銀行に預けるよりも増し!「日本国債」
ここ何十年も銀行預金の利率が低い状況が続いています。何百万円か預けていても、数十円、数百円しか利子が付かないなんて、淋しいことです。なので、を少しでも増やすためには、運用する必要がある訳です。
ただ、運用するというのは失敗するリスクを考えると、なかなか勇気がいるものです。特に今流行りの仮想通貨なんかは未知数のところが大きいので、金融や経済に詳しい人でも動向が読めないというのが現状です。(その分、大化けする可能性もあるのですが・・・)
そんな怖い金融商品は買えない、もしくは極力リスクをとりたくない、額はともかく確実に利益が欲しいという方に向いているのが、「債券」です。
債券とは
そもそも債券とは何ぞやということですが、国や地方自治体、もしくは一般企業(会社)の借金です。特に国や自治体の場合は、税金以外にほとんど収入がないので(公共施設の使用料はあるが)、まかないきれない分を補填しているのが国債と地方債です。
ちなみに、会社の場合は株式の発行で補う手もありますが、株式と社債何が違うのかというと、株式は会社側がお金を返さなくてよい、社債は返済義務があるというのが一番大きな違いです。
そんなわけで、債券は返済義務がありますから、大抵の場合満期になったらお金が戻ってくるという安心感があります。さらに利子も入ってきますから、ちょっとお得感があります。
ただ、大抵の場合としたのには理由があって、債務不履行(デフォルト)に陥るケースがまれにあるからです。債務超過に陥って期限が来てもお金を用意できず返済できなくなってしまうので、債権者にお金が返ってこないという事態になります。かつてギリシャがこのデフォルトの危機に陥って、EUを混乱させたのは有名です。
なので、債券には格付けがあって、一定ランク以上の債券だとお金が返ってくる可能性が高いというのを示しています。それが下の表です。
このようにAAAからBBBまでのランクであれば、まず返済されるであろうということで、投資適格とされています。ただし安心できることから買い手がつきやすくなり、利回りは低くくなります。
反対に投資不適格の債券は財務に不安があるため、お金が戻ってこない可能性があります。その結果人気がないので、買い手を増やすために利回りを上げています。ただでさえ財務に不安があるのに利回りを良くしたら、余計に支出が増えて財政不安を高めることにしかならないので、買う価値はないです。
どの債券がいいのか
以上のことから、どの債券がいいのかということですが、いくつか条件を上げてみたいと思います。
・社債より国債
・発展途上国国債より先進国国債
・経済規模が大きい
・国の信用
・なじみがある
など
社債より国債
会社の場合、業績によって返済能力が左右されるので、国債よりも不安定要素があります(トヨタやファーストリテイリングのような会社なら別ですが)。
反対に国の場合、税金が主な収入源です。この税金は確実に入ってくるお金ですから、返済の見込みが立てられます。しかも国の場合は財税規模が大きいので、その分返済に充てる資金を用意できますから信用度は高いです。
ちなみに地方債は微妙です。夕張市のようにデフォルトした自治体もあるので、人口減少の激しい地域の地方債は止めたほうがいいです。
発展途上国国債より先進国国債
これはわかりやすいですね。発展途上国の場合、政情不安を抱えているケースもあり、確実に返済されるとは言えません。例えば、内戦最中のシリアの国債が、返済されるとはとても思えません。
これに引き替え先進国は政情不安が少ないので、踏み倒される可能性は低いです。さらに下記の経済規模とも比例する部分があるので、返済能力の面でも先進国のほうが有利です。
経済規模が大きい
発展途上国には経済規模の小さい国が多いので、税収が少なく財政が弱いのがネックです。そのため返済能力に不安があります。実際、アルゼンチンのように何回もデフォルト起こしてる国もあります。
先進国は経済規模の大きい国が多いので税収が多く、その分返済能力があります。そのため、先進国国債はおおむね評価が高いです。
国の信用
