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2026年11月6日金曜日

人を頼ってばかりでは、自らの首を絞める

 世の中には他人に頼ってばかりで、自分でやろうとしない人がいる。例えば、お金の勉強は難しそうだから誰か詳しそうな人に運用してもらおうとか、PCが苦手だからホテルのネット予約やってもらおうとかだ。ひどいとシャーペンの芯の詰め替えをやってもらおうとか、飲食店でオーダーを決めてもらおうとする者までいる。日常の些細なことまで他人にやってもらおうとするのは、かなりの重症である。


 あらゆるものをできないとする女性


 ある時、住宅支援のNPOの動画を見ていて、仕事がなかなか決まらないという女性が出ていた。美大を卒業後、百貨店で仕事をしていたそうだが、その後精神疾患に罹り無職に。生活保護を受給しながら治療をし、症状が落ち着き始めたところで再就職の話となった。






 ただ、この女性の言うにはケースワーカーさんが持ってくる求人がことごとく自分の希望に合わないそうで、なかなか仕事にありつけないのだそう。聞いてみると、勤務地が八尾で自動車通勤になるから事故を起こした経歴があるのでNGだとか、今までにレジ打ちに仕事しかしたことないからそれ以外の業務は未経験で不安があるのでやりたくないとか、まあ自分の置かれている立場も考えずにいろいろ条件つけてくる。

 そこまで言うなら自分で求人サイトや町中の求人広告を見て探せばいいものを、それはやっていないという。つまり、全てケースワーカーさん頼みで、言行不一致もいいところである。ケースワーカーさんからしたら、この人本当に働く気があるのかと思うだろうし、実際に「早く仕事をしろ!」と言われたらしい。それは言われるし、あまりのごねっぷりにケースワーカーさんの堪忍袋の緒が切れたのは容易に想像できる。


 頼ってばかりいる人の末路


 この女性のように、人に頼ってばかりいると人生は上手くいかない。さまざまな道を閉ざしてしまうからだ。その影響は生活に直結するので、貧困の末路が待っている。具体的にどんな末路が待っているのか?


 働き口がなくなる

 まずは、働き口がなくなる。しかもこの女性の場合は選り好みもしているので、なおさらこの影響が顕著だ。

 なにせ求人の情報源が少ないので、ヒットする確率は比例して下がる。就職というのはある程度数打ちゃ当たる要素をはらんでいるので、多くの求人情報に触れないと見つからない。しかも、見つかっても面接にこぎつけるか、面接にこぎつけても通るかという2つの関門がその後に待ち受けているので、かなり運の要素が強い。

 ましてや精神疾患があり、生活保護をもらっているとなるとさらに高い障壁となるので、もはや選り好みしていたら採用してもらえない。拾ってくれるところが1社でもあれば奇跡というレベルになってしまう。

 特にここ近年は市場の流動化が激しく、今までやっていた業務がいつの間にか自動化やセルフ化で人員削減というのも日常茶飯事になった。それどころかAIの活用でより無人化が加速するので、ホワイトカラーの仕事を中心に求人数が激減しているどころか、リストラすら起こっている。レジ打ちの仕事はその最たるものだ。


 生活スキルが身につかない

 これも大きなリスクだ。自分が金持ちでお金出して業者へ頼める立場ならまだいいだろう。しかし、一介の庶民だとそうはいかない。自分でやるしかないが、人に頼ってばかりだと何をどうしていいかわからないから、放置することになる。生活の基本である衣食住すら維持できないから、ゴミ屋敷になったり、栄養のバランスが崩れて病気になったりと、普段の生活すらままならなくなる。


 仕事でつまずく

 頼るというのは自分でやる機会が失われるということだから、いつまで経っても仕事が覚えられないということになる。当然使えない人になり、仕事での評価が下がる。

 しかも自動化、セルフ化、AI化に伴って人事異動も起きているので、今の職種で働き続けるのは年々難しくなっている。そうなると、頼ってばかりいる人は余計汎用性がないから、使いようがないと言われてしまう。リストラ候補になるのは免れない。


 他人の手をわずらわせるから嫌われる

 人間関係でも、マイナスは大きい。というのも、人に頼ってばかりということは、それだけたくさんの時間と労力を他人から奪うので、猛烈に嫌われる。いつかは相手の堪忍袋の緒が切れて、キレられてしまう。「もう、いい加減それくらいやってよ!」と。

 だから頼る癖のある人は、総じて対人関係が悪い。他人の自由を奪い、他人の予定を狂わせ、ストレスを生むからだ。他人からしたら迷惑でわがままな存在でしかなくなる。


 自己肯定感が下がり、社会から遠のく

 もっと困るのが、自己肯定感の喪失だ。何も自分でやったことがないから、自分でできるものが何も育っていない。その結果、ふとした時に自分は何もできない人間という現実を突きつけられて、自己肯定感を喪失する。

 すると絶望感や落ち込みが生じて、精神が不安定になる。それが精神疾患の発症や再発につながって、体調悪化を引き起こすきっかけになる。そうなると就職どころではなくなり、社会復帰がまた遠のくことになる。


 自分でやらないと何も得られない


 どんな物事でもそうだが、自分でやらないことには何も覚えられない。百聞は一見に如かずならぬ百聞は一行に如かずで、行わないことには自信、スキル、仕事、生活、健康、人間関係全てが手に入らない。いくら話を聞いたところで、自分が体験しないと納得できないのが人間なので、実行しない限りは身にならないのだ。

 だからこそ、やったことなくてもやってみる、経験ないなら経験して経験者になるのが必要なのだ。そしてそこで経験者になれば1つセールスポイントが増えるので、門戸が広がり、良い結果を掴みやすくなる。そうすれば自信もつくし、精神の安定にもつながる。

 そもそもすべての人間は、赤ん坊の時期から始まっている。赤ん坊の時は一切のことが自分ではできず、皆親や医療関係者にやってもらっている。そこから一つ一つ新しいことに取り組んでできるようになっていくので、できない、やったことがないというのは当たり前で、言い訳にすらなっていない。なので、やったことがないのを理由にするのは赤ん坊のままでいたいという意思表示になり、あまりに身勝手な発言なのだ。

 やったことがないことにも取り組むのは大人として当然で、人生は初体験の連続である。そうした中で成長し、大人としての自分を形成する。自分でやるのは、自分を育むことなのだ。




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