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2025年2月21日金曜日

老後の生活を「全て年金で」まかなうのは、元から不可能です

   ある程度年齢が高くなると、老後の生活が気になってくると思います。その中で年金がいくらもらえるか懸念する人も多いかと思います。と思いつつも実際には老後の生活について具体的な対策を何も取っておらず、ただただ年金を当てにしているという人がほとんどではないでしょうか?

 ですが、ハッキリ言います。年金だけで老後の生活を全て賄うのは「不可能」です。

 ここではその理由と対策を説明します。

年金だけでは生活できない理由

 巷のお年寄りへのインタビューでもよく言われるように、年金だけでは暮らせないという話はよく聞きます。そこで政府が悪い、政治家が悪い、行政が悪いと言って簡単に片づけるのは、思考の放棄に他なりません。将来のためにもちゃんと考えないと、困るのは自分です。なのでまずその前段階として、年金では生活できない原因を解析します。

①現金積立方式ゆえに物価上昇に適応できない

 まず最も理解しておかなければならないのは、年金は「現金」積立であるということです。なので10万円積み立てたとして、それが10年後であろうが20年後であろうが現金である以上、額面の数字で価値が決まるので当たり前ですが10万円で変わりません。

 しかし歴史を見ると物の価格(物価)は総じて上がります。例えば昭和31年の物価を見ると、

  キャベツ1玉 20円
  ラーメン1杯 40円
  タクシー初乗り 120円
  都内地下鉄初乗り 20円
  床屋散髪代 100円

などとなっています。現在はどうでしょう?大体5倍~10倍くらいの物価になっているのではないでしょうか?ラーメンに至っては20倍にもなっています。

 ただ、年金というのは現役の時代の収入を基にして納付額を決定しているので、初任給1万円の時代(昭和30年代後半)に納めた年金なんて雀の泪ほどしかなく、現金である以上額面通りの価値しかないため、40年後物価が5倍10倍にもなって足らなくなるのは必然です。

 かといって将来の物価上昇にあわせて納付額を増額すると、今の生活が成り立たなくなるのでそれもできない。ここにパラドックスがあります。

②上記のパラドックスを無視して超過給付

 にもかかわらず今の高齢者の生活を維持するために支払った額以上の給付を行っていたのも問題があります。年金機構の収支は赤字になるので、その赤字を埋めるためにより若い世代が納めたお金を流用しています。つまり自転車操業です。

 それでも人口が増えていた時代はまだ問題が矮小化できていましたが、人口減少が始まると穴埋めが追いつかなくなり、ついには給付縮小へ舵を切らざるを得なくなっています。

③少子高齢化

 ②でも触れましたが、少子化に伴う人口減少で加入者が減っていく問題もあります。そのために年金機構に入ってくるお金が減るので、まかなえなくなってきます。

 その一方で日本の平均寿命が延びる一方なので、その分支給期間も伸びて給付額が増えているのも支出超過におちいっています。

④将来性の矮小化するバイアス

 さらにこれらとは別に心理的な問題もはらんでいます。人間は直近の心配事には関心を持つが、遠くの心配事は小さく見積もるというバイアスがあります。そのため今起きている物事には対処するものの、将来のための対策は何もとらないことで40年後にしっぺ返しをくらって路頭に迷うことになります。そして、このことを指摘する人がかなり少ないのも問題です。

最大の原因は人間の度を超えた願望

 ここまで見てきましたが、果たしてこれは政府のせいでしょうか?よく考えてみてください。これらを望んだのは誰ですか?国民一人一人ですよね。物価が上がったのは国民が昇給を望んだからだし、払えもしないのに納めた額以上の給付を望んだのも国民で、死ぬのを恐れて延命を望んだのも国民で、子供を産まないことを選んだのも国民。

 つまり本当は自分自身が犯したことなのに、政府や行政など他者へ責任を擦り付けているという訳です。そのような国民の愚かな願望が年金に対する過度の期待と、行き詰まりをもたらしているのです。

年金に頼らずに資金を得るには

 以上のことから年金に頼るというのはいかに幻想であり、現実逃避なのかがわかります。では将来生活に困らないようにするには、今何をしなければならないのでしょうか?

①家計の見直し

 まず取り組むべきは、家計の見直しでしょう。無駄遣いしていないか、使ってないものにお金を払っていないかチェックします。マーケティング&ブランディングディレクターである橋本之克氏の著書で「9割の買い物は不要である」という本があるように、結構探すと無駄な出費があるものです。

 しかし多くの人は無駄遣いをしたということを認めるとネガティブな感情やストレスにさいなまれるので、買い物を正当化して見てみぬふりをしてしまします。これはストレスを避けるための防衛反応で、人間の本能でもあります。ただ、これに流されてしまうと出費が止まらなくなるので、いち早く気づいてストップをかけなければなりません。そのためにしっかり記録をつけて、見直しする必要があります。

②余剰金を投資

 家計を見直し、無駄な出費をカットすると余剰金が生まれます。この余剰金を貯金するというのはありがちな手段ですが、賢いとは言えません。なぜかというと、貯めてるだけで増えていないから。これでは年金と変わらないので、物価上昇に対応できていません。そこで採るべき手段は、「投資」です。

 投資対象である金融商品は、物価上昇に合わせて価格が上がります。といいうのも、金融商品は価値が一定でなく、相場で決まるからです。そして相場は需給バランスで決まるので、物価が上がれば連動して金融商品の価格も上がります。結果、資産が膨らむ速度が早まるので、40年後も同じ生活水準を維持できます。

まとめ

 年金では暮らせない理由は挙げればキリがないですが、それを穴埋めする方法は意外とシンプルで、「家計の見直し」と「投資」の2点だけで十分と考えます。裏を返せばこれ以外にないということでもあるので、やらない手はないです。しかもこのどちらの手法も時間を味方につける方法なので、遅くなればなるほど効果が低いです。なので思い立ったが吉日で、手遅れにならない内に早速始めましょう。



2025年2月8日土曜日

キチンと収入が得られて、貯蓄を増やせる人の特徴10選

 
 一般庶民の会話でよくある話として、「お金がない」というのがあります。まあどこへ行ってもよく聞くし、なんなら居酒屋での定番ネタと言っても過言ではないでしょう。その一方で特に収入が多いようにも思えないのに、お金に困っていないという人も中にはいます。この違いは何なのでしょうか。今回はメンタルにフォーカスして理由を探りたいと思います。

お金に余裕がある人

 さてお金に余裕がある人というとどんな人を思い浮かべるでしょうか?収入が多くて、ブランド物を多く持っていて、ぎらついている人でしょうか?そういう人は羽振りはいいかもしれませんが、出費が多いので必ずしも余裕があるとは限りません。実際に余裕がある人というのは、少ない収入でもコツコツ貯めてしっかりと貯えがある人ではないでしょうか?そう考えるとかなりイメージは変化しそうです。では実際に余裕のある人にありがちな共通点を見ていきます。

①計画に忠実

 まず挙げられるのが、物事の進め方が計画的だということです。近年MBTI性格診断が流行っており、その中で最も人生が上手くいきやすいタイプと言われているのがINTJ建築家タイプなのですが、なぜINTJが順調に行きやすいと言われるのかというと計画的な行動をとるからです。そう、計画的であることは人生において最も重要な要素なのです。

 例えば貯蓄をするには計画性が必須ですし、仕事で成果を上げるのも計画が重要です。受験に合格するには学習計画を立て忠実に実行したほうが上手くいきやすいですし、健康維持をするにも規則正しい生活が求められます。それだけ計画的であることと、それに忠実に従うことが余裕のある生活には欠かせないのです。それができる人が人生で困らないというわけです。

②感情に流されない

 この感情というのが厄介で、これをコントロールするかしないかで人生は大きく変わります。感情コントロールをしなければ、計画がブレてしまって失敗に繋がりますし、果ては散財することもしばしばです。さらには人間関係でのトラブルも多くなるため、人が寄りつかなくなって助けて欲しい時に助けを得られなくなります。

 反対に余裕のある人は感情コントロールをしっかりしています。感情の波がないため、常に冷静でブレがありません。感情的な人からは冷たいと言われがちですが、起伏がない分反って感情的な人みたいに極端に冷酷になることはありません。常に精神が安定しているので、人生も安定し上手くいきます。

③成長マインド

 人生順調に行く人は、大人になろうとします。そのために成長を追い求めます。これを成長マインドと言います。大人になったほうが他人から受け入れてもらいやすいし、上手くいくことを知っているのです。

 ただどんな人も最初は子供です。初めから大人だった人はいないため、大人になるには是が非でも成長をしなくてはなりません。だから成長することが不可決なのを理解しているし、自分を変化させることに躊躇しません。

④他責<自責

 基本的に余裕のある人は、責任の所在を自分に置きます。正確に言うと、何か自分に改善点がないかを探っています。それは成長のネタを探しているからです。なので何かトラブルが生じても全ての責任を他人へ擦り付けることをせず、自分にも落ち度がないか探ります。そして修正を加えてより良いものへと進化させます。

