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2026年8月28日金曜日

”ノーリスク=ノーリターン” 1つの仕事にしがみついて没落する人


 非正規労働者や氷河期世代、基礎年金のみの受給者など、収入が足りないことを口にする人が次第に増えている。給与が上がらない、正社員登用されない、使い捨てにされている、年金だけでは暮らせない・・・。まあ、出るわ出るわで、各々自分がどれだけ不遇かを競い合うように不満を吐露している。

 だがこういう人たちの境遇をよくよく見てみると、なるべくしてなったと言わざるを得ないところが見つかる。それは、「1つのことしかやってない」「長年同じことしかやってない」「最小限のことしかやってない」というところだ。


 実は努力の方向性には、2種類ある


 それでもこの人たちはこう言うだろう。「今まで頼まれた仕事を一生懸命やってきた」「嫌な仕事も引き受けてきた」「残業もした」「クタクタになるまで仕事をした」と。そう感じる部分はあるだろうし、実際仕事は大変だっただろう。それは本人からしたら、相当努力したと思っていることだろう。だから、努力が足りない、怠けていると言われると腹が立つし、虚しくもなる。

 だが、この人たちはある重要なことを見落としている。それは、「努力の方向性には、2種類ある」ということだ。それはどういうことか?

 よく見ると、彼らのした仕事と努力は、今の自分を維持するための努力だ。頼まれた仕事をやるのも、嫌な仕事を引き受けるのも、残業をするのも、今の自分の生活水準を落とさないようにするため、もしくは社会から取り残されないようにするためにしたものだ。その姿勢は受け身であり、守りの努力である。

 だが努力にはもう1つある。それは攻めの努力だ。新しいビジネスを始める、キャリアアップのために勉強をする、複数の制度を活用する、生活や家計の見直しをするなど、新しい展開につなげるものがそうだ。不満を漏らす人たちは、この攻めの努力はしない。ただただ今やっている”1つの仕事にしがみつく努力だけ”している。


 今の仕事にしがみつくのは、今はノーリスクだが・・・


 もちろん今ある生活や収入を失うのは心配だから、しがみつきたくなるのは無理はない。やはり無一文になるのは生命にかかわるから、できればノーリスクでいたいものだ。しかも、その方が楽だし、ムダな体力を使わなくて済むし、何より毎日クタクタでやる気も湧かないし。

 だが残念ながらそこには発展はない。彼らが選択している努力は守りのためだし、今の生活においてノーリスク=ノーリターンだからだ。ノーリスクなものは安心安全ではあるが、世の中上手い話はないのでノーリターンである。リスクをとらないものに、見返りはないのだ。


 今のリスク < 将来のリスク


 しかも見返りがないということは、今のノーリスク=将来のリスクであることを意味している。さらに、今のリスクと将来のリスクの大きさを比較すると、今のリスク<将来のリスクという法則が社会にはある。今リスクを採ればコストが小さくて済むが、それを先延ばしにするとツケがドンドン溜まるから、将来払うコストが大きくなってしまうのだ。

 実例を挙げれば、収入源を増やさないと低収入のままなので、もし病気やケガになった時に生活費をまかなえず困窮する。貯蓄をしていないと、家のボイラーやガスコンロが壊れた時に買い替えできなくなる。普段から健康を疎かにしていると、生活習慣病から大きな病に進行し、一生多大な医療費を支払わねばならなくなる。

 このように社会は今のリスク<将来のリスクになるようにできているが、人間にはバイアスがあって将来のリスクを過小評価してしまう習性から、今を優先してしまいやすい。それは所詮バイアスであって現実ではないから、自分の感覚を信じてはならない。


 攻撃は最大の防御


 先人たちも攻めの姿勢や早めの行動が大事なことに気づいていた。孫子は「攻撃こそ最大の防御なり」と言ってきたし、「鉄は熱いうちに打て」ということわざもある。攻めの姿勢こそが将来のリスクを払い除ける最良の選択であるし、やるなら早いうちにやらないと効果は得られないということを教えてくれている。

 そして、成功者はこういう先人たちの教訓や名言をよく好み、肝に銘じている人が多い。自分の人生でそれを体験してきたという裏打ちがあるからだろう。


 1%でもリスクをとれば、状況は変わる


 だから、今の仕事だけやっていても、状況は良くならない。なので、自分から何か新しいことを始めないと、お金は増えない。

 特に没落する人は、臆病で、物ぐさで、受け身で、無気力で、自己保身的な人が多い。自分の人生を自分で変える、自分で作る、自分でコントロールする気概がない。自分のことなのに他人事に感じていて、他人事だから他責になる。

 しかし、自分のライフプランを他人が作ってくれることはない。自分と他人は入れ替われないからだ。である以上、他人が何とかしてくれると思っているのは大間違いだ。だからこそちゃんと自分でリスクをとって、能動的に変化をすることが必須である。そうなれば10年後は今までの自分とは見違えることだろう。




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