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2026年6月20日土曜日

なぜベストを目指すと大失敗し、不都合を否定しない人ほど成功するのか






 世の中には成功者と失敗者が存在する。現代では特にこの差は運で片付ける人が多いが、それはあまりに乱暴で投げやりである。生きていく限りより良い結果を得たいと思うのは人間の常で、改善の種を見出すのが賢明だ。

 面白いことに、成功と失敗ではそれぞれ傾向やパターンがある程度存在する。これがわかれば、今まで失敗続きだったものを減らせ、成功率のアップにつなげることができる。その中で特徴的なのが、「ベストを目指すほど失敗する」ということだ。


 ベストを目指すタイプで、成功者はいない


 これは成功者の間では、ほぼ常識とされている。それくらい失敗者あるあるで、そういった姿を多く見てきているということだ。

 ベストを目指すのは、向上心が高い、やる気がある、より良くするのだから素晴らしい、妥協せず完璧という風に単純に考えてよいとする人は、かなり多い。しかしそういった人で、上手くいっている人、収入や資産が増えている人、社会的地位を得ている人、多幸感を得て満足した人生を送っている人、メンタルが安定し健全な人間関係を築いている人、そしてそれを維持し続けている人をまず見ない。

 それもそのはず、成功者からするとそのベストを目指す考え方こそが、大失敗の元凶そのものでしかないからだ。


 なぜベストを目指すと失敗するのか?


 一見心情的には素晴らしく見えるベストを目指す姿勢だが、そのイメージとは裏腹になぜ失敗にしかならないのだろうか?言葉だけで考えると「ベスト=いいことづくめ」と思えるが、実はここに言葉だけで考えていては見えない落とし穴が多数あるのだ。

 完璧主義になって不都合や想定外を認められない

 最も大きく根本の問題点が、これだ。ベストというのは、思い描いているうちは美しくて理想的だが、いざスタートすると物事というのは必ず想定外やミス、詰めの甘さ、進捗の遅れ、社会との整合といった不都合が露見する。どうしても想定通りにはいかないのが、世の常だ。

 ベストを目指すのは完璧を目指すことでもあるので、完璧なプランに泥を塗るこういう不都合は許せなくなる。その結果、不都合をいちいち否定せざるをえなくなり、自ら様々な問題を増幅させ、ぶち壊してしまうことになるのだ。


 ベストを目指すと起きる問題


 では実際にどういった問題に発展するのだろうか?


 ① 柔軟性を失い、融通が利かなくなる

 まず起こるのはこれだろう。ベストというのはこれ以上ないものだから、唯一絶対の存在である。そうなるとそれ以外は認められなくなるから、完璧主義におちいる。そうなると頑固で融通が利かなくなり、その場に即した臨機応変な柔軟な対応ができなくなる。


 ② 失敗を認めないか失敗認定ばかりで、健全な自信が育たない

 ベスト=完璧なので、少しでも上手くいかないことがあるとその完璧な理想が崩れることを意味する。だが実際のところ、人生において完璧な100%の成功など存在しないので、自ずと自分の人生は失敗しかないという認識になる。その結果自信喪失につながりやすい。

 それを避けようとするタイプなら、そもそも失敗を認めようとしない態度をとる。明らかに失敗していたり間違っていたりしても頑なに認めず、そのネガティブな事実を跳ね除けるために意地を張ってしまう。

 どちらにしても、健全な自信が育たない。


 ③ 不満や対人関係の悪化

 当然のことながら、世の中は自分の思い描いた通りにはいかない。だが、ベストを望むとそれだけ気に入らないことが増えるため、欲求不満が無限に増える。これが対人関係にも反映されるので、関係悪化を避けられない。


 ④ 欲求増大により誘惑に弱くなり、散在する

 ベストを望むのは、好都合や損得に弱くなるパターンと、完璧主義からくる欲求不満でストレスを溜めるパターンがある。これによって誘惑に負けやすくなり、我慢が利かなくなる。そうなると欲望に制限がなくなって、無限に増大する。

 それは金銭管理に直結し、出費を抑えることができなくなるので、散財につながる。


 ⑤ 現実逃避を起こす

 好都合な考えのケースでは、理想論を求めてしまいやすくなる。だが、自分の都合よく事が運ぶことはないので、その理想論は現実との乖離が激しくなる。

 その結果、現実逃避につながってしまい、様々な障壁への対応力を失う。それはスキルの習得機会を自ら放棄することであり、可能性をつぶす行為である。


 ⑥ 余裕がなくなる

 ベストを求めると様々な願望を詰め込もうとするので、余裕がなくなる。そうなると、予想外の事態へ対処する時間や心のゆとりがないのでキャパオーバーで首が回らなくなり、予定がストップしたり、遅延してしまったりしてしまう。

 心理的にも危険で、脳への負担が大きくなるから、精神障害を発症するきっかけを作ってしまう。


 ⑦ 成功率や利益率が下がる

 ベストなものというのは、万馬券を当てるようなものなので成功率が圧倒的に低い。そのため、ハズレばかりを引くことになり一向に利益に結びつかない。

 そうなれば、経費ばかりがかさむから損失額が無限に増えてしまう。仮に当たっても損失補てんにしかならず、採算が合わない。


 成功したいなら、不都合を否定しないこと


 では、どうしたら成功するのか?まず、前提として必須なのが、不都合を否定しないことだ。不都合を否定する限り、ドン・キホーテのごとく結果の出ない無駄な努力を続けてしまい、時間を浪費してしまう。そんな無駄な努力に時間を割くのを止めるために、不都合を受け入れてそれを変えようとしないことだ。

 それは理想主義者にとってベストな選択ではなく、妥協だから受け入れがたいだろうが、いつまでも成果が0のままでは得るものがないので、誰も得しないし幸せにはならない。それだったら、まだ1つでも得るものがあったほうがまだましといえる。

 しかも、0をいくつ重ねても0にしかならないが、1であってもそれを100回重ねれば100になって、総量はドンドン拡大する。こうやって、ベストを求める者は停滞し、ベターで甘んじる者ほど成果を増やし差をつけていく。

 時に妥協し、ベストではなくベターなほうを選択をし、100%を求めない者ほど、得をするのだ。




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