⑤ロジカル

 ロジカルを日本語に訳すと論理的となりますが、余裕を持つにはこの思考法が欠かせません。勘にばかり頼っていては、いつまでもあたりを引くことができないからです。物事が上手くいく確率を高めるには知恵が必要です。その知恵を導き出すのがロジックなのです。

⑥勉強熱心

 順調な人生を送っている人は勉強熱心です。ロジックを組み立てるには知識が必要ですし、計画を立てるには情報が必要だからです。なので暇さえあれば勉強をして知識や情報を集めます。

⑦積極的

 人生で何かを得ようと思っても、勝手に機会が降ってくることはありません。自分で取りに行かない限りやってこないことを、余裕のある人はよくわかっています。だから積極的に動くし、手数も多くすることで下手な鉄砲も数撃ちゃ当たると考えるのが特徴です。

⑧地道にコツコツ

 これも重要で共通する要素です。せっかく何か始めたり計画を立てたりしても、続かなければ意味がありません。そもそも多くのことは地道にコツコツやらないと結果が出ないものです(仕事、商売、勉強、貯蓄、投資、健康維持、スポーツ、音楽、美術などなど、例を挙げればキリがない)。一発逆転は確率が低すぎてまず起きないし、起きても長続きしないことを賢い人は知っています。なにより一発逆転してもメンタルが追いつかないので、コントロールを失うというリスクをちゃんと考えています。

⑨都合のいい考えを持たない

 ちゃんと地道に生きている人は、ご都合主義な考えを持ちません。確率の低い不確定要素なので、計画が合わなくなることを理解しているからです。

 むしろこの手の人はリスクや不都合なことに対して目を背けません。それがもし起こった時にちゃんと対処法を考えておかないと、損失を丸々被ることになるからです。そもそも人生で最も重要なのは上手くいくことではなく、リスクをどれだけ小さくできるかにかかっているのを熟知しています。なのでリスクに目をやるのは重要なのです。

⑩承認欲求がない

 貯蓄がきちんとできる人は、概して地味です。それは節約して貯蓄の資金を捻出する為でもありますが、そもそも自分を着飾ることに消極的です。誰かに見て欲しい、ちやほやされたいという承認欲求がないので、着飾る必要がないです。むしろそういう行動にはリスクがあることを知っているので避けます。

まとめ

 さあ、いかがだったでしょうか?全部できている人はなかなかいないでしょうが、これを身につけることができたらかなり人生が変わると思います。特に日々の生活や老後の資金を考えるとこのメンタルは身につけておく必要はあります。すぐにはできないものばかりではありますので、少しづつでも早めに始めておきたいものです。




2025年1月28日火曜日

読むのと違う「読解力」

 ネットの普及に伴ってより文章に触れる機会が増えています。SNS、ニュースサイト、HP、ネット動画など、数多くの媒体が作られています。さらにそこへレビューやポストを書き込めるようになったことで、相手の受け取り方や反応が可視化されるようになりました。これによって露わになったのが、読解力の差だ。

 この読解力のレベルによって、文脈を読み取れなかったり、筆者の意図を汲み取れず誤解を招いたり、真意が見えず勝手に決めつけたりします。その結果、人とまともに関係を築けない人、言葉がわからない頭の悪い人、説明に手間がかかる面倒くさい人という印象を与えてしまい、自分にとってかなりのデメリットを被ることになります。

 そこで読解とはどういう状態か、読解力が無いと困ること、読解力が無い人がやりがちなこと、読解に必要なものは何なのかについて解説します。

読解と読書と感想は違う

 さて読解ですが、そもそもこの意味をご存じでしょうか?辞書を引くと「文章を読んで内容を理解すること。」(旺文社国語辞典参照)とあります。ということは、文章を読んだだけではダメなんです。読んだだけというのは、ただの読書です。

 加えて内容の理解が必要で、内容のジャッジや決めつけをしてもいけないのです。あなたがどう思ったか、どう感じたかは感想であって、読解ではありません。大体感想の場合、目線が自分にチェンジしてしまっていることからも、違うのがわかります。

 さらに言うと、読解を大和言葉にすると読み解くと言います。つまり読んで解き明かすということ。書かれている文章を読み、尚且つ自分がどう思ったかではなく、著者がその文章の中で何を言わんとしているのかを解明するのが読解なのです。

読解力がないと困ること

 読解力が無いと困るのは誰でもわかると思いますが、実際にどういうシチュエーションで問題を発生させるのでしょうか。

①人間関係のすれ違いが起きる

 まず挙げられるのは、人間関係のすれ違いでしょう。読解ができないと相手の言っていることを正確に理解できないため、間違った認識をしてしまいます。時間を間違えるのも良くないですが、人間関係ともなれば一生の仲違いにだってなりかねません。人の気持ちがわからないヤツ、空気の読めないヤツ、相手の立場に立って考えられないヤツといって、レッテルを貼られるかもしれません。そうなると周囲から孤立し、グループ内にいずらくなってしまいます。

②生活で困る

 物語や随筆なら登場人物の行動から心情や理由などを読み取れないことになります。そうなると物語の真相や登場人物の表の顔とは裏腹な心情がわからなくて、あまり面白みを感じないかもしれません。

 実社会では、説明書の内容がわからなくて上手く操作できない、契約書の注意事項がわからなくて不利な条件で契約してしまうといったことが起こりえます。試験問題がわからなくて問題が解けないなんてのも、あるあるだと思います。

③浅い関係しか作れない

 読解ができないことで相手の真意を理解することができないため、上辺だけの理解に留まってしまいます。その結果、当たり障りのない人付き合いに終始してしまい、相手と深く親密な関係を築くことができません。しかもそのような浅い関係は切ったり切られたりが容易なため、関係を持ったとしても短期間で終わったり、自然消滅しやすかったりします。

④騙されやすい・振り回されやすい

 読解ができないということは相手の意図が読めないわけで、そうなると相手の言うことを鵜呑みにしてしまい騙されたり、裏切られたりすることが多くなります。

 人間関係においても、読解力がないと相手の行動や言葉尻にしか目が行かないので、その奥にある相手の本心に気づくことができず、相手の反応への対処に終始するばかりで翻弄されることになります。

読解力がない人の特徴

 とはいえ自分に読解力があるかどうかわからないと、改善のしようがありません。そこで読解力のない人にありがちな行為を挙げてみました。どの点が自分にあてはまっているかチェックしてみてください。

①早とちりが癖になっている(一部の単語しか見ていない)

 まず一つ考えられるのが、早とちりが多いという点です。このタイプは全文を読む前に、一部の単語だけを見てわかった気になってしまっています。これでは誤読が頻発し、読解以前の問題になります。

 実際私の母がこのタイプで、回転寿司のポップの「ふり塩鮪一貫盛り」の「ふり」だけを見て、「ぶり」だと勝手に判断しておりました(写真まで載っていたにもかかわらず)。こうなると魚の種類まで異なってしまうので、思っていたものと違う商品が届くことになります。

 他にも精神科診療で除外診断(他の疾患や障害を併発していないか確認するための診察)と言われる診療行為があるのですが、その「除外」の字だけを見て患者を排除している差別的だと勝手に判断して、口論になり関係悪化を招いている人もいました。

 恐らく根底に、特定の物に注意が向くと他のことに目が行かなくなるシングルフォーカスの特性があるものと考えられます。これは脳の特性とも絡む問題なので、結構複雑です。

②文法理解が不十分

 結構見過ごされがちだと考えられるのが、文法理解の度合いです。特に接続詞や代名詞の扱いが意外とズレていたり、見逃したりする人が散見されます。

 例えば逆説の接続詞(が、しかし、だが、にもかかわらずなど)が使われているにもかかわらず、順接としてとってしまい、辻褄の合わない理解をしてしまう人を見たことがあります。

 あと一定数いると言われているのが、代名詞やこそあど言葉(これ、それ、あれ、どれ、ここ、そこ、あそこ、どこなど)の差している物事がどれなのかがよくわからないという人です。日常の会話で
差してるものがわからないのは、相手の説明不足のケースも多々あるので問題にはしませんが、文章の場合は前文が必ずあるので、事前に差しているものが書いてあります。そう、事前に説明した上で代名詞が使われているにもかかわらず、差しているものがわからないという人がいるのです。このケースは発達障害者によく見られるとのことです。

③文脈が読み取れていない

 文脈というのは辞書によると、「文章の筋道。文章の続きぐあい。」(旺文社国語辞典参照)とあります。ちょっとわかりにくいので説明すると、その文章から傾向やプロセスを見出すことと考えられます。なのでこの傾向やプロセスから逸脱していると、間違った解釈になるので読解力がないことになります。

④自分視点しか持てない

 自分視点しか持てないというのは、読解する上でかなりハンデになります。というのも読解というのは、著者の考えを文章から推し量り理解する行為なので、まず著者の視点に立たねばなりません。しかし自分視点しか持てないとなると、そのスタート地点にすら立てないことを意味するからです。

 というのも自分視点で見たものというのはあくまで自分から見た場合の話であって、著者から見たものとは異なるからです。なので一旦自分目線や自分の考えを捨てる必要があるのですが、これができないと間違った視点で見てしまうので見ているものが異なってしまい、間違った解釈をすることになります。

