多くの人は様々なシーンで、そんなこと言われなくてもわかっていると口にしますが、でも本当に腑に落ちるまでわかっている人って少ないのではないでしょうか。実際これには個人差があり、骨の髄まで理解している段階のものもあれば、頭ではわかっているけどというものまであると思います。今回はその状態をはっきりさせることと思います。
さて、SRS(性別適合手術)は性別変更をする手段として、認知が広がってきました。とはいえ、SRSは万能薬ではないのは頭ではわかっていると思います。しかし、何かお墨付きを得られる気がするため、期待をしてしまうこともあるかと思います。そのもやもやが晴れるかわかりませんが、要点をまとめます。
SRSをすることの意味
性器に対する違和感を軽減させる
一番大きな意味合いは、これだろうなと思います。物理的になくしてしまい、いつ何時も見なくて済むようになるから、そして実際に無くしたという事実があるからです。
近似した外性器を得られる
MTFの場合、作られないこともありますが、形成されると異性の生活スタイル(性生活と排尿)に変わります。それと、異性の形状になることでより満足感を得る人もいるでしょう。
書類上の性別を変更できる
今現在、日本ではSRSが戸籍の性別変更において必須条件となっております。なので、戸籍に準拠する住民票、各種契約、登記、登録等の性別も変更できるようになります。
一区切りつけられる
新たな体に作り替わることで、一区切りつけられます。これにより、心機一転新たな人生をスタートさせるきっかけにはなります。
SRSをしても変わるとは限らないこと
反対に変化しない、もしくは変化が期待できないものもあります。
周りからの認識
周囲の人々からの扱いが変わるかどうかは相手の認識次第になるので、その人次第です。そもそも下半身を見せるわけにもいかないですし、人間の認識は、容姿、声色、生い立ち、深層心理、人格など、双方の複数の要素が複雑に絡んで形成されています。性格的に単純には割り切れない人もいるので、SRSをしたからといってそう簡単に相手の認識を変わるわけではありません。
自信・自己肯定感
一区切りつけられることで自信・自己肯定感がつく人もいますが、当人次第なのでSRSしたからといって必ずそうなるとは限りません。むしろ、慢性的な不安症に陥ってしまい、精神を患ってしまう人も一定数います。実際術後病んでしまい、自殺にまで至ってしまうケースもあります。
外見
生殖腺の除去でホルモンバランスの変化があり、それが後々外見に影響するかというと少々あるかもしれませんが、ほぼないに等しいというのが大方の実感ではないでしょうか。むしろ、それまで投与してきたホルモン剤の影響の方が大きいし、しかも個人差も大きいので、あまり期待した通りにならないケースも散見されます。
未来
手術が未来を作ってくれるわけではないので、この点の保証はありません。しかもSRSを人生のゴールと位置づけてしまうと、達成した時に他にやりたいことが無くなってしまって燃え尽き症候群に陥ってしまい、無気力になったり、うつ病を発症したりするので、人生の通過点と考えるほうがベターだと思います。
生物学的な性別
染色体まで変えることができないため、こればかりはどうにもなりません。なので、性自認と染色体が異なるのが許せないという人は、SRSを受けても納得できない可能性が高いです。実際、これが元で精神疾患を発症したり、悪化させたりした人もいるそうで、どこかで折り合いをつけないと精神の安定を保てないと思います。
脳および脳機能
脳を手術するわけではないので、当然変わりません。なので、自分に備わった習性や本能はそのままです。
アイデンティティ
流動的で未確定のアイデンティティを確立させるべく手術に踏み切る人も中にはいるようです。しかし、アイデンティティは脳内で形成されるものなので、SRSをしたからといって明確になるわけではありません。手術をしたものの、後になって私はトランスジェンダーや性同一性障害ではないと気づき、後戻りできなくなってしまった、もしくは再度SRSを受ける例も一定数あります。
ただ、再手術をしたとしても完全には元の体には戻すことはできませんし、一生不妊でありホルモン投与も続けなければならないのは変わらないため、コスト面、身体的負担でもリスクが大きいです。
まとめ
SRSを目標に頑張っている人も多いと思いますが、中には悲劇的な結果になってしまった人もいるのがこの手術の怖いところです。昔から後悔先に立たずとは言うものの、将来を予測できる人はいないので中々判断が難しいところです。
自分で判断することなので自己責任と言えば自己責任ですが、もし何かあった時に周りの人は何もしなかったのかなとも思ってしまいます。なので、一人で判断せず、家族や友人、職場の同僚など、誰かメンターを作って相談するのがいいのではと思います。
国内SRSの手順と対応クリニック(準備編)
https://akachinmoney.blogspot.com/2023/03/srs.html
国内SRS直前の流れと用意するもの(入院前編)
https://akachinmoney.blogspot.com/2023/03/srs_31.html
国内SRSの話(執刀医編)
https://akachinmoney.blogspot.com/2023/04/srs.html
国内SRSの話(術式編)
https://akachinmoney.blogspot.com/2023/04/srs_2.html
国内SRSの話(入院中編)
https://akachinmoney.blogspot.com/2023/04/srs_3.html
国内とタイのSRSメリット・デメリット(MTF)
https://akachinmoney.blogspot.com/2023/04/srsmtf.html
SRSは万能薬ではない
https://akachinmoney.blogspot.com/2023/04/srs_18.html
歩き方に出る男女の違い
https://akachinmoney.blogspot.com/2023/07/blog-post.html
LGBTERで私のことが紹介されています
