LINE STORE

2026年8月14日金曜日

未経験者がいだく、投資への間違ったレッテル



 年金問題、生活水準、所得格差など、お金の議論になると投資も俎上に上がることがしばしばある。その際に、投資経験者と未経験者の間で認識の違いがクッキリと出る。その多くは、未経験者が投資に対して悪いイメージをもっていて、間違ったレッテルを貼っていることから生じている。

 そこでここでは、未経験者に多く見られがちな投資の間違ったレッテルを暴き、真実を明らかにしていく。


 間違い① 投資はギャンブル


 これは本当によく聞く。当たりハズレがあるもので、ハズレ銘柄を掴んだら全財産を失うと思っている人は多い。残念ながら、これは大きな間違いだ。

 簡単に言うと、投資は積立貯金のようなものだ。定期的に買い集めていって、徐々に総額を増やしていくのが定石である。そう、扱っているものが現金か証券かという違いだけで、やっていることは貯金とそう変わらない。
しかも、長期的には株価は上がるから、年月をかければ差益も大抵手に入る。

 そもそも、投資はギャンブルといいながら、パチンコ、宝くじ、競馬、競艇、競輪、ボートレース、カジノをやっていたら本末転倒だ。それこそ思いっきりギャンブルだし、自分のことを棚に上げている。投資はギャンブルなどと、口が裂けても言えない。

 投資はギャンブルではなく、「貯金」


 間違い② 投資は大金が必要


 これも大きな勘違いである。こういう決めつけをしているということは、単価を知らないということだ。

 実際、私が保有している投資信託のうちいくつかは、分割されて1口あたりの価格が一気に下がった。今現在だと、ひとつは約230円、もうひとつは約420円なので、スーパーのお弁当より安い。出来合いのお弁当を買うお金はあるのに、それより安い物は買えないというのは理屈に合わないので、矛盾している。

 さらに個別株であっても、大手ネット証券会社であればミニ株のサービスをやっている。これは、本来日本株であれば100株単位での購入がルールのところ、1株単位で売買してくれるサービスだ(ただし、100株単位の場合とは受けられる報酬やシステムが異なる)。そうすると購入代金を数千円単位で安く抑えられるし、塵も積もればで100株に達すればちゃんと株主優待なども受け取れる。

 投資は「お弁当価格」でもできる


 間違い③ 何を買ったらいいかわからない


 未経験者がおちいりがちなのは銘柄の呪縛だが、ほとんど意味がない。投資信託であればリスクヘッジが効いているので、どれを買ってもさほど大差ない。だからどれを買っても失敗はしにくい。オルカンだとかS&P500だとかいうワードがよく飛び交っているが、種類ごとに満遍なく5~10銘柄ほど買っておけば相殺されるので、大枠では失敗を防げる。オルカン、S&P500、NYダウ、ナスダック、日経平均、デジタルあたりを買っておけば、そうそう失敗しないだろう。

 個別株は初心者は手を出さないのが無難だが、ある程度慣れてきて株主優待目的と割り切るならありだろう。無料入場券欲しさに夢の国の株を買う人は結構いるし、交通系だと大抵無料乗車券が配られるので、頻繁に使う人なら節約になる。

 投資信託さえ選んでおけば、銘柄選びはあまり意味がない


 間違い④ 投資はエリートがやるもの


 投資をするのに階級制限があるか?それは、NOだ。投資をするのに学歴を聞かれることはないし、所得制限もない。(ただし、身分証の提示が必要。生活保護受給者は不可)。なので、労働者階級がやっても構わないし、何なら仕事と同時並行でやっている人も少なくない。

 海外だと会社員と投資の二足の草鞋を履いている人は珍しくない。アメリカだと国民の50~55%は、株式や投資信託など何らかの金融資産を保有しており、庶民にまで投資が当たり前に浸透していることがわかる。

