世の中には他人への要求が多い人がいる。しかも一回言うことを聞いてあげると恩義や遠慮というものを知らないから、尚のこと要求がエスカレートして他人がキャパオーバーになるほど迷惑をかける。
それでいてそういう人に限ってこちらの要求は一切拒絶する。それどころか簡単に人を裏切り、白を切って人を捨て去り、自分の欲求を満たすためなら恩を仇で返すことをいとわない。こういう厚顔無恥な人は何を考えているのだろうか?
要求が増えるのは、相手が従順だと思っているから
まずは表面的な部分の話をしよう。この手のタイプの人は、何でも他人にやってもらうことを前提で考えている。そう、非常に依存的なのだ。だから、相手が自分の要求を飲むタイプなのかどうか、従順になるのかどうかを判断基準としている。そうやって常に値踏みしているので、いざ相手が要求を飲むとこの人ならばとあれもこれもと要求する。
その際、相手のキャパシティーやスケジュールなど考えておらず、以前要求が通ったことを踏み台にして強硬に押し通そうとするだけだ。あまりに自己中心的でわがままであるばかりか、相手を奴隷か使用人のようにしか扱っていないので、倫理から逸脱している。
その際、相手のキャパシティーやスケジュールなど考えておらず、以前要求が通ったことを踏み台にして強硬に押し通そうとするだけだ。あまりに自己中心的でわがままであるばかりか、相手を奴隷か使用人のようにしか扱っていないので、倫理から逸脱している。
根底にあるのは無力感
ではなぜ次から次へと要求をエスカレートさせるほど、他人へ依存するのだろうか?それは本人の根底に無力感があるからだ。自分は何もできない、自分には能力がない、自分に才能がない、自分には体力がないなどと言って、自分は無能であると信じ込んでいる。
しかもこういった人は固定マインドも持っているから、自分は変わらない、運命は変えられない、能力は先天的なもので伸びない、体力は身につかないと決めつけている。実際は多くの物事が自分の選択次第でいかようにも変わるのだが。
だから他人を当てにせざるを得ず、その一方で相手の要求には自信がないから応えられず、自分ばかり要求する不公平な関係になってしまう。これでは当然周囲は不満を募らせ、怒るに決まっている。
人や環境のせいにするとチャンスを逃す
さらにこの手の人は固定マインドから責任が自分にはないということにしたがり、相手、環境、親、社会に責任を負わせようとする。それ故に成長やスキルアップ、就職、自活のチャンスを自ら手放してしまう。
どんな親の元に生まれようが、どんな環境で育とうが、何のチャンスもない人間などいないし(科学的なもの以外、この世に確率0%ということはありえないから)、大人であれば選択権は本人にあるのでチャンスを逃したのは紛れもなく本人の選択ミスであり、本人の責任である。
どんな親の元に生まれようが、どんな環境で育とうが、何のチャンスもない人間などいないし(科学的なもの以外、この世に確率0%ということはありえないから)、大人であれば選択権は本人にあるのでチャンスを逃したのは紛れもなく本人の選択ミスであり、本人の責任である。
無価値感の強い人の要望に限度がない
以上のことからこういった人の要望を聞くことは、かなりのリスクである。特に人口減少・少子高齢化している以上、金銭と人手の両方が減少をしていっているし、個人レベルで考えても割けるリソースに限りがあるので、全てを聞いてあげるのは無理でいつかは破綻する。
なので早い段階で相手の要求を断ることが大事で、「仏の顔も三度まで」というのを経験させ、依存関係をこちらから断ち切ることが重要である。
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