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2026年9月4日金曜日

#6666運動 6時間労働の末路


 今SNSのXで「#6666運動」というのがバズっている。これは何かというと、

  • 6時間仕事
  • 6時間睡眠(もっといっぱい寝てもいい)
  • 6時間趣味(もっといっぱい遊んでもいい)
  • 6時間家事(もっと少なくサボってもいい)

 というものである。簡単に言うと、勤務時間を6時間にして、もっと睡眠と趣味に割り振りたいというものだ。健康に良く、好きなことに割く時間も増える。単純に考えるとハッピーで、いいことのように思える。

 だが、そんな上手いこと行くだろうか?そこでシミュレートして、末路はどうなるか検証してみる。


 6時間勤務で起こること


 では実際に勤務時間を6時間にした場合で想定されることを挙げていく。果たして6666運動を提唱している者たちの思惑通りにいくだろうか?


 ① 時間給労働者の給与が減る

 まず必ず起こるのが、時間給労働者(アルバイト・パートタイマーなど)の給与減だ。勤務時間が減るのだから、その減った時間分給与も減る仕組みだ。この人たちはより困窮することになるのは必至だ。


 ② 労働力が減り、仕事が終わらなくなる

 勤務時間が減った分だけ労働力も減る。人口減もあるから従業員の補充も難しく、その穴を埋められない。

 しかもブルーワーカーだと業務が現場作業なので、ITやAIへの置き換えができない。だから、ただでさえ終わらない仕事がもっと終わらなくなる。


 ③ 残業代がかさみ、会社の採算が合わなくなる

 そうなると残業で回すことになるので、当然超過した分は残業代として1.25倍の人件費がかかってしまう。そうなると元々収益率の低い業種は増々採算の合わなくなり、倒産する事業所が増加するだろう。


 ④ インフラの削減や不備、倒産が加速する

 そうなった時に最も悪影響がでるのが、インフラだ。交通であれば不採算路線が増え、廃線せざるをえなくなる。これは都市部でも起こりうる。

 病院の場合はもっと深刻で、既に8割が赤字経営に陥っているのに、さらに人手不足と人件費の増加が起これば、もはやほぼ全てが閉鎖せざるをえなくなる。そうなると、急患の受け入れ場所がなく救急救命は不可能になるし、入院治療や手術もできなくなる。

 この他、老朽化に伴う水道の交換もただでさえ後手に回っているのに、もっと手が回らなくなるから水道管の破裂や漏水が増える。ケースワーカーやケアワーカー不足もより深刻化して、対象者の放置や孤独死も増えざるをえない。


 ⑤ 物価上昇が加速する

 6時間に減った中でも売上や利益を確保しなくてはならなくなるので、コストプッシュインフレが加速する。今よりももっと物価が上がり、手取りは増えてないのに生活費が増える状況に拍車がかかる。


 ⑥ 国民全員が貧しくなる

 手取りは増えないのに生活費が上がるということは、買えるものの総量が減るので貧しくなる。これは貧富に関係なく国民全員に降りかかるので、国全体として貧しくなる。


 ⑦ 社会保障への依存度が高くなる

 多くの人は資産など持たないから、この物価上昇を吸収できず生活苦になる。そうなると頼るのが社会保障だ。

 社会保障の給付額がどんどん増し、資金不足が加速する。実際、健康保険組合の半数以上がすでに赤字経営におちいっており、いつ破綻してもおかしくない。生活保護の申請数も増加しておりその費用が増している。


 ⑧ 税率や納付額がさらに上昇する

 当然、社会保障の赤字を食い止めないとライフラインを維持できなくなってしまう。それを回避するために、今よりももっと税率や納付額を引き上げなければならなくなるだろう。ただでさえコストプッシュインフレで家計が火の車だというのに、さらに社会保障費が圧迫するのだ。


 ⑨ 6時間勤務で喜ぶのは最初の内だけで、また不満を抱く

 身も蓋もないことを言うが、こういう都合のいいことには人間すぐに慣れて当たり前に感じてしまうという習性がある。そうなると幸福感も薄れ、6時間勤務に対してもまた不満を抱くようになる。

 文句を言う人というのはどんなに好条件になっても不満を抱くので、キリがない。本当のところは勤務時間の問題ではなく、妥協を知らない、欲と理想のしもべになっていることが問題なのだ。


 6時間勤務だと全員が貧しくなる


 結局のところ、6時間勤務にしたところで豊かにはなれない。むしろ様々なものの不足を招き、生活苦にしかならない。それは国民全員の貧困化であり、もう社会やインフラを支え、維持することすら叶わなくなる。

 大体、そんな甘い話が通用するほど社会は都合よくできていない。そんなのは怠惰な人間のたわごとでしかない。

 それに、そんな勤務形態が許されたとしても、そういう美味しいポストは有能な人間から占めていく。だから、普段から勤務形態に文句を言っているだけの無能な人間には回ってこない。そういう人間はいつだって後手に回るから、ハードワークにしか就けないのだ。

 結局、良い職場、良い雇用条件を得たいなら、自分のレベルを上げ、市場価値を高める苦労をしなければ不可能なのだ。




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