⑤自分の考えや解釈を勝手に入れてしまう

 読解では著者の意図を問われているのに、「自分はこう思ったから」とか「自分はこう判断したから」と言って、勝手に自分の都合で解釈を変えてしまう人もいます。常に自分視点しかなく、先入観にとらわれやすい人にありがちです。ただそれは読者であるあなたの考えであって、著者の考えではありません。これは考えのすり替えが起こっており、もはや読解ではありません。

 読解の主体はあくまで著者であって、自分ではありません。なので書かれた文章の範囲内で言えることを理解しなければならず、自分の考えを盛り込むのは言語道断でNGです。これは著者が言ってないことを言ったように見せかける行為で、デマ・虚偽になるので止めましょう。

⑥学習障害の可能性

 最後に注目したいのが学習障害です。近年発達障害の一形態として、学習障害があることがわかってきました。その学習障害にもいくつかのパターンが存在し、その一つとして読字障害があります。これは文章を読むのに困難を抱える障害で、

①一個一個の単語の意味はわかるが、文章になるとわからない。
②文を端から順番に読むことができず、いくつかの行を飛ばしてしまう。
③文字や語彙の習得が困難で、わからない言葉が出てきても調べずに飛ばしてしまう。

などの症状があります。

読解力を高めるには

 では実際に読解力を高めるにはどうしたらよいのでしょうか?以下の点を注意、トレーニングをしてみましょう。

①すぐに反応せず、落ち着いて全部を読む

 早とちりの人はとにかく反応や結論を焦り過ぎです。まずは落ち悔いて冷静になることが必要です。加えて確認する癖がついていないので、最初は面倒に感じるでしょうが失敗するほうがもっと痛いので、いちいち確認を挟むトレーニングをしましょう。1カ月程度続ければ習慣化して面倒くささも無くなり、落ち着いて読めるようになります。

②文法を厳密に守る

 文法に従わず自己流の読み方をしていると、当然著者の真意とは異なった解釈になってしまいます。そうならないためには文法をちゃんと守る必要があります。これをできるようになるには、接続詞や助詞、助動詞を見逃さないこと、代名詞の差しているものが何かわかること、文章になった時にどんな意味になるかを考えることが必要です。

③背景事情を推理しながら読む

 文章を書く上で、必ず背景が存在します。この背景を基にして著者は思考を巡らして文章を書き、文脈が形成されて行きます。その登場人物の行動の裏には何があったのか、著者の言論のベースには何があるのかなどです。そしてこれは決めつけではなく、文章から理屈で導き出す能力が必要です。

④自分視点を一旦捨てる

 常に自分本位の見方をしていると、相手も自分と同じように考えて当然などと思ってしまいます。しかし人間は十人十色、必ず相手の考えていることは自分とは異なります。同じことなどありえないので、自分視点では絶対に読解できません。

 著者の視点を持つには、一旦自分視点を捨てなくてはなりません。中には自分視点を捨てたら自分でなくなる、相手に折れたことになるから嫌と考える方がいますが、読解とは別な言い方をすれば相手の出方をうかがう行為なので、決して自分を失う行為ではありません。例えばサッカーのフォーメーションを決める際に、一旦相手陣営の身になってシミュレーションしますがこの時点では決して相手に負けたわけではないですよね。むしろまだ、試合すら始まっていない。かつ、このシミュレーションをしないと勝てる試合ができない。これを読解でもするのです。

⑤自分の考えは脇に置き、書いてあることのみに集中する

 人によっては自分の中のポリシーや思想を人生の柱にしている場合があります。それは大いに結構ですが、それと著者の言いたいことは違います。拡大解釈したり、曲解したりするのは自分が勝手に加えた部分であって、著者の言った事ではありません。

 確実に著者が言ったと断言できるのは、文章の中に書かれていることのみです。「これはこうに違いない」とか「こういう解釈があってもいいだろう」というのはあなたの好みであって、著者の発言ではありません。このタイプの人は自他の境界が曖昧なので、これは自分の考えなのか、著者はそこまで書いていたのかちゃんと確認して、自分と他人の考えをはっきり分ける習慣をつけましょう。

⑥語彙を増やす

 読解力が低い人の中には、語彙のバリエーションが少ない人もいます。これだと文章を読もうとしても知らない単語が度々出てきて、意味がわからないという事態になりやすいです。そうならないためにも普段から意識的に知らない単語を調べたり、自分から使ってみたりして語彙を増やす必要があります。

まとめ

 読解力は一朝一夕に身につくものではありません。長い時間をかけて地道にトレーニングしなければならず、根気が必要な作業ではあります。しかし読解は文章を読むうえで必須のスキルですし、生活でも趣味でも影響は多岐にわたるので身についていないと本当に苦労します。なので少しづつトレーニングしてできるようになっていけば、生きづらさが解消していきますよ。



2025年1月25日土曜日

トラブルメーカーのトランスジェンダーと精神

 LGBTQの人がクローズアップされるようなって久しいものの、その間に様々な問題が噴出されてきた。特にトランスジェンダーの公式スポーツ参加は度々問題視されてきた。他にも公衆浴場、トイレ、女子校など、枚挙にいとまがない。これによって実害を被る人(主に女性)も次々と現れて、アメリカでは議会でも議論が紛糾。ついにはトランプ大統領までもがこの件に言及し、政策転換の方針を掲げるなどしている。

 ただよく考えると、ほとんどの人達はこういった問題を引き起こすことを快く思っておらず、止めて欲しいと願っているにもかかわらず、なぜ一定数のトランスジェンダーはそれでも行動に移してしまうのだろうか?今回はLGBTQの是非や政治の話ではなく、問題の渦中にあるトランスジェンダーの精神について分析する。

LGBTQだから問題を起こすというわけではないが・・・

 そもそもLGBTQ全員が問題になるかというと、もちろんそうではない。その属性故に一度ことが起きれば大きく報道されてしまうので、かなりのリスクでしかなから穏便にすましたいと思っている人が大半であろう。そしてその感覚は多数派に属する人も同様であろう。

 とはいえ、世界を見渡すとトランスジェンダーが関わって騒動になる事件が度々発生している。特にスポーツについてはかなり揉めに揉めている。生来男女では身体に違いがあるからだ。とりわけ第二次性徴を境にその差は歴然となる。身長、骨格、骨密度、筋肉量、肺活量、持久力、ホルモン値など、数値的に差が判明するものだけでもこんなにある。これをもって元男性のMTFが女子スポーツに参戦するのは、通常の思考では良心の呵責が生じて躊躇するものだ。

 しかし一部のトランスジェンダーが、参加を強行する事態が止まない。ということは、この手のトランスジェンダーは通常とは異なる思考形態を持っていることになる。

強行する人の心理傾向


①自分視点・主観的で、他者視点が欠如

 まず言えるのが、とことんまで自分のことで頭がいっぱいであるということだ。それは発言を見聞きしても明らかで、自分を主語にした発言ばかりで、他人を攻撃する時以外に他者を主語にすることがない。話の内容が、自分がどうしたいかという願望や主張ばかりで自分の世界の中だけに終始しており、他者からどう見られるかとか、他人に対してどう思うかといった自分以外の人との相互関係の話が一切出てこないのだ。

 つまり話の内容が自分の事ばかりで、他人への思いやりに関心がない。結果、自分がやりたいかやりたくないかという単純な損得だけで判断してしまい、相手が傷つくとか周りの迷惑とかを考えない傾向がある。


②暗黙のルールやモラルの欠如

 明文化されたものだけがルールだと考えているのも、この手の人に共通する傾向だ。実社会では、こんなの「いい大人だったら、言われなくてもわかるだろう」というものは、無意識に書かないことも多い。もっと言うと、マナーやモラルなんて実生活と密着しており、どこの地域に行っても当たり前すぎていちいち明文化していない。

 しかし明文化されていないとルールと認識できない人にとっては、文字やあらかじめ口伝されていないとルールはないものと判断する。なぜかというと周りの人の挙動に関心がないため、他人のやり方を真似たり確認したりという処世術が無いのと、基本姿勢が受け身で誰かが教えてくれるものと考えているので、自分から教わりに行くことがないからだ。その結果、年齢相応のマナーやモラル、ルールの知識に乏しくトラブルを起こす。

 さらに困るのは「ルールがない=やっていい」という勝手な解釈をするため、独断で強行してしまう。自分に世間一般のルールの知識が乏しいという認識も持っていないため、自分の判断は正しいと解釈してしまう。明文化されたルールに関しては確かに守っているのだが、それ以外の部分に意識が向いていないので、いわゆる「空気が読めない人」と判断されてしまう。

 もっと根源的なところまで突っ込むと、このタイプの人はルールとは誰のために、何のためにあるのかというところが年齢の割に理解できていない。ルールとは、他人と上手くやるためにお互いに配慮したり、折り合いをつけたりする必要から生まれたものというのがわかっていない。それどころか折り合いをつけたくないという願望から、ルールは自分を縛るものだと勝手に決めつけている。ただ明文化されたルールは文書という証拠があるから従う(都合が悪いとそれも破るが)が、勝手に振る舞いたいから文書になっていないものは逆手にとって従わない。あまりに自分勝手である。


