しかし、ペットとして飼うにはかなりの負担がかかる。日々の餌代の他、トイレ用の砂の入れ替え、小屋や遊具などの購入費、爪や毛のカット、冬期と夏期のエアコン代など、何かと定期的に手間とコストがかかる。
何より高額なのが、医療費だ。人間と違って健康保険がないので、全額自費で賄わなくてはならない。病気になれば数万~数十万円ほどかかるし、多頭飼いになるのを防ぐために避妊手術もしなくてはならない。そのためSNS上で、これらの費用を賄えるはずのない生活保護受給者のペット飼育がかなり問題になり、炎上までしてしまっている。
植物の飼育がおススメ!
そこで代替策としておススメしたいのが、植物だ。これも飼育には変わりがないし、植物も生き物であるからかわいさもある。日々の変化は乏しいが、数日経てば芽が出て、葉っぱが増えて、花が咲いて、実をつけるから、ちゃんと変化を実感することもできる。
なのでここでは、生活保護受給者にこそ植物の飼育のほうがおおススメである理由を挙げていこうと思う。
① 圧倒的なコスパの良さ
一番の理由はコスパだ。とにかく安く済む。
動物の場合は飼育コストがことごとく高く、それも毎日なのでトータルで見てもコスト高になりやすい。医療費などの臨時の出費にいたっては万単位なので生活保護受給者にはとてもではないが払えないし、それによって動物に対するネグレクトにもつながるので、動物虐待になり刑事事件化することもある。生活保護受給者のペットは、決して推奨できない。
これに対し植物は、基本毎日のコストは水やりだけである。水道水でいいので、コスパは最強である。しかも、冬場は2日に1回か、3日に1回の水やりでいいので、もっと安くできる。
病気もあまり罹らないし、そもそも医師が必要ないので医療費は全く発生しない。エアコンをつけっぱなしにするほどの温度管理は必要なく、室内への出し入れで十分なので電気代もかからない。
余計にかかる費用としては、培養土代、肥料代、鉢代、苗の代金で、どれも500円以内で収まるので、トータルでも1万円を超えることはない。
しかも、野菜や果物の苗だったら、大きくなった時に収穫できて家計の足しにもできるので、むしろ元が取れる可能性もある。あと、スーパーで買って食べた果物の種を蒔くと発芽するものもあるので、そうなると苗代も節約できる。実際、枇杷なんかは蒔くと発芽するし、今私の家ではすくすくと大きくなっている。
ちなみに今、私自身は枇杷の他に、青紫蘇、モミジ、ピーマン、万願寺唐辛子、シダ、グミなんかを育てている。かつては、モンステラ、苔玉、松、苺、姫桜桃、大根なんかも育てていた。
② 省力・管理のしやすさ
これもメリットが大きい。歩き回ることは絶対にないし、糞をするわけではないし、散歩も必要ないので、圧倒的に楽である。労力といえば、水やりくらいか。これも、夏場だと1日2回やらねばならないが、気温が下がってくれば土の渇きが遅くなるので、2~3日に1回のペースで十分になる。
時々日当たりや気温を考えて置き場を変えることはあるが、東向きの家や南向きの家であれば置きっぱなしでも問題は少ない。気温が低い冬場だと、夜間は室内に入れることはある。特に温暖地域の植物は。
あとは、たまに肥料をやったり、植え替えしたり、剪定したりはあるが、そんなのは毎月ではないので動物と比べたら天と地の差である。むしろ野菜や果物の収穫作業は、楽しみでしかないし、今もピーマンや万願寺唐辛子が実り始めていて、今か今かと待ち遠しいばかりである。
③ 多くの植物は寿命が長い
植物の種類にもよるが、多年草や樹木の場合は寿命が何十年にもなるので、育て方が悪くない限りそうそう死なない。愛玩動物が5年とか10年とかで亡くなるのとは、大きな違いだ。植物の場合は丁寧に育ててあげれば何十年何百年と生きるので、滅多に死ぬことはない。
ただ、種類によっては一年草ないしは二年草なんかもあるので、これは1~2年で枯れてしまう。でも、種を採取して蒔けば発芽して大きくなるので、繰り返し育てることができる。青紫蘇なんかは一年草なので、その習性がある。(ピーマンも日本で育てると一年草になってしまうらしいが、うちのピーマンの木は2年目なので本来の多年草の威力を如何なく発揮している)
④ 盆栽であれば資産価値が生まれる
これは盆栽限定の話だが、実は売値がつく場合がある。動物だと一度飼い始めたものを転売するのはご法度だし、ユーズド扱いになるので値段なんぞつかない。
しかし盆栽に限っては、上手く育てて見事な形に整えることができると、商品価値が発生する。有名な盆栽作家の作品となると数百万円にもなるし、歴史上の人物が所有していた盆栽となるとさらに高い値段がつく。実際、徳川将軍が所有していた盆栽が未だに生きて保存されており、恐らくは値段がつかないほどになっている(3代将軍徳川家光所有、樹齢550年の五葉松の盆栽「三代将軍」は未だに生きて残っている)。ここまで来るともはや金融資産である。
⑤ とにかく大きくなる様が可愛いい&うれしい&癒し
植物を育てる一番の魅力は、大きくなっていく様が愛らしくて、うれしくなるという点だろう。自分の育て方が上手くいっている証拠だし、植物自身も喜んでいるということだ。なんか自分の分身というか子供というか、それがすくすくと育っていくのはうれしいものだし、どんどん愛着が湧く。
それに緑がある生活はリラックスを促すし、癒しを感じるものだ。殺風景な家に彩を添えるのでインテリアとしてもピッタリだし、運気を上げるとも言われる。
光合成によって酸素を排出するので酸欠を防ぐし、空気をキレイにしてくれるので呼吸が楽になる。正に癒しそのものである。


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