これを推し量るのは難しいところですが、例えばいくらGDP世界第二位とはいえ中国の国債を買いたいかと言われると、二の足を踏みたくなりませんか。経済規模が大きいので返済能力はあると思いますが、一党独裁を敷いている以上中国政府のさじ加減で何でも決まるので、確実性に疑問符がつきます。これを考えると、政治体制も考慮しなければならないでしょう。
国の信用
これは信用度とは関係ないですが、初心者にとってはなじみがある方が始めやすいでしょうから、ここも一応ふまえたいと思います。
これらのことを考慮すると、「日本国債」が無難でいいかと思います。
個人向け日本国債
その日本国債って一般人が買えるのかというと・・・
買えます
個人向け国債という、一般人向けに発行しているものがあります。3種類あるのですが、それぞれ違いがあるのでまとめてみたのが下の表です。
※10年国債だけ変動金利型を採用しているのは、長い間に市場金利が大きく変動し、投資家が他の金融商品に乗り換えてしまうのを防ぐため。
詳細は下記のリンク先にてご覧いただけます。
個人向け国債のサイトへ
まとめ
日本の個人向け国債は1万円単位で始められるので、タンス預金やへそくり、お小遣いを使ってできると思います。なにより日本国債は信用度が高いし、そうそうデフォルトを起こすとは思えないので、投資家の間でもベーシックな投資先として人気であることも、安心材料です。
それだけに他の金融商品よりは金利が低めなので大きな利益につながりにくいですが、最低保証金利0.05%は大手都市銀行の定期預金金利0.002%(2022年7月4日時点)と比べると25倍とはるかに高いので、銀行に預けておくよりはずっといいでしょう。
あとこれは余談ですが、外国債だと米国債(アメリカ国債)がいいかと思います。米国債は日本国債よりも金利が高く、この先もアメリカは経済が発展することが予想される上、税収も大きく信用度も高いのでより効率がいいかと思います。
ただし、投資はあくまで自己責任ですので、そこだけはご注意ください。
ただ、運用するというのは失敗するリスクを考えると、なかなか勇気がいるものです。特に今流行りの仮想通貨なんかは未知数のところが大きいので、金融や経済に詳しい人でも動向が読めないというのが現状です。(その分、大化けする可能性もあるのですが・・・)
そんな怖い金融商品は買えない、もしくは極力リスクをとりたくない、額はともかく確実に利益が欲しいという方に向いているのが、「債券」です。
債券とは
そもそも債券とは何ぞやということですが、国や地方自治体、もしくは一般企業(会社)の借金です。特に国や自治体の場合は、税金以外にほとんど収入がないので(公共施設の使用料はあるが)、まかないきれない分を補填しているのが国債と地方債です。
ちなみに、会社の場合は株式の発行で補う手もありますが、株式と社債何が違うのかというと、株式は会社側がお金を返さなくてよい、社債は返済義務があるというのが一番大きな違いです。
そんなわけで、債券は返済義務がありますから、大抵の場合満期になったらお金が戻ってくるという安心感があります。さらに利子も入ってきますから、ちょっとお得感があります。
ただ、大抵の場合としたのには理由があって、債務不履行(デフォルト)に陥るケースがまれにあるからです。債務超過に陥って期限が来てもお金を用意できず返済できなくなってしまうので、債権者にお金が返ってこないという事態になります。かつてギリシャがこのデフォルトの危機に陥って、EUを混乱させたのは有名です。
なので、債券には格付けがあって、一定ランク以上の債券だとお金が返ってくる可能性が高いというのを示しています。それが下の表です。
ランク | AAA | AA | A | BBB | BB | B | CCC | CC | C | D |
評価 | 投資適格 | 投資不適格(ジャンク債) | ||||||||
信用度 | 高い ▶ ▶ ▶ ▶ ▶ ▶ ▶ 低い | |||||||||
利回り | 低い ◀ ◀ ◀ ◀ ◀ ◀ ◀ 高い |
このようにAAAからBBBまでのランクであれば、まず返済されるであろうということで、投資適格とされています。ただし安心できることから買い手がつきやすくなり、利回りは低くくなります。