③将来予測の機能不全

 一般的に多くの人は不特定多数の人との相互関係の中で生きていることを無意識に理解しているから、相手に不快な思いをさせる恐れがあると事前に察知することができ、その場合は自分のほうから身を引いて危機を回避する機能が備わっている。

 しかし問題となる人は先の展開を予測する機能が弱いのと、相手の立場に立って相手の心情を推測する能力が弱いため、後先を考えない衝動的な判断になりがちである。そのため今自分を満足させることに終始してしまい、その行為で顰蹙を買い多くの人から非難を浴び、周りまで巻き込んで自他ともに害を与えてしまう。周囲の人からしたらいい迷惑で危険人物として見ざるを得ず、結果自分で自分の立場を失墜させるという残念な末路を迎える。


④異常な執着と我慢の弱さ

 さらに問題なのは、異常な執着を見せることだ。一般の人なら例え衝動的に動いたとしても、その後自分の行為が社会的なトラブルになり良くないことだと気づけたなら、そこで身を引くことができる。

 しかしこういった人は自分の欲求に対して異常な執着を見せるため、そこで引くことができない。なぜなら損得勘定が強く、諦められないからだ。そのため一般人と比べると、極度に我慢ができない。さらに是が非でも欲しいばかりに強引な手段に出てしまい、対人摩擦を大きくしてしまう。それどころか自分の欲しものを手に入れられなかったからと周囲の人々を逆恨みし、逆切れまでしてしまう。いわゆる癇癪だ。

 その結果欲しいものがあると手段を選ばない、わがままで素行の悪い人と判断されてしまい、人々から遠ざけられ余計に自分の願望が叶わないという一番願っていいない結末に陥ってしまう。


⑤責任感がない・他責思考

 そしてこの手の人に共通してある考え方が、他責思考だ。何かトラブルが発生した時に常に他人や環境や境遇のせいであって、自分には一切原因や責任がないという考え方だ。これは非常に危うい思考だ。

 なぜなら一つに、無数にある出来事の全てに自分には原因がないなどということは有り得ない。なので、その内のいくつかは必ず責任転嫁をすることになる。当然責任転嫁された人は不当な不利益を被るので怒るから、人間関係が絶対に悪化する。これにより本人の精神も安定しなくなり、疾患の発症や悪化も招くだろう。

 二つ目に自分が精神的に成長しないということだ。人間は自分の問題点を改善することでスキルを高めて、生きる力をつけていく。しかし常に他人のせいにしていては、改善すべきところがいつまでも先送りになるので成長しない。そもそも人間は全てを身につけて生まれてくることはできない。生きていく中で少しずつ修正を加えながら生きる術を身につけていくしかないのだから、それを回避していては社会との乖離が大きくなり、自ら社会不適応を起こしてしまう。

ある障害との類似

 ただここまで見てきて気付くのは、これらの傾向は発達障害の特性と共通しているという点だ。特に自閉スペクトラム(ASD)との相関がみられる点が興味深い。ASDの特徴として、

①シングルフォーカス・他者視点で考えることが苦手
②明文化されたルールには従うが、暗黙のルールやマナーの習得困難
③知覚推論(物事を推理する能力)の低さ
④特定の物事への強いこだわりと我慢の欠如
⑤嫌なことから逃げてしまいがち

が挙げられるが、どれも上記の傾向と合致している。つまり問題となっているトランスジェンダーの根本原因は性的マイノリティという属性と社会の問題ではなく、その人固有の発達特性が協調性のない行動をとらせることによって発生していると考えたほうが辻褄が合う。

 そもそも性的マイノリティであることが原因であるなら、ほとんどのトランスジェンダーが問題を引き起こしていなければ理屈に合わない。しかし実際にはそういった事件は極限られた者のみで、大半のトランスジェンダーはこの範疇ではない。このことから性的マイノリティであることが原因と考えるのは妥当でなく、神経発達の問題と見たほうが余程一致率が高く、合点がいく。

 実際精神科医の間でもトランスジェンダーと発達障害の並存率が高いことは知られている。YouTuberの精神科医益田裕介氏も指摘していて、発達障害学会でもその話が出たという。他にも発達障害の当事者でカウンセラーのかずき氏もこのことに触れていて、併発している発達特性ゆえにトランスジェンダーの認識を持ってしまうという見方を示している。通常性別違和の人口比率は多く見積もっても0.96%程度とされている(2022年6月15日岡山大学発表)が、益田医師によると精神科医の間では肌感覚ベースではあるものの発達障害者に占める30%程と5,6倍もいるとのことだ。

参考:精神科医益田裕介「一問一答」(🐹リョーハム🐹)精神科医がこころの病気を解説するChの切り抜き動画


 ゆえに発達障害を併発させているトランスジェンダーが、その発達特性によって問題を起こしていると見れば一部の人しか起こしていないのも説明つくし、行動パターンにも辻褄が合う。

 ということは、こういうトラブルを起こすトランスジェンダーについては発達障害を考慮する必要があるし、障害ゆえに社会性が身についていないから、ソーシャルスキルトレーニング(SST)や認知行動療法などの医療や福祉につなげないと根本的な問題解決にはならない。彼らに与えるべきは権利ではなく、社会性・協調性を身につけさせる育て直しである。



2025年1月21日火曜日

企業の撤退相次ぐDEI

 ここ最近相次いでいることに、世界的に有名な企業・コングロマリットのDEIの縮小、撤退がある。縮小撤退を発表した企業には、小売最大手のウォルマート、アメリカンバイクメーカー最大手のハーレーダビッドソン、ハンバーガーチェーン最大手のマクドナルド、ネット通販最大手のアマゾン、最近ではメジャーSNSのフェイスブックを運営するメタも縮小を発表した。日本でも世界最大手の自動車メーカーであるトヨタも今後DEIには参加しないことを発表し、この潮流に乗っている。

 では、ここにきてなぜ一転反旗を翻すようになったのだろうか。

DEIとは?

 その前にDEIについてわからないといけないので、解説しておきます。DEIとは、Diversity(ダイバーシティ、多様性)、Equity(エクイティ、公平性)、Inclusion(インクルージョン、包括性)の頭文字を採ったもので、これによって格差解消、機会平等を進めようとしたものです。

 正直お題目としては良さげに見えますが、結果が伴うかどうかは別の話になるので、そう単純にはいきません。そもそもこれだけでは大雑把な姿勢を示しただけで具体的ではないため、どういった取り組みをするのかが重要です。その取り組みのことをアファーマティブアクションと言います。

トランプ大統領のせい?

 で、よくトランプ氏が当選したからこれに媚びを売るために同調しているという見方をする人がいるが、それは表面的でしかない。あくまでトランプ氏は現状を見た後で述べているので、時系列からして原因とはなりえない。というのも、現状は現在を表しトランプ氏の政策は将来を表しているので、将来から現在に時間が逆行することは有り得ないからだ。

 もっと言うなら、政策は現状を基にして立案されるものなので、現状に問題がないとこういった話は出てこない。つまり、トランプ氏に問題があるのではなく、現在のDEIの取り組みに問題があることを示しており、そのことにトランプ氏は言及しているにすぎないのだ。

DEIの名の下で行われている取り組み

 なら実際にDEI推進のためにどのようなアファーマティブアクションが行われているのだろうか?実例を見ていくとする。


大学入試の合格点

 まず見ていきたいのは大学入試だ。アメリカは長らく黒人を労働力として使い、解放後も黒人差別が続いてきたとされている。そのため黒人は冷遇されており、入学を制限されているとの見方から、大学によっては黒人の合格点を下げて合格しやすくするという取り組みが行われている。

 だがこれは矛盾している。この大学入試において、合格点を採れているにもかかわらず入学を拒絶されたのなら差別に当たるが、そもそも合格点を採れてない故に入学できないというのは本人の学力不足の問題だろう。そう、問題のすり替えが行われ、黒人が実力ではない方法で入学できるようになってしまっているのだ。

 しかも、学力が伴わない状態で授業を受けても学習には繋がらないし、卒業できたとしてもその状態で就職されたら企業としては戦力として満足ではないだろう。結果として大学の名を毀損することにもなりかねない。

 結局のところこの措置は、黒人であるというだけで有利となる特例を設けている訳で、DEIの柱の一つである公平性に真っ向から逆らっている。特権階級が白人から黒人に入れ替わっただけで、やっていることは前時代的で新たな差別を作ったに過ぎない。

 この場合、合格点は同じにすることが公平を意味する。合格点に格差をつけるのは掟破りだ。


会社での昇格人事

 多くの企業が問題視しているのはここだろう。あらかじめ女性や黒人、LGBTQなどのマイノリティに枠をあてがってしまうことで起こる弊害だ。枠を作ることで是が非でもその枠を埋めなくてはならなくなり、実績に見合わない人事を下さなくてはならないリスクを負うからだ。

