2025年8月30日土曜日

逃げの一手だけでは、必ず行き詰まる

 よくリベラルの人達が、「辛い時は逃げてもいいんだよ」とか、「逃げなきゃいけない場合だってあるんだ」とかいうのを見聞きする。そうといえばそうなんだけれども、実際には本当に逃げたほうがいい人は言っていない気がする。むしろ人生の節目節目でいつも逃げの一手しかしてこなかった人が、自分の失敗や選択ミスを認めたくないばかりに言っているのが多いのではないか。

 正直な話、逃げてばかりで上手くいくほど人生容易ではない。学べないこと、失うこと、身につかないこと、得られないことのほうが圧倒的に多く、どんどん平均との差が開いてしまう。しかも、それを自分が選んだのに社会が悪い、政治が悪いと言って自分を省みないから、いつまでも自分の過ちに気づかず、余計に取り残されてしまう。

 そこで、なぜ逃げるのが良くないのか?逃げるとどんな悪影響があるのか見ていこう。


 生きる術が身につかない


 逃げるといういうことは自分ではやらないということなので、知識や知恵を学んだり、経験やスキルを積み重ねることができない。なので、できない、できなかった、という失敗の実績だけが積み重なるので、どんどん自分は無能であるという確証のみが高まってしまう(実際には試してもいないので、無能かどうかわからないのだが)。

 リベラルの連中は逃げるのは良いこととして喧伝しているが、実際は目標を達していないから本人にとっては挫折・リタイアであり、自信の喪失とより深い精神の落ち込みをもたらしてしまっている。結局のところ、逃げるというのは一時しのぎをしているだけで、メリットは何もない。逃げの一手だけだと、どんどん自分から自分で生きる力を奪っているわけで、上手くいかないのは当然の成り行きである。


 精神力で何とかしようというのが土台無理


 そもそもなぜ逃げるかというと、そのほうがメリットが大きいからだ。傷つかなくて済む、自分で責任をとらなくて済む、損失を被らなくて済む、恐怖を感じなくて済む、他人の顔色をうかがわなくて済む、面倒なことをしなくて済む、失敗をしなくて済む、恥ずかしい思いをしなくて済むなどなど、逃げるというのは心理的なメリットがかなりある。

 しかもこのメリットは極めて強力で、大きな誘惑となる。これを精神力で乗り切るのはどんな人間でも不可能である。目の前にこれを越えるくらいのうま味のある餌を持ってきたとしても無理だろう。というのも、人間の習性としてメリットよりもデメリットの方を2倍大きく見積もるという無意識の心理が本能的に働くことがわかっているからだ。


 所詮人間は物理的に退路を断たないと本腰を入れられない


 だからといって逃げの一手を続けるのは愚策である。また元の生活に逆戻りしてしまうから。なんとか打開策を見出したいものである。

 実は、こういう状況下においても人生をうまく乗り切り、解決へと導いている人がいる。そういう人が採る手段が、物理的に退路を断つという手段だ。身近な例でいえば、枕元にスマホを持っていかないとか、目覚まし時計は布団から離れたところに置くとかだ。この手法をを用いて、生活や勉強、仕事でも実践するのだ。スマホがメンタルに悪いのならタイマーを仕掛けるとか、仕事で一定のレベルに達してから進退を考えるとか、実践的な方法を取ったほうが腰を上げざるをえない状況にできるだろう。

 後は逃げることに物凄いペナルティーや負荷をかけるのも効果的だ。先ほども言った通り人間はデメリットを大きく見積もる習性があるので、デメリットのあることをやろうとはしない。逃げたら損するとわかっていたら、逃げるよりも立ち向かったほうがマシとなるので逃げづらくなる。例えば逃げたら筋トレとか1万円没収(没収先を慈善団体にするとなお良い)とか、やり方はたくさんあるだろう。

 とにかく精神論で何とかしようとするのは精神疾患抱えている人には尚のこと期待できないので、物理的な手を用いる他はないだろう。



                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            

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