ここのところ現状に不満があり社会に対して文句を言いながらも、自分に対しては何もしない人々が多いと感じる。例えば年金なんかは支給額が少なく、それだけでは生活費が足りないのが何十年も前からわかっているのに、何もしていない人がどれだけ多いことか。それを政府のせいだとか政治家のせいだといったところでお金が増えるわけではないので、ただの負け犬の遠吠えにしかならないし、だったらその足りない分をどうやって穴埋めしようか手を打てばいいのにそれはしない。数多くの人が同様の失敗を無数にしているのに、なぜそれを反面教師として行動しないのか。
遠くの損益を過小評価する性質
年金を納め始めるのが20歳前後で通常65歳で受給し始めるので、その間が約40年ある。40年もあると、人間はかなり先の話だと考えやすい。それどころか10年でも先の話と考える人も少なくないだろう。この先の話という感覚は人間の危機感を鈍らせ、先延ばしを誘発させやすい。そのためまだ大丈夫、どうにかなるだろうと現状維持へ流れてしまう。これは遠くの損益はイメージしにくいために過小評価してしまう人間の性質から来ている。
この性質に流されると直近になるまで危機に鈍感で、気づい時にはタイムオーバーで手遅れになってしまう。これが今の多くのお年寄りや労働者に起こっていることなのだが、時すでに遅しな上、そんな前の選択が今の状況を作ったと思っていない、もしくは思いたくないから政府や政治家のせいにしているのが本質だろう。
お年寄りがやらずに後悔していること
お年寄りが若い内にやらずに後悔していることを色々なアンケートで目にするが、その中で必ず見かけるのが「もっと挑戦すればよかった」というものだ。勉強すればよかった、投資をすればよかった、独立開業すればよかったなどなど・・・。私からすればやればいいじゃんと思うだけなのだが、日本人の口からよく聞かれるのが「そういう時代じゃなかった」「親の権限が強かった」「みんながそうしてたから」という台詞だ。従わずに挑戦すればいいんでないの?自分の人生は自分にしか決定権はないので他人がどう言おうが関係ないと思うのだけど、口をそろえてこれを持ち出す。さも、私の責任ではないと言いたげに。
でも実際は本人もわかっていて、だからこそ出たのが「もっと挑戦すればよかった」なのだ。結局失敗への恐れからどうしても人間は守りの姿勢を取りがちで、危険回避のために周りと歩調を合わせてしまう。歩調を合わせた結末は周囲を見るとイメージしやすく、大外れしてなさそうだからと安心できるので、心理的安全の本能に従って選択してしまうのだ。
でも実際は本人もわかっていて、だからこそ出たのが「もっと挑戦すればよかった」なのだ。結局失敗への恐れからどうしても人間は守りの姿勢を取りがちで、危険回避のために周りと歩調を合わせてしまう。歩調を合わせた結末は周囲を見るとイメージしやすく、大外れしてなさそうだからと安心できるので、心理的安全の本能に従って選択してしまうのだ。
しかし実際はそんなに人生は容易ではなく、予想に反してシビアだった。生活費が足りない、養育費が足りない、医療介護費が足りないなどの事態に見舞われ、挑戦して収入を増やしていればという後悔の念にさいなまれている。
恐れの感情に従うことこそ最大の損失
正直失敗はリカバリーすることで対処できるので、いくらでも対処挽回できる。しかし恐怖から何もしない、挑戦しないというのはアクションがないので勇気以外に対処しようがないし、何も生まないため100%損失しか出さない。それどころか恐怖心に囚われるのは思考力の低下やそれによる判断力の低下を招くので、衝動的になったり下策な行動をとったりして、対人関係も含めてより悪い結果を招くこともわかっている。こうなっては人生が行き詰まってしまう。
だったらいっそのこと挑戦したほうがやらぬ恐怖や後悔を感じなくて済むし、失敗させまいとガムシャラになるので自ずと結果もついてきて精神の安定までもが得られる可能がある。恐怖心を抱くのは本能なので仕方がないが、それに従って守りに入るのは選択ミスであり、新たな恐怖の始まりであることを納得しないといけない。恐怖心から抜け出せるのは挑戦だけなのだ。
南米の旺盛な実行力
あまり知られていないが、実は最も挑戦心が強いのは南米だそうだ。起業する人の割合が非常に高く、スキルアップのための学習意欲も高い傾向にある。その背景にはラテン気質で楽天的なのと、発展途上で経済が盤石ではない上に社会保障も十分ではないため、自分で稼がないとどうにもならない事情もあるだろう。とはいえその実行力は大いに手本にしたいところだ。
それに引き替え日本は下手に経済基盤と社会保障があるため、挑戦するほうがデメリットに感じられやすく、意義を見出しずらい。しかし物価高と少子高齢化している以上、今までのような生活は維持できない。なので自分で収入源を確保しなければ、生活苦は必至である。そのためにも収入確保するべく、いざ挑戦を!
それに引き替え日本は下手に経済基盤と社会保障があるため、挑戦するほうがデメリットに感じられやすく、意義を見出しずらい。しかし物価高と少子高齢化している以上、今までのような生活は維持できない。なので自分で収入源を確保しなければ、生活苦は必至である。そのためにも収入確保するべく、いざ挑戦を!
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