 人間というのはロボットではないので、能力や実績に個人差がある。なので、いつも定期的に同じクオリティの人材が定数生まれるかというと、そんなことは有り得ないし不可能である。しかし、枠が決められているとそれを埋める義務が発生するので、昇格見送りができなくなる。結果、実力や実績に乏しい人でも昇格させなくてはならなくなる。

 実力のない人物を管理職にした暁には、組織運営は大変なものになる。決断ができず先送りになる、判断がブレて部下が振り回される、後手後手に回って業務がはかどらないなどの弊害は、会社ではよくある話だ。正直これでは顧客からの信頼は得られないし、部下もついてこないから業績が上がらず、遅かれ早かれチームは崩壊する。これは経営者にとって最も望ましくない状況だ。
だから経営者としては枠にとらわれず、その時の情勢に応じて人事を決定できるほうが望ましい。

 さらに複雑なのは枠内で昇進した本人の評価だ。枠がある以上実力で昇進したとは断言できないし、下駄を履いていることは否めないので不公平さが生まれる。そういう土壌の上で昇進しているから周りも良くは思わないだろう。こうなると当然だが、チームワークは生まれない。仕事とはチームで如何に成果を上げるかが勝負なのに、チームワークを築けない環境をわざわざ作ってしまっては成果は出ないし、本末転倒だ。

 やはりここも枠ではなく、実績を基準にしないと誰も納得しないし、成果も出せない。


LGBTQの公式スポーツ参加

 これに関しては企業との関係性はスポンサーになること以外あまりないが、DEIのイメージをかなり色濃く作ってしまっていて、企業がイメージ戦略上考慮せざるを得なくなっているので触れておきます。それは女子公式スポーツに元男性(MTF)のトランスジェンダーが参加する問題だ。

 皆当然ご存じだと思いますが、男女では身体的能力や性質に差異があります。それは学生時代にやった体力測定でもよくわかることでしょう。しかも体力測定のデータは学校を通じて収集され平均値が算出されていますので、感覚ではなく数値でも立証されています。そんな生来の優位性をもって女子公式大会に参加するのは、公平性が何より必須条件となるスポーツにおいて相反するものです。

 にもかかわらず医学エビデンスと倫理に反し、ルールの範囲内だから(大人だったら通常言われなくてもわかるから、単に規定を設けていないだけなのだが)と拡大解釈して参加する不届き者が後を絶たない。当然女子アスリートの何人かは公聴会にて非難声明を出したり、訴訟を起こしたりしているが、当のMTF本人は差別を盾にして逆に訴えるなどの傍若無人な振る舞いに出ている。

 企業としてはイメージダウンになることは避けたいものだから、騒動となっていることには首を突っ込みたがらない。トランプ氏もこのスポーツの件に関してはかねてから言及しており、紛糾の的となっていたからイメージは相当悪い。企業としてはこれに賛同するのはリスキーと言わざるを得ない。

 ただこれに関しては各競技団体や州によって規定変更が行われ、MTFの参加は公平性を欠くとして厳しい措置に変更されつつある。特に12歳まで(第二次性徴規定)に性別移行を終えることというMTFにはまず実現不可能な新ルールが導入され始めており、実質的には参加不可となっている。これに一部の活動家が人権を盾に訴訟を起こしたが、これまでのポリコレ偏重から一転して敗訴、新ルールを認める判決を出したことで、アメリカの裁判所もこの問題を抑制する方向へ舵を切った。

DEIによって生まれた問題点

 ここまでいろいろな事例を紹介したが、本来理想的な社会の実現を目指して立ち上げたはずのDEIが、実際のところ何が敬遠され失敗に至ったのだろうか。


公平性の欠如

 始めに述べた通り、DEIの要素として公平性というのがあります。この公平性を掲げながら、自ら毀損するという愚行に走ったことです。

 DEI推進派は格差是正を掲げ、これを解消するためにアファーマティブアクションの導入を進めます。しかし、その中身が自分たちだけ合格ラインを下げたり、実績が乏しくても昇進できるようにしたりと、人から褒められないような不公平な行為に手を染めてしまった。当然これを快く思う人は自分だけなので、敬遠されてしまった訳です。


閉鎖的

 実はDEIに賛同している人達のコミュニティは、閉鎖的傾向がしばしば見られる。本来人間というものは多種多様で、考えや指向、価値観、目的などは十人十色。当然重視するものや判断軸も人によって異なるものです。

 しかし、DEIに賛同している人達には異論を認めない傾向が強い。多様性を自ら謳いながら多様な考えは一切認めず、むしろ攻撃して黙らせ、統制するという真逆の行為に出てしまっている。


排他性

 そして、異論を認めたくないばかりかそれを聞きたくないばかりに彼らが採る手段が、排除だ。どんな人でも排除せず受け入れようというスローガンの元で始まったはずなのに、実際には気に入らないものを排除するという本末転倒な行為を行っている。

 結局のところ多様性、公平性、包括性を謳いながら実際には真逆の行為を行っており、本音と建前の違いが出てしまっていて、二枚舌になっているのだ。これでは人からの信用は得られないし、むしろ自分も同類と思われたくない心理から手を引くのは当然の成り行きだろう。


独断と反社会性

 さらに加えるなら、このDEI推進派の人の差別の見極めが独断でしかないということだ。つまり主観のみで判断されるという自分勝手で傲慢な基準なのだ。それは気に入る気に入らないの判断でしかなく、おおよそ大人の考え方とは言えない。

 そしてこれを認めないとなると、是が非でも通そうとして手段を選ばない。素直に引き下がろうとせず、ルール違反や倫理違反もいとわない。多くの善良な市民は皆と上手くやっていくために、ルールや倫理が重要であり自分も守ろうとする。が、これを私利私欲のために侵す人から離れるのは人間の生存本能からして当たり前で、企業が手を引くのも自然な判断と言える。


民主主義の破壊

 そしてここが大統領選に絡むところだが、彼らDEI推進派が常套手段として用いてきたのが圧力だ。政府や議会、企業などへ押しかけたり、ロビー活動などを通じて力で通すという手段は話し合いの場を設けていないし、恐怖心を与えることで支配的な立場を作って相手を操作しているので民主主義に最もふさわしくない行為だ。

 これによって不遇を買ったと思っている層や民主主義を大切に思っている層はこれに真っ向から反発して、民主主義の最たるシステムである大統領選挙でNO!を叩きつける。その代わりとして担ぎ上げられているのがトランプ氏というわけだ。


本来の目的の喪失

 しばしばこういったポリコレにおいて見られるのが、手段の目的化です。これは目的を叶えるために講じた手段に固執するあまり、本来の目的に実害が出ていてもその手段を採り続けてしまう現象です。

 先ほどの例で言うと、大学入試の目的はより学力の高い学生を選抜することのはずが、それを低下させてまでマイノリティを入学させてしまったり、業績を上げるために優秀な人材をポストに就けるはずが、比率にこだわり過ぎてそうでない人物まで昇進させるのがそうです。これでは本末転倒と言わざるを得ず、目標が達成できなくなってしまいます。

問題の根底にあるもの

 さてここまでつらつらと問題点を書き連ねてきたが、シンプルに考えるとその問題点を修正したり、対立陣営との話し合いの場について落としどころを模索したりすれば解決するはずである。しかし、問題は深まるばかりで混迷の一途を辿っている。それはなぜだろうか?


こだわりと執着

 DEI陣営の傾向として強いこだわりや執着がある。その証拠に先に示した例は全てグループの中に入るという共通点があり、そこに譲れないほどの執着が見て取れます。周囲の反応には目もくれず、必ず入るの一点張りなのは通常の精神発達を遂げた人には有り得ない常軌を逸した反応です。


自分しか見えない主観のみの世界

 ちょっと難しい表現をしましたが、要は他人と関わる時に自分の都合や利益しか視界に入っていないということです。通常人間は何かを融通してもらおうとする際に、自分の利益だけを一方的に押し付けると相手から拒絶されて叶わなくなることがわかるから、ギブアンドテイクを意識して相手の都合も聞いて代償を払います。

 しかし一部の人は人間関係で相手のことが視界に入っておらず、ギブアンドテイクのルールがわからないのです。結果、先のMTFの女子スポーツ参加のように明文化されたルールや規則には従うものの、それによって起こる他人の弊害には無関心で、周囲からは常軌を逸した行動であることに気付かない、いわゆる空気の読めない人になるのです。

 おそらくこれはシングルフォーカスの特性と、相手の立場に立って考えることの障害を持っているものと思われます。


感情処理の未熟さ

 多くの人は、世の中には自分の思い通りにはならないものがあることを知っています。だからこそ折り合いをつけたり、妥協したりして、感情の処理を上手くやりトラブルを起こすことを回避します。

 しかし一定数このネガティブな感情の処理がきちんとできない人がいます。そういう人が先ほどのこだわりに固執して押し切ろうとしたり、損することを嫌って妥協できなかったりします。反対意見を聞き入れられないのも、現実的には多様性を認められないのも、異論を排除するのもこのためで、YESしか聞き入れられない性質上、本来DEIに最も向いていない人達なのです。

