2025年3月28日金曜日

いつも感情のみを重んじるから上手くいかない

 SNSが普及したお陰でここ近年は、お金持ちから庶民、生活困窮者まで、様々な人の生活実態がオープンになってきた。他にも事業が上手くいっている人orいない人、新しいことに挑戦している人or現状維持の人、メンタルが安定していて着実に物事に取り組めている人or精神が不安定で家に引きこもり生活保護で食いつないでいる人など、対照的な境遇の人達も目にすることが増えた。

 特に日本の場合、社会システムの整備が進んでいるので、大方の人には機会が均等に与えられている。にもかかわらず大人になった時の有り様が、天と地に分かれてしまっているのはなぜなのだろうか?上手くいかない人の根本の原因は何だろうかと突き詰めると、私はやはり「感情」の取り扱い方にあると結論付ける。

感情に支配されるというが・・・

 感情的な人は上手くいかないというのは、多くの媒体で言われていることなので今さら感があるくらい多くの人が知るところだろう。なぜよくないかというと、感情的になると冷静さを失いその場の勢いだけで後先考えず実行して墓穴を掘るからだ。

 そしてこのような状況に対して「感情に支配される」という表現を用いられることもよくあるが、この説明は正確ではないと思う。というのも、この説明だと感情をあらわにするのは自分の本意ではないというニュアンスを含むが、実際には積極的に感情を出しており、何なら感情を手放すのは人生の楽しみを失うとすら本人は思っているからだ。つまり本当は「感情を重視」し、時として頼っているわけだ。

感情を重視するとリスク回避してしまう

 ただ感情を重視していると、何か新しいことを始めようとする際に伴う困難やリスクに対して恐怖心が生じ、回避することになる。結果何もしないという選択を常にとるため、社会は変化しているのに自分は一切進歩がなく取り残されていく。最終的に収入が増えないばかりか、物価上昇に伴って出費は増える一方になるので困窮する。それは正に今の日本の庶民の姿そのものである。

 そしてこういう話でよく勘違いされるのが、恐怖心の有無が論点だと考えることだ。つまり富裕層は恐怖心が無いからできるんだ、庶民にはそんなの怖くてできないのが当たり前だと。これはとんだ決めつけである。富裕層だって所詮人間なので恐怖心あるし、何ならつぎ込んでいるものが大きいのでより大きな恐怖を背負っている。が、ここで庶民と違うのは、恐怖心を抱く方をあえて選択していることだ。富裕層は恐怖心を抱く方を選択しないと、利益が手に入らないのを知っているからだ。むしろ無変化=損失とすら捉えている。

感情 VS 実益

 なのでその恐怖心を感じないようにするのではなく、あえて庶民とは逆ハリをし、恐怖心を感じるけれども試行錯誤することで成功へと近づけるのである。そうすることで成功体験と攻略法を増やし、収入アップにつなげているのだ。つまり感情を二の次にし、実益を優先させているだけなのである。

 別な見方をすれば、失敗するかもしれないという恐怖を先に感じた後に大きな利益を得るのか、失敗を回避して一時に恐怖心から逃れた後に困窮という大きな不安を永続的に抱えるかの差とも言える。果たしてどちらが未来にとって良い選択だろうか?



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