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2026年4月3日金曜日

ただでお金や食料を与えると自立しない






 昔からアフリカ諸国を中心に食糧支援や学校建設が行われている。少しでも絶対的貧困をなくそう、必要最低限の学力をつけて自分で稼ぐ力を養おうという取り組みだ。
だが、実際のところアフリカの問題は依然として改善しておらず、特に最貧国と呼ばれる国ほど功を奏していない。

 それどころか、ジンバブエや南アフリカのような割と裕福だった国ですら黒人が政権を握って以降、耕作放棄地が増えたり道路の補修が滞ったりと、むしろ状況の悪化が報告されるようになった。

 なぜ、こうまでもアフリカの経済は発展しないのだろうか?


 長年の支援からくる問題


 昔アフリカはヨーロッパ諸国によって植民地支配を受けていた。プランテーション農園や会社が造られ、そこで白人から言われるがままに働かされた。第二次大戦後アフリカ諸国は次々と独立し奴隷から解放されたものの、依然として白人は雇用主として残り黒人は従業員として扱われた。

 しかし、ここから事態は悪化する。旧態依然とする主従関係に異を唱え、白人から農地や会社を取り上げる政権が誕生し始めた。この政権によって白人が追い出され、そのまま黒人に手渡されたものの、今まで言われたことをただやるだけだったために、いざ農場や会社の経営を任されてもノウハウがなく放棄してしまった。これによってアフリカの飢餓と経済低迷が始まってしまったのだ。

 これではいけないとして先進諸国を中心に経済支援が開始された。食料配布やインフラ整備などが先進国のお金で賄われることとなった。さらに寄付や支援団体による無償援助も拡大した。そして、アフリカの飢餓が慢性化するにつれて、こういった支援が固定化していった。これによってアフリカ人にこういう間違った意識が育まれた。それは、

 「待っているだけで、先進国が与えてくれる」

 勉強したり働いたりなどという面倒なことをしなくても、弱者として待っていれば欲しいものは手に入る。SOSを発するだけで誰かが何でもやってくれるのだから、わざわざ自分でやるのは損でしかない。これによって働かない人間の完成である。酷い場合だと支援を受けて設置された水道の蛇口を引っこ抜いて、転売する輩までいる。また支援で蛇口をつけてもらえるからと。


 ペナルティを設けなかったことが失敗の原因


 このように何でもただで与えるというのは人間の意欲を失わせ、自立を妨げることに他ならない。最も労力のかからない方法が最も得するのだから、誰も何もしなくなるのは当然である。そもそも人間というのは、本能的に怠惰である。これは脳科学的にも言われていて、体力の温存が生存に欠かせないからだ。だからどんな人間もただのものへ本能的に群がるのだ。

 しかし、これではインフラや食料を供給することはできない。これらは労働によってしかもたらすことができないからだ。そのためには、どうしても本能に逆らって働いてもらわなくてはならない。そこで必要になるのが、

 「ペナルティ」

である。今のままでは働かない方が得なので、誰も重い腰を上げない。しかし、ペナルティがあると話は別である。ペナルティは生存をおびやかされるので、人間にとって損である。ペナルティがある状況では、むしろ働く方がまだマシなので腰を上げる。このペナルティのないことが、アフリカがいつまでも自立できない根本的理由である。

 これは生活保護にも言える。現在のこういった支援には多くの場合、よほど違反行為した時以外ペナルティがない。それどころかNPO団体による支援まであって、自立しなくてもどうにかできてしまう環境が整ってしまっている。こういう手厚いサポートが反って人間の本能を芽生えさせて、自立できなくなるのだ。

 ペナルティ無き支援は、いつまで経っても自立する気のないズルい人間の金づるにしかならない。どんな人にも広く支援というのは聞こえがいいが、それでは望む結果にはならない。だからこそルールが必要で、ペナルティが軌道修正の役割を果たすのだ。





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