 そしてそれが対人トラブルになり、自らの立場をおとしめる結果になり、最終的に多くの人や支援から手を引かれてしまい孤立してしまうのです。まあ、自業自得ですが。


無責任・他責思考にはまる

 このようにDEIのトラブルの多くは自分で招いたものなのですが、これをいつまでも責任転嫁して責任をとらないのも、周りからの評価を下げた一因でしょう。そういう不誠実な態度は人間の怒りを買う最大の要因となりますし、そのような人間は都合が悪くなると簡単に人を裏切りますから、信頼関係を築くことはできません。特に企業はビジネスなのでこの点を非常に重要視します。

 それに精神医学においても他責思考は推奨していません。罪を他人へ擦り付ける行為なので、対人関係が破綻して精神状態が悪化することが目に見えているからです。倫理的にもやって良い行為ではなく、まともな人なら他責はしないものです。

まとめ

 こうして見てみると、DEIは人として踏み外してはならないことを多くやっており、それによって信用と評判を失い、企業にとってリスクになっていることがわかります。このままDEIを続けていても、野蛮な連中としか見られず、企業イメージは失墜するでしょう。

 そもそもDEI自体が曖昧なもので、そこに本来の目的をよく理解しなかったり、メリットだけ見て利用しようと企む人物にまで侵入を許したことが、何よりの失敗と言えるでしょう。折角高い理想を持ってDEIの目標を掲げたとしても、
疑うことを知らず、性善説に乗っ取っていては、簡単に利用され変容してしまいます。そういう意味でも多様性と包括性には脆弱性があり、自浄作用を受け持つ機構を設けないとどんどん間違った方向へ行きます。

 つまりDEIもまた完璧ではなく、妥協が必須なのです。



2025年1月17日金曜日

今年は巳年、金運の年

 2025年(令和七年)の干支は巳です。つまり、蛇の年です。なので蛇にまつわるところが、今年のパワースポットになります。しかも、蛇は金運財運をもたらすと言われているので、今年はお金に関する運勢に変化がありそうです。

なぜ蛇=お金なのか

 そもそもなぜ蛇がお金をもたらすと考えられているのでしょうか?

弁財天の使い

 まず一つ挙げられるのは、弁財天です。本来弁財天は、弁才天と「才」の字で書いていました。後年これを「財」の字を充てるようになり、財運も持たせるようにしたのですが、その弁財天の使いとされる動物が蛇なのです。実際、弁財天のモデルとなったインドの神様サラスヴァティは川の神様であり、その川と蛇の形態が似ていることから使いとされています。

蛇の皮

 かなり年上の世代で蛇の皮を好む人がいます。金運アップのお財布で蛇革のものも多いです。というのも、蛇革は使い込むと油脂が入り込んで白色から黄色へと変化します。そして古来より陰陽五行の世界では黄色は金運を司る色とされており、蛇革はこれに通ずるということで金運をもたらすと考えられています。

へび年のパワースポット

 では、蛇のパワーを得られるスポットをご紹介します。

蛇窪神社

 品川区の戸越エリアにある神社です。正式名称は上神明天祖神社と言います。なのでメインの御祭神は天照大神です。にもかかわらず、どうして蛇のパワーを得られるのかというと、境内社に白蛇辨財天社があるからです。近年改修工事が完了しリニューアルしたため、より一層パワーアップしています。


吉原神社

 台東区の浅草を北へ行った旧吉原遊郭のあったエリアに建つ神社です。元々は四角形の吉原の敷地の四隅にあったお宮を現在地に集めて合祀したものです。道を挟んだ斜向かいには吉原弁天池の名残があり、ここも管理していることから蛇にちなんだ神社となっています。


 蛇の像はありませんが、弁財天を祭り幟もいっぱい掲げています。何よりここの御朱印が思いっきり蛇です。


 弁財天の字を囲むように蛇の絵が描かれるのが特徴で、御朱印からも蛇のご利益を得ることができます。


不忍池辯天堂

 上野公園の不忍池といえば有名で人気の観光スポットですが、その中央に小島があってお堂が建っているのはご存じでしょうか?実はこの島に弁財天が祭られています。それが不忍池辯天堂です。その辯天堂の目の前に蛇をモチーフにした石像が立っています。


 頭が老人で胴体が蛇という不思議な神様の像です。




2024年12月20日金曜日

ユダヤ人のお金に関する格言

 ユダヤ人といえば良くも悪くもいろいろと言われがちですが、割と金融業で成功している人が多いと言われています。そんなユダヤ人のお金に関する格言の中で、私が心に留めているものを紹介します。

資産を増やす3つの方法

 多くの方は日々どうやったらお金や資産が増えるのか悩んでいると思います。生活費や養育費、老後の生活など、支出には際限が無いです。そのためにどうにか収入が増えないか思いを巡らしていることでしょう。

 そんな方に考えて欲しいのが、ユダヤ人のお金に関する考え方です。それは、「資産を増やすには3つの方法がある。一つ目は報酬。二つ目は貯蓄。三つ目は投資だ。この中で最も重要なのが投資だ。」というものです。これだけ聞いても、う~んという感じでしょう。なので、その一つ一つを具体的に見ていきます。

報酬の場合

 まずは一つ目の報酬について見ていきます。この報酬というのは、給与や売上のことを言います。別の言い方をすると、労働や事業の対価として得るお金のことです。これは入ってくるお金があるので、堅実なお金と言えます。

 ただし、多くの場合労働が伴いますし、そのために時間や体力を切り売りせざるを得ないため限界があります。特に年を取ったら働けないので、おのずと収入減が断たれることになります。家賃収入などの不労収入が無いと永続的に報酬でお金を得るのは難しいでしょう。

 そして給与を得ている一般の労働者の場合、一定の給与が保障され会社や団体が責任を負ってくれる分リスクを取っていないので、収入が低いまま上がらないのは当然の結果です。なので昇給するには出世して責任を負う管理職になるか、もしくはいっそ経営者になるかしないと難しいでしょう。

 つまり、リスクや責任をとらないと一向に増えず、しかも限界があるのが報酬なのだということです。

貯蓄の場合

 では貯蓄の場合はどうでしょうか?報酬から生活費や遊興費などをまかない、残ったお金を貯めたのが貯蓄です。このことから、まず報酬が無いと始まらないのがわかりますし、セットで考えなければなりません。さらに、生活費などのコストがどれだけかかったかによって残額が決まるため、コスト削減を迫られることになります。

 しかも、貯蓄は現金という形で貯めているので額面以上の価値を持たず、利子が入ったとしても金利が安いので大して増えず、単利なので資産増加の効果が極めて薄いです。このことから、かなり効率悪いやり方と言えます。

投資の場合

 そして三つ目の投資です。これは手元のお金を、株、投資信託、為替、債券、不動産、先物などの金融商品に交換する方法です。これらの金融商品に投資し、代わりに投資先の経営者やファンドマネージャー、役人、住人らに働いてもらい、その上がりを頂くわけです。これだと自分自身は働いていないので不労収入になりますし、勤めをしながらでもできます。

 さらに利益は資金提供をした投資家に優先的に配られますので、立場上もかなり優位です。しかも投資する以上、責任とリスクを負うわけですから、その分手にするお金も多くなりますし、複利が付くので一定額を超えると圧倒的な差で資産が増えていきます。

 だからこそ、ユダヤ人は投資や資産運用を重視するのです。

収入はリスクの大きさに比例する

 そもそも収入はどのようにして決まるのでしょうか?仕事量や難易度で決まると思う方が多いのではないでしょうか。

 しかし多くの仕事をこなすには時間や体力に余裕がないと出来ないですし、難易度が高い仕事であっても給与がそれほどでもない職種も多く存在します。実際、同じ医師でも勤務医の場合は一般的な会社員と給与は変わりません。開業医の報酬が高いのは医師だからではなく、医療法人のオーナーとしての役員報酬があるためです。大学教授もそこまでではなく、定年退職したらギリギリの生活になったという人も普通にいます。なので、難易度でもないことがわかります。

 では何で決まるのか。それは「リスク」の大きさです。先ほどの意思の例を見ましょう。勤務医の場合は雇われの身ですから役員報酬は入りません。だから会社員と同じです。しかし開業医の場合は、経営者としての側面もあり経営責任というリスクを負っています。そのリスクがあるので収入も高くなるのです。

 ということは私たち一般人も経営のリスクを負う立場になることができれば、収入を劇的に上げることができます。その方法が投資なのです。投資に身分や所属は関係なく、等しく門戸が開いています。つまり投資は唯一一般人が立場逆転でき、経営層に潜り込める手段なのです。



2024年12月6日金曜日

他責思考の罠



  ここ最近、特にSNSにてなんでも他責思考をしている人を見かける。自宅で自分一人で他責するならまだしも、他人に向けてしまうとあっという間に人間関係が悪化して、社会からの反撃にあったり相手から非難されたりとろくな結果にならない。最終的により孤立を深めてしまい、求めていたのとは真逆の事態になり、精神状態も悪化し、極端な思考に凝り固まったまま不幸のどん底に落ちてしまう。今回はそんなデメリットの多い他責思考について考察します。

