人間は孤立したり少数派だったりすると心細くなるので、本能的に多数派グループに所属したいという欲求に駆られる。そうすることで多くの人が選んでいるのだから大丈夫であろうという安心感を得たいのだ。それはテレビ朝日の芸能人格付チェックという番組で、出演者たちの反応を見ると明らかだ。
しかし、社会というのは面白いもので、多くの人が好むものを選択すると失敗することが結構ある。例えば仕事終わりの居酒屋とか、気晴らしのパチンコとか、ストレス解消と称してのやけ食いとか、やる人はかなり多いがお財布にも、メンタルにも、健康にも悪いことこの上ないのは誰でもわかるはずだ。
反対に少数派ではあるが勉強して資格を取って転職や昇進につなげたり、ストレスを運動で晴らせば筋力や体力がついて健康にいいし、仕事の能力もアップする。どちらが明るい未来を得られるか明白だろう。つまり大抵の場合は、みんながやらないことのほうが上手くいく可能性が高いのだ。
投資なんかはこの傾向が顕著で、少数派ながらやっている人のほうが明らかに資産が増えるペースが早くて、生活に余裕が生まれ、精神的にもストレスを軽減させることができる。というのも、お金の心配は生き死にに直結するから人生において大きなウエイトを占めており、ここが取り除かれることによって悩みの半分は消えてなくなるからだ。しかも、お金に余裕があれば労働時間を減らすことだって可能になるので、無理な働き方をしなくて済むメリットもある。
だが、ほとんどの人はやらない。投資=ギャンブルという先入観を疑おうとせず、怖いものとしているからだ。どうしても人間は、利益よりも損失のほうを心理的に大きく見積もる習性があって、これにより委縮してリスクを取れなくなってしまう。だから、まだお金が減る危険性がない貯金のほうが最善という間違った判断をしてしまう。貯金では物価上昇に対応できないのに。
それは知ってはいるけど、どうしても目先の憂さ晴らしやリスクのないほうにお金も時間も使ってしまうという人が多いだろう。だが、多くの人が採る選択には今の安心や憂さ晴らしには効果があっても、将来の利益にはつながらない。大切なのは将来困らないようにすることなので、そのためにはみんなと同じ道ではなく、違う選択をするようにしないと叶わない。そのために、みんなと違う道=明るい未来ということを心得るのがよい。
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