反対に投資不適格の債券は財務に不安があるため、お金が戻ってこない可能性があります。その結果人気がないので、買い手を増やすために利回りを上げています。ただでさえ財務に不安があるのに利回りを良くしたら、余計に支出が増えて財政不安を高めることにしかならないので、買う価値はないです。
どの債券がいいのか
以上のことから、どの債券がいいのかということですが、いくつか条件を上げてみたいと思います。
・社債より国債
・発展途上国国債より先進国国債
・経済規模が大きい
・国の信用
・なじみがある
など
社債より国債
会社の場合、業績によって返済能力が左右されるので、国債よりも不安定要素があります(トヨタやファーストリテイリングのような会社なら別ですが)。
反対に国の場合、税金が主な収入源です。この税金は確実に入ってくるお金ですから、返済の見込みが立てられます。しかも国の場合は財税規模が大きいので、その分返済に充てる資金を用意できますから信用度は高いです。
ちなみに地方債は微妙です。夕張市のようにデフォルトした自治体もあるので、人口減少の激しい地域の地方債は止めたほうがいいです。
発展途上国国債より先進国国債
これはわかりやすいですね。発展途上国の場合、政情不安を抱えているケースもあり、確実に返済されるとは言えません。例えば、内戦最中のシリアの国債が、返済されるとはとても思えません。
これに引き替え先進国は政情不安が少ないので、踏み倒される可能性は低いです。さらに下記の経済規模とも比例する部分があるので、返済能力の面でも先進国のほうが有利です。
経済規模が大きい
発展途上国には経済規模の小さい国が多いので、税収が少なく財政が弱いのがネックです。そのため返済能力に不安があります。実際、アルゼンチンのように何回もデフォルト起こしてる国もあります。
先進国は経済規模の大きい国が多いので税収が多く、その分返済能力があります。そのため、先進国国債はおおむね評価が高いです。
国の信用
これを推し量るのは難しいところですが、例えばいくらGDP世界第二位とはいえ中国の国債を買いたいかと言われると、二の足を踏みたくなりませんか。経済規模が大きいので返済能力はあると思いますが、一党独裁を敷いている以上中国政府のさじ加減で何でも決まるので、確実性に疑問符がつきます。これを考えると、政治体制も考慮しなければならないでしょう。
国の信用
これは信用度とは関係ないですが、初心者にとってはなじみがある方が始めやすいでしょうから、ここも一応ふまえたいと思います。
これらのことを考慮すると、「日本国債」が無難でいいかと思います。
個人向け日本国債
その日本国債って一般人が買えるのかというと・・・
買えます
個人向け国債という、一般人向けに発行しているものがあります。3種類あるのですが、それぞれ違いがあるのでまとめてみたのが下の表です。
変動10 | 固定5 | 固定3 | |
金利 | 変動金利型※ | 固定金利型 | |
償還期間 | 10年 | 5年 | 3年 |
最低保証金利 | 年率0.05% | ||
利払い | 年2回(半年ごとに1回) | ||
購入単位 | 額面1万円から1万円単位で購入可能 | ||
中途換金 | 発行から1年経過していれば、いつでも可能 |
詳細は下記のリンク先にてご覧いただけます。
個人向け国債のサイトへ
まとめ
日本の個人向け国債は1万円単位で始められるので、タンス預金やへそくり、お小遣いを使ってできると思います。なにより日本国債は信用度が高いし、そうそうデフォルトを起こすとは思えないので、投資家の間でもベーシックな投資先として人気であることも、安心材料です。
それだけに他の金融商品よりは金利が低めなので大きな利益につながりにくいですが、最低保証金利0.05%は大手都市銀行の定期預金金利0.002%(2022年7月4日時点)と比べると25倍とはるかに高いので、銀行に預けておくよりはずっといいでしょう。
あとこれは余談ですが、外国債だと米国債(アメリカ国債)がいいかと思います。米国債は日本国債よりも金利が高く、この先もアメリカは経済が発展することが予想される上、税収も大きく信用度も高いのでより効率がいいかと思います。
ただし、投資はあくまで自己責任ですので、そこだけはご注意ください。
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