他責思考とは

 まずは他責思考とはどんな状態なのかについて見ていきます。何か物事が起こった時にその原因が自分にあると考えるのが自責なのに対して、自分以外のものに原因があると考えることを他責と言います。

 ただ現実世界において物事と言うのは単純ではなく、複数の要因が重なって起こるものなので、一つの物事の中に自責の部分と他責の部分が混在しています。なので自責と他責双方の考え方が必要で、どこからが自責でどこまでが他責なのかを見極め線引きをする能力と、自責については引き受ける度量が必要です。

 しかし中には(多くの人がそうかもしれないが)自責の部分を見極められない、もしくは引き受けたくないばかりに、全て他責として判断する人がいます。一般的にはこれを他責思考と言います。

他責思考の問題点

 では他責思考に陥ると、どんな問題が発生するでしょうか。

対人トラブルの連続

 他責思考は自分の責任も相手に押し付けるわけですから、相手からしたら言いがかりを付けられていることになるので、たまったものではありません。当然相手から怒られたり縁を切られたりするでしょう。となれば、いつもケンカや争いが絶えない人生になります。酷い人の場合、警察沙汰や裁判にまでなることもあります。

失うものが多い

 このような人物を好む人はいないので、友達は真っ先に失います。度が過ぎれば、家族すら相手にしなくなるでしょう。人が寄ってこなくなるので、確実に孤立します。

 さらに自分の責任を認めないので、信用を失います。世の中は多くの信用で成り立っているので、信用が無いと仕事もお客さんも得られないし、金融機関もお金を貸してくれません。

 その上、お金も失いやすいです。それはそうですよね、仕事やお客さんが無ければ収入が得られないですし、争ってばかりだと訴訟費用や賠償金などを支払わねばならず、出費もかさみます。

困った時に助けを得られない

 他責思考の人は他人から好かれませんから、助けが欲しくても応じてもらえません。信用が無く見放されるので、助けを求めても自業自得と思われて放置されてしまいます。思いやりが無いと相手を罵ったところで後の祭り。

 そもそも責任を丸々押し付けることで自分が先に相手をぞんざいに扱ったのですから、思いやりが無いなどと言う資格は無いのです。人間は相手と対等の関係を望むので、ギブアンドテイクが成り立たない場合、一方的な享受を求められたと判断されると手を切られます。

精神疾患の発症と悪化

 対人関係が悪くなるので、精神を蝕む確率も上がります。これに伴って精神疾患を発症したり悪化したりすることも多いでしょう。そうなれば入退院を繰り返すことにもつながりますし、増々孤立を深めることにもなりかねません。最悪人生に絶望して自殺念慮や自死に至るケースもなくはありません。

自立・自活する力がつかない

 他責思考をしていると他人に依存し続けることになります。というのも自分の責任ではないから他人が何とかすべきという判断になるからです。そしていつまでも何の経験もトレーニングも積めないので、生活に必要な能力が身につかず自立や自活ができません。それ故に増々他人へ依存せざるを得なくなります。

 しかしそんな人にいつまでも付き合ってくれるお人好しはいないので、いつかは見限られて捨てられます。結果依存したいのに依存先が無いという八方塞がりな状況に陥ります。そうなれば生きるか死ぬかの選択をしなければならなくなります。

他責思考の人の特徴

 そもそもなぜ他責思考に陥る人がいるのでしょうか。

自分を絶対視している

 他責思考をする人の根底には、自分の考えを絶対視している傾向が強いです。つまり「自分に間違いはない」「自分が思ったから正しい」「自分が感じたから真実のはずだ」という思考プロセスを共通して持っています。それが科学や統計などのエビデンスに基づいているのなら納得できますが、基本的にこういった人は落ち着いて考えることもなく、「思ったから」とか「感じたから」とか、とてもエビデンスとは言えない主観や先入観を理由に、自分を疑うこともなく拙速に判断します。

責任感が無い

 しかし自分を絶対視する割には責任感がありません。むしろ責任感がないからこそ責任を押し付けるべく他責すると言ってもいいでしょう。なんとしてでも責任は取りたくないので、たとえ自分に誤りがあったとしてもなりふり構わず、時には卑怯な手段を使ってでも抵抗します。

 しかし正当でないものを正当化するのでエビデンスがあるはずもなく、「思ったから」「感じたから」といった主観的な感想しか出せません。

 それも効かずいよいよ切羽詰まるとどうなるか。逃げます。それも捨て台詞を吐いて。立つ鳥跡を濁します(笑)潔さが無いですね。大体責任というものを過大評価していて、とても自分には責任をとれないという恐れがあります。これが無責任さに繋がっています。

 でも、大人になったら自分の責任については負わなくてはなりません。

自己評価が低い

 それと他責思考を持つ人に多いのが自己評価の低さです。自分には実力が無いと思っており、自分で人生を切り開く自信がありません。自分には才能が無いとか何も経験が無いとか(最初から持っている人はいないし、これから育めばいいだけなのだが)思っており、やりもしないで自分にはできないと決めてかかっている人が多いと感じます。

 だからトラブルや困難が発生した際に、自分には対処できなかったんだと判断します。よって他者へ原因を求めることになります。

恐怖心が強く勇気が無い

 自分の責任や過ちを認めることへの恐怖心が強く、認める勇気をなかなか持てない人も多く見かけます。例えば自分にも過失があった場合はその点を認めて改善すれば同じ目に合わなくて済むので、良いように考えることもできるはずです。

 しかし他責思考の人は1%でも自分の責任を認めることが恐ろしく躊躇します。自分の良くなかったところだけを認めればよいにもかかわらず、それすらも地に落ちるくらいに感じるようで、一歩も先に進まなくなります。結果として意固地で融通が利かない、大人げないわからず屋という評価を受けてしまいます。

固定マインド

 他責思考の人の特徴として固定マインドの傾向もよく見られます。固定マインドとは、自分自身は基本的に変えられないし変わらないと考えることを言います。反対に自分を変えることはできるし変わりたいと思って行動に移せる心持ち(マインド)のことは、成長マインドと言います。

 他責するということは裏を返せば自分にはどうすることもできなかった、手の打ちようがなかったと考えているということで、自分の運命を変えることができないと考えているということになります。それは固定マインドの思考に他なりません。

他責思考を手放すには

 では他責思考を手放して健全な人生を歩むには、どうしたらよいのでしょうか。

少しずつ自分でできることを増やす

 家事にしても仕事にしても一つ一つ挑戦し継続することで、次第にできることが増えてきます。そうすることで何もできない自分から脱することに繋がり、自分で人生をやり繰りできることがわかってきます。

 そうすることで何かアクシデントが起こっても自分で対処できるようになり、余裕が生まれて安心感を得られます。すると自責を認めても恐怖が湧かなくなり、大げさに捉えなくなります。

人間関係にゼロ百が成り立つことは無いと理解する

 自分一人では人間関係は成り立たない以上、何か対人トラブルがあった時に責任が0:100になることはありません。なぜかというと、要因なく起こることは無いからで、それが双方合致した時にトラブルが発生します。なので自分には責任が無いというのは起こりえません。にもかかわらず自責を認めなければ責任転嫁をすることになるので、どんな人も怒るでしょう。

 反対に自分の落ち度を素直に認めれば相手も態度を軟化しやすくなるので、人間関係を修復することができます。結果人が離れるのを防ぐことができて、助けも得られます。

今楽をすれば、将来もっと大きな苦がくると心得る

 他責思考の癖を持っていると、目の前のトラブルから目を逸らし早く楽になることを求めがちです。しかし社会や人生は必ず帳尻合わせをしようとするので、後になってしっぺ返しとしてその何倍もの苦難と恐怖心を背負うことになります。そうなればそれこそ自分では抱えきれなくなり、精神の安定を失い自滅する以外になくなります。

 反対に先に苦を受け入れれば、まだ小さいので乗り越えるのが容易です。しかも早めに解決することができるので恐怖心を持ち続けなくて済みます。結果精神が安定し、穏やかに暮らすことができます。

 さらにそういった行いが他人から誠実に見え、信頼が得られ、良い人間関係を作ることができます。すると困った時に助けが得られやすくなり、多くの貴重なものを手にすることができます。

自分を変えられるし、変えないと上手くいかない

 自分を変えられないと思っているうちは、現状維持をしているだけなので何も変わらないし、何も手に入りません。何かを手にしたかったら自分を変えるしかありません。

 それに自分を変えられない人はいません。赤ちゃんの頃から比べて何も変化していない人はいないでしょう。心理学者アドラーは、「何も変えられない人はいない。それは変えられないのではなく、『変わらないという選択』をしているだけだ。」と言っています。正しくその通りで、その根底には変わらないことのメリットがあるからそれを手放せず変えないのです。そのメリットが無くなれば損しか残らないから、人は自ずと変わることを選びます。

 しかし目先のメリットを得たまま将来の希望を叶えることは不可能です。そんな勝手で欲張りな話はないからです。世の中は必ず交換条件で成り立っています。目先のメリットを差し出すことで、将来の望みが叶うのです。