 それどころか、アメリカだと掃除の仕事を続けながら投資をしているなどという話が意外とある。掃除の仕事なんてどこの国でも底辺扱いされるものだが、そんな階層の人でも投資に手を出す人がいるのがアメリカなのだ。

 かくいう私も今掃除の仕事に就いていながら、投資を続けている。総資産ベースでみればすでにアッパーマス層に達しているので、決して夢物語ではない。低所得者であっても、いけてしまうのが投資なのだ。

 投資は誰がやってもいい


 間違い⑤ 投資で金を稼ぐのは悪


 これは日本で割と聞く。投資で儲けたお金は楽して稼いだあぶく銭だから、倫理的に悪いと決めてかかっている人もいる。まあ、ギャンブルと言う人もいるから、その延長線でならず者のイメージが植え付けられたのかもしれないが。

 しかし投資とは、本来資金の足りない経営者の代わりにお金を工面するもので、立派な慈善行為である。経済成長の原資でもあり、そこから経済活動が生まれていくので、全ての人が投資の恩恵を受けている。このことから、投資を悪とするのは自己否定にもつながる。

 それに投資で収益を上げるのも、苦労はつきものである。長い年月が必要だし、我慢の時期もあるし、家計の見直しもしなくてはならないし、贅沢はできないし、精神の成熟も問われる。果たしてこれらがそろっている人間は、どれだけいるだろうか?自分で全ての責任を背負わねばならないし、決して楽ではない。

 そうやって苦労を重ねて得たお金が汚いだろうか?お金はお金だし、むしろ尊いのではないだろうか?

 投資は世のため人のためなので、「善」


 間違い⑥ 難解な勉強が必要


 これもよく聞く誤解である。基本的な知識は必要ではあるが、基本コツコツ積み立てるものなので、相場を読むスキルだとか、専門的な金融知識なんぞは必要ない。貯金や年金の積み立てと同じ感覚さえあれば、それ以上の知識がなくてもちゃんと収益を上げられる。

 投資の世界でよく言われる笑い話で、日々まめに株価をチェックしていた人間よりも、ほったらかしにして寝ていた人間のほうが余程稼いでいたというのがあるくらいなので、そこまでガッツリ勉強しなくても収益は出る。

 ただし、用語くらいは知らないと証券会社からの通知を読めないので、それくらいは学んだほうがいいだろう。それと仕組みがわからないとやる意味が湧かず、損切りする可能性が高まるので、そこくらいは押さえたい。まあ、やってるうちに覚えるが。

 投資に、専門的な勉強は必要ない


 間違い⑦ 仕事を辞めなくてはいけない


 これは、投資=デイトレードと考えている人に見られる。正直ほとんどの投資家は、毎日頻繁に売り買いするデイトレードなんてしていない。1回買ったら、5年、10年と長期にわたって保有し続けるのが一般的なので、仕事を辞めなくても片手間でできる。

 むしろ仕事を辞めてしまうほうがリスクが大きい。というのも、定期的に入ってくる安定収入を失うことによって、収入の保険がなくなるからだ。そうなると、投資に生活の全てを依存せざるをえなくなり、日々の相場に精神が翻弄されることになる。これによって、下落相場になった際に我慢ができなくて恐怖心から売りに走ったり、上げ相場に釣られて買ってしまい高値掴みをしてしまうことが起きやすい。

 相場ものである以上、精神との勝負でもあるので、安定につながる要素は残すほうが得策である。だから私も仕事は続けている。

 投資をするなら、仕事は続けよ


 まとめ


 こうしてみると、結構未経験者がもっているイメージというのは、実際とは真逆であることがわかる。大体、多くの人は恐怖心からリスクを大きく見積もってしまうことが多い。でもそれはバイアスに過ぎず、実際に調べてみるとそうでもないことが確認できる。

 もし将来の生活に不安を感じているなら、このバイアスに惑わされず、投資の計画を立てるのが賢明である。

0 件のコメント:

コメントを投稿