2025年7月26日土曜日

上手くいかないひとの共通点は、「一方的」であること

 何をやっても上手くいかないという人はしばしばいる。もちろん人生は上手くいかないことの連続ですべて順調なんて人は全くいないから、どんなに成功者であったとしても(むしろそんな人こそ)困難にあえいでいる時期を持っている。なので、厳密にはどんな人も上手くいっていないところがあるものだ。

 ただここ近年、特に精神や対人関係の問題を持っている人、生活困窮者、左派活動家など、しきりに何をやっても上手くいかないと悲観する人をしばしば目にするようになってきた。なぜこの手に人々は上手くいかなくなるのだろうか?

 それは、アプローチの仕方が・・・

 「一方的」

だから。

 この世の中はギブアンドテイク、日本的な言い方だとお互い様、近年の言い方だと返報性の定理ともいうが、要はあげたりもらったり、聞いたり話したり、理解したり教えたりと、相互通行で社会は成り立っている。

 しかし、上手くいかないという人はこの相互関係を理解せず、自分にとって美味しいことにしか目がいってなかったり、言葉のキャッチボールをせず一方的に話してばかりで会話が成り立たなかったりする。そんな人の相手をさせられたら、周りの良識ある人々はさぞかしうんざりするだろう。

 うんざりさせられた人からしたら二度と優しくしたくないと思うだろうし、何か差し上げようという気持ちにならないものだ。だから交友関係を切られてしまうし、金銭の融通もしてもらえなくなる。

 そう、なんでも一方的な思考とアプローチをするから上手くいかないのだ。


実際に起こりうるシチュエーション


 とはいえ自分はそんなんじゃない、自分は当てはまらないと言って否定してしまう人や、それって実際にはどういう行為のことなのかわからないという人も多いことだろう。そこで実例を挙げて、具体的にこういう行為が該当するというの提示する。自分が普段やっていないかどうか確認しよう。


 ① 相手に要求する時

 複数の人間がいる時に何か要求するシーンがあるだろう。家族や極親しい友人関係なら、ただやってと要求だけしても程々なら問題にならない(度が過ぎればさすがに嫌がられるが)。そこには暗黙の了解として無礼講があるからだ。

 しかし、そこから関係が遠のくと、この無礼講がなくなってくる。職場や社会なんてその最たるものだ。そういったパブリックな関係で一方的に要求するのは、タブーにしかならない。なぜなら、不特定多数の利害が絡むので、自分一人の要求だけを一方的に要求するのは、相手や不特定多数にとって不利益や不公平を生むからだ。

 それどころか一方的に要求するというのは、相手から不躾な印象を受けるので無礼と思われてしまう。こうなると相手から「常識のないヤツ」「社会のルールを知らない、非常識なヤツ」という評価を受けてしまい、拒否されて、要求は通らなくなってしまう。


 ② 話をする時

 話をする時に、気持ちや悩み、思っていることを一方的に話してばかりで、相手にはしゃべる機会をなかなか与えないというのも、社会的には煙たがられる。相手にだって言い分はあるだろうに、その機会がなくなったら言葉のキャッチボールにならないので、誰だって不満が溜まる。

 野球に例えると、3アウトになっても攻守交替せずバッターボックスに立ち続けたり、一回表の攻撃を終えてそそくさと帰ってしまったりするようなもので、社会一般からしたら明らかなルール違反でいい気しない。


 ③ 意見の対立があった時

 人間同士のことなので、時には意見の対立が起こることがある。すると、自分の意見を聞いてもらいたいと思うあまり相手に寛容さを求める。その一方で相手の意見には耳を傾けず全否定する。

 これは自分の意見しか認めないということを示しており、ギブアンドテイクが成り立っておらず不公平である。当然周囲から反感を招くのは当然で、全員を敵に回しかえって自分の意見が通らなくなる状況を自ら作っていることになる。


 ④ お金に困った時

 お金がなくて困る場合もある。その際に他人からお金をもらうばかりでは、相手はうんざりして関係を断ち切らざるをえなくなる。相手からしたら自分が使ったわけではないのに、出費がかさむからだ。もっといえば、相手からしたら金づる扱いされており不当に扱われていると感じるので、腹が立ってくる。

 これは公的なお金であってもそうで、公費を工面しているのも人なので、そこにすがり続けられたら一般の人々のお財布にも影響するので、顔をしかめたくもなるものだ。

少しでも上手くなるためのアプローチ

 では、どうしたらこの一方的なアプローチを止めて、人生を好転させられるのだろうか?これを解決する方法がない限り、上手くいかない状況を脱することができない。その解決法を列挙するのでチャレンジすることをおススメする。


 ① 要求を飲ませたいなら、交換条件にする

 自分の要求だけを飲ませることは相手にとって損失にしかならないので、全体に受け入れてもらえない。ギブアンドテイクにしてお互いに関係が±0もしくはイーブンにならないと、なかなか通らない。

 なので交換条件を提示することで、イーブンの条件になるように調整しなくてはならない。ある程度自分が妥協しなければならない場合も出てくるが、それは相手も同じなので受け入れないといけないし、これをしないと永久に自分の要求が実現しない。


 ② 相手に質問し、聞くだけは聞く

 人の話を聞かないというのは内容の如何にかかわらず、そもそも好ましい態度ではないのでやってはならない。社会では相互関係が成り立たないと不満に感じるものだし、自分だけ話をするのは相手の話す機会を奪うから怒らせる原因になる。

 そこで重要になってくるのが質問だ。これは相手に話す機会を与えるので、不満解消になる。その際に、選り好みをせず話だけは聞くことが大切だ。気に入らない内容だからと聞くのを拒否するのは、態度が表に出てしまっていて相手にバレてしまうから関係もメンタルも悪化する。聞くだけ聞いて、納得できないなら心の中で保留にするか捨てるかすればいいのだ。


 ③ 少しずつ自分でできることを増やしていく

 いつも他人をあてにしていたら常に依存することになるから、相手の負担が増えるばかりになるので、いつかは堪忍袋の緒が切れて縁を切られてしまう。そうならないために自分でできることを増やさなくてはならない。

 さらにできることが増えれば自分が助ける側へ回ることもできるので、ギブアンドテイクが成り立ってイーブンな関係を築くことができる。そうするとお互いに持ちつ持たれつを維持することも可能になるので、人間関係も良好になる。





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