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2026年6月1日月曜日

「認めた=加害は事実」と考えるバカ 阿部元監督の事件での外野の単純さ






 2026年5月25日に長女に対する暴行容疑で阿部慎之助元監督が現行犯逮捕(※注:長女→児相→警察→阿部宅とタイムラグがあるので、法律上現行犯にあたらないはずなので、報道に疑念が大いにある)された。これにあたって阿部元監督はオーナーからの聞き取りに対して暴行を認め、監督を自らの意思で辞任した。

 その後、代理人が読み上げた長女の手紙によって暴行はなかったと告げられ、暴行の事実があるのかないのかすら不透明になった。実際、現時点では情報が少なく、証言ばかりで客観的な事実が出て来ていないので何を言っても憶測にしかならず、この事件の真相に迫ることはできない。よって、暴行があったかどうかすらも現時点では断定できない。

 しかし、おかしいのは、「阿部元監督が認めた=暴行は事実」と単純に判断している頭の悪い人が大勢いることだ。


 司法では自白を証拠として扱ってはならないのがルール


 まず大原則として、自白を証拠として扱ってはならないというのが、現在の司法のルールである。それはなぜか?過去に自白強要によって立件され、真犯人ではないのに有罪になり、服役するという冤罪事件が後を絶たなかったからだ。その最たるものが、袴田事件だ。

 この時も取調室に監禁され取調官によって脅され袴田巌さんは自白を強要された。それどころか、警察は偽物の証拠品まで捏造し、袴田さんをおとしいれた。つまり、嘘の自白だったわけで、袴田さんが自白したからといっても事実ではなかったということだ。

 こういった冤罪事件の経験から、自白は捏造が可能であると立証されたので、自白を証拠として扱うことを今の司法は認めていない。だから、自白のみで立件することは司法倫理のルール上、違反行為である。

 よって司法のルールでは、阿部元監督が認めた=暴行をしたのは事実→×明確に間違いである。なので、未解明とするのが現時点では正解である。


 かばって嘘をついている可能性も十分ある


 さらにもっと身近な例としては、家族をかばっていたり、球団やチームのことを考えたりして、自分がやったことにして幕引きを図ろうをしている可能性も、十分に考えられる。チームのリーダーともあろうものが下手に弁解をして、反ってことをこじらせたら被害が拡大しかねない。

 ましてや一般人である家族が非難にさらされたら、将来や身の安全にかかわるので、それだったらお父さんが全ての罪を被って矢面に立ち、家族を守ろうと考えるのも人の親ならありうるだろう。

 この点でも、自白=事実というのが成り立たないことがわかる。


 自白=事実と考える人の頭


 なので、いくら自白したり、認めたりしても、それがやった証拠にはならない。にもかかわらず、認めたと報道されただけで暴行を働いたのは事実と決めつける人が後を絶たない。こういった人たちは、どうして短絡的に決めつけてしまうのだろうか。


 ① 単純思考(反射的に反応)

 こういった人たちは、そもそも物事を考えるのが得意ではないことが多い。そのために単純思考におちいりがちで、何も考えず、反射的に、「認めた=事実」としてしまっている。元々思い込みや早とちりをしやすく、一個情報が出てきただけで、瞬間的に飛びついてしまう。こういう人は、憶測だけで言いふらすタイプでもあるので、危険人物である。


 ② 事実確認をする習慣がついていない

 これは単純思考に起因することだが、この手の人は確認を結構怠る。自分の思考のルーティーンの中に確認作業が入っていないのだ。だから、これは断定できるのか否かの確認が無意識に省かれていて、まだ事実かどうかもわからないにもかかわらず、軽はずみで断定してしまう。


 ③ シングルフォーカス

 これは、わかりやすく言うと、一度に1つのものしか目に入らない、一度に1つのことしか考えられない習性のことだ。実は精神医学的にこの特性を持っている人が一定数いる。

 なので、他のものや他のケースもあるかもしれないという発想が、先天的にできないのだ。何か1つに注目するとそれしか目がいかなくて、他のことが目に入らない。だから、このなる事象、異なる考え方、異なる価値観を想像するのが難しく、主観しか思い浮かばない。


 ④ 保留ができない

 世の中には解明が進んでおらず、断定できないことというのは無数にある。なので、そういうものは今はまだわからないとしか言えない。

 しかし、今はまだわからないという保留した状態が我慢できなくて、憶測であっても何が何でも今断定しないと気が済まないという人がいる。これは非常に迷惑な人だ。何よりデマにつながりやすい。

 しかも厄介なのは、こういうタイプは自分の考えを他人に強要する。さらに、憶測が外れていた時は認めようとしないので、往生際が悪い。


 自白や証言だけでは何とも言えない


 現時点では証言しか出ておらず、裏がとれていないので、何とも言えない。何とも言えないにもかかわらず、やったのは事実と言ってしまうのは時期尚早で、それこそ虚偽である。

 特に警察は後から来てタイムラグがある以上、真っ最中の時間を逸しているので、暴行をしたところを見ていない。見ていないにもかかわらず現行犯というのもルール違反であり、見ていないということは事実確認すらできていないのだから、決して断定できない。その点において警察にも不手際があるわけで、尚のこと現段階で一介の部外者が断定なんぞしてはならない。

 阿部元監督自身が言ったというだけでは、やったことにはならないのだ。それは単に自分が悪く取りたいという願望が作り出した幻想なのだ。



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