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2026年7月3日金曜日

相手のためになること ≠ 相手が喜ぶこと

 世の中には単純に相手が喜ぶことをする、もしくは相手が不快になることはしないのが、相手のためになることと考える人がいる。人が苦しむのは良くない、嫌々やるのも良くない、喜んでやるべきで、好きなことをさせるのが良いのだという随分打算的な考えを持っている。

 こういう人は人間社会を深く考えたことがなく、短絡的に最も都合の良いことを求めているだけであることが多い。

 そこで、ここではなぜその考えが通用せず、自分の人生を棒に振ってしまうかを図をもって解説する。


 将来役に立つものは、必ずしも快感を伴うものばかりでない


 まず知っておかなければならないのは、人生で役に立つものと快感は比例しない。これは全く別軸の話で、混同してはならない。都合の良い考え方、つまり理想論を好む人は様々な条件をごっちゃにして考える癖があるので間違う。実際、図にしたらわかりやすので、ご覧いただきたい。



 このように、人生に必要な物、不要なものを快/不快で分けてみた。こうしてみるとわかるように、一般的には不快だが誰もが必要と考えるものが複数あることが見てとれる。反対に買い感は得られるが、損失にしかならないものも多くあるのがわかる。このことから、好きなことだけをやっていても、得られるものは限られるのだ。


 人生で差がつくのはどこ?


 理想論者はBに固執するが、これだけやっていても実入りは少ない。というのも必要かつ快感のあるものなんて誰でもやるから、どんぐりの背比べにしかならないし、殺到する分バトルロイヤルになって1人当たりの分け前が少なくなるからだ。

 では実際に人生で差がつくところはどこなのか?それは、”A”と”D”だ。Dは損害を生む要素であると同時に、中毒性のある快感ということが負の連鎖を生みやすく、破産、メンタル不調、依存症へと向かわせてしまう。だから、負の連鎖を防ぐため、もしくはマイナスを0にするにはDの抑制は必須である。

 もうひとつ重要なのはAである。これらは自身のレベルアップに寄与する要素で、収入、地位、スキル、学歴の向上、夢の実現、健康維持などに必要なものだ。これらに共通するデメリットは、面倒であることと成果が見えるようになるまでに時間がかかるということだ。そのために飽きやすく、継続できなくて挫折する人が多いという特徴がある。

 ただ、裏を返せば長くやれば長くやった分だけ競争相手が勝手に離脱していくから、次第にブルーオーシャンになって楽に成果を得られるようになるという側面がある。


 相手が喜ぶこと=快感なので行き詰まる


 ここでもう一度先ほどの図を見てみよう。


 相手が喜ぶことを基準にすると、判断軸が快感/不快になってしまい、快感に属するB・Dを提供することになる。その結果、Bは得られるものが少なく、Dは大きな損失を招くから、没落していくしかなくなる。これでは何のためのポリシーなのかわからない。

 好きなことを~とか、喜ぶことを~というのは聞こえはいいが、上手くいくことはまずない。明らかに考え方が間違っている。


 不快だけれども必要なことを、いかに継続できるかがカギ


 なので本当に重要な判断軸は必要/不要のほうである。特に差がつくのはAの不快だけれども必要なことで、これこそが相手のためになることである。この分野は大抵耳の痛い話になるので、相手が喜ぶことを前提にしてしまうと遠ざけてしまう。これでは決して相手のためにならない。

 相手に良くなってもらいたい、幸せになってもらいたい、成長してほしいと思うなら、耳の痛い話をする毅然とした姿勢が必要だ。それができなければ、ただの事なかれ主義でしかない。




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