2025年9月23日火曜日

アドバイスに従えない人の2つの理由

 人間なかなか他人のアドバイスには、容易に従えないものだ。ただ、相手のこともあるから、大抵の人は多少試みてはみるだろう。

 しかし世の中には、全く従いたくないという人もいる。とにかくアドバイスを反射的に跳ね除けてしまい、一切受け付けないという態度を何に対してもとる人がいる。アドバイスが自分にとって有益であったり、自己改善を迫られていたりしていても、頑なに拒否をする。

 その理由は大きく分けて2通りあると考えられる。


 恐怖心から尻込みしてできない


 まあ、よくありがちなのは尻込みしてしまうパターンだろう。自分を変える時や新しいことを始める時というのは、恐怖心が先立つものだ。先が読めない分リスクマネジメントもできないから、失敗する可能性が出てきてしまう。これは本能からくる防衛反応にも関係するので、仕方ない部分がある。

 ただ、このケースはいろいろなシチュエーションを経験し、その度に工夫をしていけば引き出しが増えるので段々と落ち着いてきて、アドバイスをすんなり受け入れられるようになる可能性はあるから希望は持てる。


 相手の言った通りの結果になるのが「癪」


 問題はもう一つのほうだ。それは、相手の言った通りになったら「癪」なので、やりたくないというパターンだ。こう考える人は、

 相手の言った通りの結果になったら
   ▼
 自分のほうが間違い
   ▼
 自分の負け
   ▼
 屈辱を味わいたくない
   ▼
 アドバイスを避ける

という思考パターンを持っている。このタイプは羞恥心や敵対心を強く持っているため、自分の間違いが証明される事態は恥と捉えるので、絶対に避ける。だから素直に聞くことができないのだ。


 今の感情は、未来の自分を邪魔している


 ただ、今感じている感情に囚われるのは、自分にとって利益にならない。行動を抑制するのでチャレンジや改善につながらない。結果、周りは時の経過とともに変化しているのに、自分だけが変わらず成長しないまま老いてしまう。そのいきつく先は、孤立に他ならない。それは自分で自分の未来を反故にしているようなもので、あまりに愚かだ。

 アドバイスを聞いてやってみるのも、未来のためには必要なプロセスだ。癪だからやらないという判断はあまりに幼稚だし、自分の選択を相手の判断に委ねてしまっているし、何より相手はもちろんのこと自分に対しても不誠実である。ちゃんとアドバイスは聞けるようになりたいものだ。




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