LGBTERでの紹介はこちら
https://lgbter.jp/lgbter/akari-yoshida/
さて、SRS(性別適合手術)は性別変更をする手段として、認知が広がってきました。とはいえ、SRSは万能薬ではないのは頭ではわかっていると思います。しかし、何かお墨付きを得られる気がするため、期待をしてしまうこともあるかと思います。そのもやもやが晴れるかわかりませんが、要点をまとめます。
SRSをすることの意味
性器に対する違和感を軽減させる
一番大きな意味合いは、これだろうなと思います。物理的になくしてしまい、いつ何時も見なくて済むようになるから、そして実際に無くしたという事実があるからです。
近似した外性器を得られる
MTFの場合、作られないこともありますが、形成されると異性の生活スタイル(性生活と排尿)に変わります。それと、異性の形状になることでより満足感を得る人もいるでしょう。
書類上の性別を変更できる
今現在、日本ではSRSが戸籍の性別変更において必須条件となっております。なので、戸籍に準拠する住民票、各種契約、登記、登録等の性別も変更できるようになります。
一区切りつけられる
新たな体に作り替わることで、一区切りつけられます。これにより、心機一転新たな人生をスタートさせるきっかけにはなります。
SRSをしても変わるとは限らないこと
反対に変化しない、もしくは変化が期待できないものもあります。
周りからの認識
周囲の人々からの扱いが変わるかどうかは相手の認識次第になるので、その人次第です。そもそも下半身を見せるわけにもいかないですし、人間の認識は、容姿、声色、生い立ち、深層心理、人格など、双方の複数の要素が複雑に絡んで形成されています。性格的に単純には割り切れない人もいるので、SRSをしたからといってそう簡単に相手の認識を変わるわけではありません。
自信・自己肯定感
一区切りつけられることで自信・自己肯定感がつく人もいますが、当人次第なのでSRSしたからといって必ずそうなるとは限りません。むしろ、慢性的な不安症に陥ってしまい、精神を患ってしまう人も一定数います。実際術後病んでしまい、自殺にまで至ってしまうケースもあります。
外見
生殖腺の除去でホルモンバランスの変化があり、それが後々外見に影響するかというと少々あるかもしれませんが、ほぼないに等しいというのが大方の実感ではないでしょうか。むしろ、それまで投与してきたホルモン剤の影響の方が大きいし、しかも個人差も大きいので、あまり期待した通りにならないケースも散見されます。
未来
手術が未来を作ってくれるわけではないので、この点の保証はありません。しかもSRSを人生のゴールと位置づけてしまうと、達成した時に他にやりたいことが無くなってしまって燃え尽き症候群に陥ってしまい、無気力になったり、うつ病を発症したりするので、人生の通過点と考えるほうがベターだと思います。
生物学的な性別
染色体まで変えることができないため、こればかりはどうにもなりません。なので、性自認と染色体が異なるのが許せないという人は、SRSを受けても納得できない可能性が高いです。実際、これが元で精神疾患を発症したり、悪化させたりした人もいるそうで、どこかで折り合いをつけないと精神の安定を保てないと思います。
脳および脳機能
脳を手術するわけではないので、当然変わりません。なので、自分に備わった習性や本能はそのままです。
アイデンティティ
流動的で未確定のアイデンティティを確立させるべく手術に踏み切る人も中にはいるようです。しかし、アイデンティティは脳内で形成されるものなので、SRSをしたからといって明確になるわけではありません。手術をしたものの、後になって私はトランスジェンダーや性同一性障害ではないと気づき、後戻りできなくなってしまった、もしくは再度SRSを受ける例も一定数あります。
ただ、再手術をしたとしても完全には元の体には戻すことはできませんし、一生不妊でありホルモン投与も続けなければならないのは変わらないため、コスト面、身体的負担でもリスクが大きいです。
まとめ
SRSを目標に頑張っている人も多いと思いますが、中には悲劇的な結果になってしまった人もいるのがこの手術の怖いところです。昔から後悔先に立たずとは言うものの、将来を予測できる人はいないので中々判断が難しいところです。
自分で判断することなので自己責任と言えば自己責任ですが、もし何かあった時に周りの人は何もしなかったのかなとも思ってしまいます。なので、一人で判断せず、家族や友人、職場の同僚など、誰かメンターを作って相談するのがいいのではと思います。
国内SRSの手順と対応クリニック(準備編)
https://akachinmoney.blogspot.com/2023/03/srs.html
国内SRS直前の流れと用意するもの(入院前編)
https://akachinmoney.blogspot.com/2023/03/srs_31.html
国内SRSの話(執刀医編)
https://akachinmoney.blogspot.com/2023/04/srs.html
国内SRSの話(術式編)
https://akachinmoney.blogspot.com/2023/04/srs_2.html
国内SRSの話(入院中編)
https://akachinmoney.blogspot.com/2023/04/srs_3.html
国内とタイのSRSメリット・デメリット(MTF)
https://akachinmoney.blogspot.com/2023/04/srsmtf.html
SRSは万能薬ではない
https://akachinmoney.blogspot.com/2023/04/srs_18.html
歩き方に出る男女の違い
https://akachinmoney.blogspot.com/2023/07/blog-post.html
LGBTERで私のことが紹介されています
LGBTERでの紹介はこちら
https://lgbter.jp/lgbter/akari-yoshida/
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