ただ、そういう人を観察していると、共通して間違った選択をしていることに気づく。しかも、自分にはどうにもできないことに執着しているばかりに、いつまでも良くならない良くならないと言い続けている。傍から見ていて、そこにしがみついていてもあなたの生活はよくならんのにな~と思うのだが、本人は盲目的になっているから全く気づいていない。
しかも、意外とこういう人は多くて、大なり小なり結果の出ない選択をしているのではないだろうか?
そこでここでは、結果の出ない物事には何があるのか?ドツボにはまらないためにどうしたらいいのか、ヒントを挙げてみる。
給料アップを期待してはいけない
まず期待してはいけない代表的なものが、給与だ。現代では最も多くの人が勤め人として給与を収入源としている。特に日本では多くの職場で月給制または時給制を採っているから、出勤して時間まで居続けるだけで決まった額の給与がもらえる。最も確実性の高い安定収入となるので、そこに依存ししがみつく人は多い。
だが残念ながら、給料はそんな簡単には上がらない。実際、日本の給与は約30年間全くといっていいほど上がらなかった。ここ近年上がり始めたとはいえ、社会保障費の増額に伴って差し引かれる金額も増えているから、反って手取り額が減るケースもよく見られる。
その上、企業としては雇用を守るため業績不振時のための蓄えとして内部留保をする向きも強いので、なかなか積極的に給与アップに踏み切れない心理もある。そして何よりも従業員の一存で決められるものではないので、自分の力で変えることはできない。
年金に期待してはいけない
これもFP(ファイナンシャルプランナー)からしたら、期待してはいけないものの代表格だろう。老後働けなくなった際の生活資金としてあるのが年金だが、これも十分な額がもらえると思っていてはいけない。というのも、すでに需給バランスが崩れているからだ。
ここのところ常態化している少子高齢化に伴って、受給者と納付者の数がアンバランスになっているのと、インフレが加速して高齢者が納めた額では生活がまかなえなくなったことで、供給過多になっているからだ。
そうなると、どんなに多く納めても若年であればあるほど資金ショートする可能性が高く、インフレが進むのも相まって年金では生活が成り立たないのは確実である。こと年金は外部要因がかなり影響するし、何より政府の意向で金額が変更されてしまうのもあるので、自分ではどうにもならない。
雇用環境は?
雇用環境もそうだ。雇用環境は会社組織に係わるので、1人では変えられない。変えたほうがいいことに異論はないが、様々な人との兼ね合いがあるから自分の都合だけで変えることはできない。
しかも、その時々の景気や人口、技術革新などの外部要因も働くので、会社としてはある程度流動性をもたせないと調整ができない。そうなると古き良き終身雇用など今さらやってられないというのが本音で、現代はなかなか正規雇用を拡大する向きにはなりにくい。よって、雇用環境も個人の力だけではどうにもならない。
それでも変わりにくいものを当てにする
それでも多くの人々は、これらが変わることをいつまでも期待している。何年経ってもほとんど変わらないのを目の当たりにしているのに。特に日本人はこの傾向が強いと思われる。それはなぜか?損をしたくない、今以上の苦労をしたくない、安心安全が担保されていないと怖いという、バイアスが強いからだろう。
先に挙げた事例は、どれも他人の力によってどうにかしてもらう、もしくは待っているだけで自動的に手に入るものばかりだ。自分が損することはなく、安定して決まった額のお金を手にできる。生存本能からして、最も危険性が少ない選びがちな手段である。人間にとって飢えることが最も生命の危機になるから、安定した収入にどうしても飛びつきやすくなる。
しかし、えてしてこういうものは変化しにくい。というのも、安定とは上下動が少ないということだから、下振れしない代わりに上振れもしないのだ。それに会社からしたら固定費になるから、増大させるのはリスクになる。だから二の足を踏みやすい。
だから安心安全で安定したもの、他人が関わらざるをえないものを選んでいる限り、事態はよくならないのだ。そしてそこにしがみついている人があまりに多いことで、たくさんの損失を生んでいるのだ。
自分のほうを変えないことには一向によくならない
ここまでくればおわかりのように、変えるのは自分のほうである。他の記事でも散々言っているが、自己実現を遂げている人は総じて自分を変えるほうを選んだ人である。自分を変えるほうが圧倒的に早いし、現代の急速に変化する社会情勢についていかないとドンドン取り残されてしまう。それくらい今は自分を変えることが重要になっている。
旧来のシステムや収入源にいつまでも期待していても、今の社会情勢には追いついていけない。変化の遅いものや期待が薄いものはぱっぱと見切りをつけて、切り替えていかなければならない。これからの時代は、変わり身の早さがものを言うのだ。



























