Cの式」「Cの式=Dの式」・・・とひたすら続けていき、結果として「Aの式=Zの式」も成り立つという結論を導き出すものだ。この論法自体が論理的思考の基本で、この構造がわからないと永久に論理を理解するのが不可能になる。
さらに、論理を理解できない人は説明のし方とか言葉のチョイスの問題にすり替えるが、いくら説明や言葉を変えようとも論理構造を見る能力自体が欠落していると、結局理解できなかったり時間かかったりする。そうなると、できない人はおのずと感情でしか考えられなくなり、感情優位になってしまう。
③ ゲームのジャンル
ここに触れる人はあまり多くないと思うが、どのゲームのジャンルを選ぶかでもタイプが分かれるものだ。特に、シミュレーションゲームを選ぶかどうかは、結構感情優位/論理優位を見分けるファクターになりやすいだろう。
正直シミュレーションゲームはスパンが長いので、長期的戦略と計画性と根気が必要である。その上、複数のパラメーターを把握し、複数のタスクと不慮の事態を同時に対処しながらミッションを達成しなくてはならない。
こういうジャンルは論理的思考が伴わないとなかなか思うようにいかないし、我慢ができない人だとじれったくなってすぐに飽きてしまうだろう。何より「シミュレーションゲーム=面倒」というのもあるので、感情優位の人は手を出さないだろう。
④ 荷物の多さ
いつも大荷物を持ち歩いていたり、複数のバッグを抱えていたりする人がいるだろう。こういうタイプは感情優位である。
荷物が多い人の共通点として、万が一の失敗や不測の事態に一切遭いたくないという完璧主義の心理がある。そのために完璧な備えが必要になり、ドンドン荷物が増えてしまうのだ。ポケットティッシュや絆創膏みたいな小さくて軽い物ならともかく、折り畳み傘、着替え、防寒具、充電用バッテリー、水筒、おすそ分け用の菓子、フェイスタオル、ウエットシート、レジャーシート、本、雑誌、ラジオ、懐中電灯、防災グッズなどなど・・・。全部持っていこうとなると大荷物となるのは当然で、持ち歩くだけでも体力や時間、仕事のパフォーマンスを失ってしまい、本末転倒である。
しかも、これを解消するために荷物を減らす決断をするのではなく、軽いバッグを探そうとするような人は重症である。それは合理性を失っており、無いものねだりになっている。明らかに感情優位の証拠だ。
まとめ
他にも見分けるポイントはあるだろうが、その人が何を重視するかによってタイプごとに判断基準に違いが現れるのがわかるだろう。方や恐怖心や失敗回避に重きを置き、方や合理性や将来性に重きを置く。それぞれのスタンスによって採る手段が変わるので、その後の結果も分かれてくる。
それを見ることによって、おおよその相手のタイプを察知することはできる。そうなれば接し方や話題など、対人関係での選択がしやすくなるはずだ。逆に言うと、賢い人はそういうところからも情報を得ているので、用心が必要である。



























