2025年4月22日火曜日

失敗する人=耳の痛い話や不都合な真実を受けつけない人

 世の中には失敗を繰り返す人がいる。転職を繰り返したり、精神疾患の再発を繰り返したり、友達関係が長続きしなかったり、ギャンブル・お酒・たばこ・薬物・ODを止められなかったりなどなど・・・。酷い人だと、夜逃げを繰り返したり、浪費を繰り返して貧困におちいったり、素行が悪くて人々から見放されたりして、自ら身を落として荒んだ人生になってしまう人も少なくない。

逃げ癖のある人が失敗を繰り返す

 こういった人の傾向や共通点はいくつかあるが、その一つに耳の痛い話や不都合な真実など自分にとってネガティブなことを、嫌だという感情だけで拒否してしまうという点が挙げられる。具体的には、本人には必要な厳しいアドバイスや忠告であったり、変えようのない科学的エビデンスのある事実であったり、自分が犯した罪や責任であったり。

 人間、堕落せず、日陰者にならず、自立した大人になる上で欠かせないハードルが必ずいくつか現れ、そのハードルは苦しかったり恥ずかしかったり面倒だったりと楽ではなく厳しいのもだが、失敗を繰り返してしまう人は自分にかかる労力や恥や厳しさから逃避することを選んでしまう

 その癖欲求は人一倍あるので、楽だが確率がほぼ0%の手段or手っ取り早いが悪どい手段or計計画性のない刹那的な浪費に手を染めてしまう。

逃げた分に応じて不幸が待っている

 それで実際に得をしているかというと、そうはなっていない。その場の恐怖やストレス、プレッシャーからは逃れられはしたが、その代償を大きく受けている。貯えが無くて生活苦におちいり食事すらままならなくなっていたり、信用を失い誰からも見放されて孤独死していたり、警察のお世話になり精神科へ措置入院させられ出られなくなったりする人までいる。

「良薬は口に苦し」と「上手い話には裏がある」

 結局、社会へ出て無事に生活しようと思ったら、耳の痛い話は聞けるようにならないといけないのだ。いつまでもイヤイヤ期の幼児と同じ状態をいい大人が続けるのは見ていて痛いし、周囲から呆れられて距離を置かれるだけだ。

 昔の人は良くいったもので、「良薬は口に苦し」の通り自分のためになることというのは、苦痛を伴うものである。だがその苦痛は乗り越えれば消える一時的なもので、避ければ避けるほど永続的に苦痛が大きくなる。反対に上手い話や都合のいい話など存在せず、その代償は一生ものになることが多い。

 だからこそ素直に人のアドバイスや忠告を聞く器の大きさを持たなければならないし、不都合な真実をもみ消すようなことはしてはならない。むしろそこから自己改善のヒントを得て、人として成長するのがあるべき姿だ。

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