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2025年11月8日土曜日

左翼が嫌われるのは、採算と限度を考えないから

 ここ近年、左翼への反発が強まっている。欧米では右派政党が躍進したり、右派候補が大統領や首相に当選したりする一方、左派政党が急速に支持率を落とす結果になっている。日本でも右派政党が議席を伸ばし、左派政党が議席を激減して国政政党の地位から陥落する党まで出現した。

 SNSの普及に伴って、オールドメディアが報じない左翼の愚行(不適切発言の謝罪拒否やしばき隊との接点)がリークされるようになったのも一因としてあるが、それだけではなく長年左翼が求めてきた政策にも反感を買っている部分が多い。


 採算を考えていない


 まず左翼共通の政策の中心にあるのが、手厚い福祉だ。福祉を手厚くすれば多くの人が生きられ、幸福になると考えていて、これをいかに拡大するかを政策としている。

 だがこの福祉というのは曲者である。というのも、拡大しようと思えばいくらでも拡大でき、際限がないからだ。しかも、左翼の場合はありとあらゆる人を対象とするので、適用範囲は無限に増えてしまう。その上、マイノリティに寄り添うと言えば聞こえはいいが、要は本人の気持ちの満足感を基準としているため、要求が尽きることはない(そもそも人間は欲望を抱く生き物だから)。よって、必要な予算も人材も無限に膨らんでしまう。

 こうなると採算が合わなくなるのは必定だ。何よりも人間は欲深いので、福祉で何もかもが保護されるとなると、働かずに福祉に頼るほうが得になってしまうので、支える人よりも支えてもらう人のほうが増えてしまう。そうなれば需給バランスが崩れてしまい、予算が足りない、人手も足りないということになるので、いつかは首が回らなくなって破綻する。左翼はそこを考えていない。


 限度を理解していない


 ではなぜ左翼は採算の合わないことを要求するかというと、限度を考えていなからだ。どんな物にも限りがあるのが世の中で、予算も人材も決まっている。それどころか、福祉以外にも必要としている分野は山ほどある(産業振興、出生率向上、育児、科学技術開発、文化財保護、教育学術、インフラ整備維持、外交、治安維持、自然保護・・・)。福祉にばかり資源を割いてしまうと、他が手薄になり立ち行かなくなる。

 そればかりか人口減少に伴ってリソースが減っているし、売上高も下げざるをえないから一般市民の生活水準も下降している。その中でマイノリティだけ生活水準を一定にするばかりか、文化的な生活の名の下で水準を上げようとすればどうなるだろう。一般市民からしたら、自分たちが払ったお金でのうのうと暮らしており、こいつらのためにお金を搾り取られていると写るので、裏切りに他ならない。

 だが左翼は自分のことにしか興味がないがゆえに、他のことが眼中にないので独り占めしてしまう。だから反感を買うのだ。


 原因は「受け身」の姿勢


 ところで、どうしてこのような考えになるのか不思議にに思う人もいるだろう。それは社会に対する姿勢が、

 「受け身」

だからだ。自分で自分の人生を切り開く自信がなく、誰かに全て支えてもらわないと何もできないと思っているのだ。

 自立すれば社会保障に頼らなくてよくなるから支出が減り、採算を合わせることができるのだが、世の中が怖いものだと思い込んでいるから足がすくんで躊躇する。そうなると生きる糧を得られないから、欲しいものがあると全て福祉に頼らざるをえなくなる。だから要求が無制限に膨らみ、そのツケを一般市民に払わせることになるので反感を買うのだ。

 左翼に今必要なのは、

 「節度と自立」

である。




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