2024年4月6日土曜日

雇用保険(失業保険)ー失職後の生活を支えるつなぎの収入

 雇用保険とは、労働者の失業後の生活や再就職、職業訓練などのお金を一時的に給付する制度です。手続きはハローワーク(職業安定所)で行い、診査の後に一定の実績(求人への応募や就職相談など)が確認されたら、給付されます。

 退職理由や在籍期間、年齢、副収入の有無によっては支給期間や制限を受けるため、必ず確認するようにしましょう。さらに、雇用保険の受給手続で離職票が必要となるので、必ず退職する際に職場で発行してもらってください。

 職業訓練や特別な事情がある場合には、受講料の一部負担や追加支給の措置もありますので、もしあてはまる場合は利用するのもいいでしょう。

対象者と保険料

 対象者と保険料の負担は下記の通りです。

対象者
正社員及び社会保険に加入している時間給労働者や派遣労働者。
時間給労働者や派遣労働者の場合、1週間の所定労働時間が20時間以上かつ31日以上の雇用見込みがあること。
※ただし、経営者や役員、個人事業主とその家族は対象外。

対象者
保険料率と負担割合は業種によって異なるものの、事業主と労働者が負担する。
※ただし、折半とは限らない。

基本手当(求職者給付)

 通称失業保険と呼ばれており、65歳未満の失業者(働く意思と能力がある失職している人)に対する給付のことです。居住地を管轄するハローワークへ離職票を提出し、手続します。

●受給要件

 退職理由によって異なります。詳細は下記の通りです。

自己都合の場合
離職前の2年間に被保険者期間が通算12ヶ月以上あること。

倒産や解雇などの会社都合の場合
離職前の1年間に被保険者期間が通算6ヶ月以上あること。

 会社都合の場合、期間が半分で良いということがわかります。

●待期期間と給付制限期間

 最初の受給資格決定日から7日間は待期期間と言って、支給されない期間があります。

 さらに自己都合退職の場合は7日間の待期期間に加え、5年間の内2回までは2ヶ月間の給付制限期間があります。3回目以降や、自分原因による重大な責任問題で退職した場合は、3ヶ月の給付制限期間がありますので、ご注意ください。

●受給日数

 退職理由や年齢によって給付日数が異なります。詳細は下記の通りです。

自己都合の場合
被保険者期間 1年以上10年未満 10年以上20年未満 20年以上
65歳未満の全年齢対象 90日 120日 150日

会社都合の場合(解雇・倒産など)
被保険者期間 1年未満 1年以上
5年未満
5年以上
10年未満
10年以上
20年未満
20年以上
30歳未満 90日 90日 120日 180日 ―
30歳以上35歳未満 120日 180日 210日 240日
35歳以上45歳未満 150日 180日 240日 270日
45歳以上60歳未満 180日 240日 270日 330日
60歳以上65歳未満 150日 1850日 210日 240日

教育訓練給付

 教育訓練給付とは、所定の要件を満たす雇用保険の被保険者および被保険者であった者が、厚生労働大臣指定の講座を受講し、修了した場合にかかった費用の一部が支給されるものです。一般教育訓練給付と特定一般教育訓練給付の2種類があり、それぞれ指定講座や受給割合が異なります。

●一般教育訓練給付

 一般教育訓練給付は、雇用保険の被保険者期間が3年以上(初受講の場合は1年以上)あることが条件です。給付額は、受講料等の20%相当額、上限10万円です。

●一般教育訓練給付

 税理士や社会保険労務士などの資格取得や介護職員初任者研修など、早期キャリア形成および就職になる特定の講座を受講する場合に受けられる給付です。受講料等の40%相当額、上限20万円が支給されます。

育児休業給付

 親が育児休暇を取得する際に給付されます。条件は、満1歳未満の子がいること。パパママ育休プラス制度を利用する場合は、1歳6ヶ月または2歳未満の子がいることが条件で、最長2歳まで支給対象期間を延長できます。金額は、休業開始賃金の67%(休業開始後6ヶ月経過後は50%)です。

雇用継続給付

 再就職が難しいと考えられる特別な場合に給付されるものです。条件は下記の通りです。

被保険者期間 給付対象者の条件 給付額
高年齢雇用
継続給付
60歳以上65歳未満
被保険者期間5年以上
60歳時点と比べて、60歳以降の賃金が75%未満となった場合
各月の賃金額の
最大15%
介護休業給付 配偶者、親、子などが要介護状態にあり、一定の条件のもと介護しなくてはならなくなった場合 休業開始時の賃金額の
67%



2024年3月23日土曜日

私のリスクヘッジ

  投資は相場物なので時々で価格変動があり、リスクが伴うものです。そのリスクを少なくし、できる限り安定した運用をさせるには、リスクヘッジが不可欠です。

 そこで、ここでは私が採っているリスクヘッジ方法をご紹介します。

基本的にETFを買い増し

 個別株には資金の少ない初期段階では手を出しません。個別株の場合、会社の業績や時期に左右されやすいので将来の予測が付きにくいのと、単体ではリスクの相殺ができないため安定化しないからです。

 それに引き替えETF(Exshange Traded Funds:上場投資信託)は投資信託の一種で、一つの銘柄の中に数十~数百の株や債券などが含まれています。その中で運用成績が相殺され個々の会社の業績に左右されにくいため、価格が安定しやすく、リスクヘッジが効かせられます。

 さらに、株式指標に順じて価格変動されるため予測が付きやすく、大きな利益は望めないものの損失も出しにくいことからインデックス投資にも用いられるため、かなり需要があるので安パイです。

10種類の銘柄を保有

 前項でも書いたようにETF単体でもリスクヘッジの効果があるものの、株式市場で売買されることからETF自体にも価格変動があるので、リスクがあると言えます。

 そこで私の場合は10種類程度のETFとJ-REIT(不動産上場投資信託)を購入することで、さらなるリスクヘッジを行っています。日本株系だったら、東証平均株価型、デジタル特化型、TOPIX型と、米国株系ならNYダウ型、S&P500型、ナスダック型とに振り分けています。

 こうすることで個々のETFの価格変動にバラつきを持たせられるので、リスクの相殺が可能となりトータルでの価格の上下動を小さくできます。

金(ゴールド)も併せて保有

 とは言え多くのETFは株式の運用によって成り立っているので、下げ相場となれば総じて価格を下げることになります。そんな事態にも対応させるために、金地金も保有しています。と言うのも、株式価格に割合反比例するように金は価格変動するため、株やETFへのリスクヘッジとして有効だからです。

 しかもここ近年は、貴金属宝飾品としての需要の他に半導体の材料としても大量に消費されているため年々右肩上がりで価格上昇しており、恐らくこの傾向は今後も続くとみられるので、投資対象としては魅力的です。

 欠点は先物であるために配当や分配金が発生せず、売買での差額でしか利益を出せないこと。ただ、電子化されてしまった株や投資信託と違って現物取引も可能なので、安心を得るために実態のあるものをという方にはおススメです。

まとめ

 このように私の場合は3段階のリスクヘッジを効かせているので、トータルでの価格変動をかなり小さくできていると思います。実際、世界情勢の変化で株やETFの価格が下がった時も金のお陰で助かっていますし、個々の会社の業績をチェックする必要もないため、仕事をする時間も確保できています。

 さらに、リスクの軽減ができたことで安定した収益が得られ、不労収入化しました。結果的に焦りが無くなりメンタルが落ち着いて、精神の安定も得られています。



2024年3月22日金曜日

障害年金生活者支援給付金

 以下の二つの要件を満たしている方が対象です。

支給対象
①障害基礎年金の受給者
②前年の所得*が4,721,000円**以下
*障害年金などの非課税収入は、年金生活者支援給付金の判定の所得には含まない
**扶養親族の数に応じて増額

給付額(令和5年度)
障害等級1級:6,425円
障害等級2級:5,140円



2024年2月17日土曜日

障害厚生年金

 精神疾患や身体障害を持っていて就労できない方の生活を保障するのが、障害年金です。この障害年金には、障害基礎年金と障害厚生年金の2種類があります。ここでは、障害厚生年金について説明します。 

 まずは障害厚生年金と障害基礎年金には、違いがあります。
障害基礎年金との違い
①障害等級3級でも受給できる
②1級~2級の場合、障害基礎年金も受給できる
③1級~2級で配偶者がいる場合、配偶者加給年金も受けられる

 障害厚生年金の受給条件

 障害厚生年金を受給するためには、下記の条件をすべて満たしていなければなりません。
障害厚生年金の受給条件
①初診日に厚生年金の被保険者であること
②障害認定日に1級~3級の状態にあること
③障害基礎年金の保険料納付要件を満たしていること

 ③の保険料納付要件は下記の通りです。
保険料納付要件
〇保険料納付済み期間が2/3以上であること
〇上記に該当しない場合は、初診日が令和8年3月31日までの場合、初診の月の前々月までの直近1年間に保険料の未納がないこと

 年金の金額は下記の通りです。
障害厚生年金の金額
1級:報酬比例部分×1.25+配偶者加給年金
2級:報酬比例部分+配偶者加給年金
3級:報酬比例部分のみ

 併給の注意点

 障害厚生年金を受給する際、障害基礎年金を併給することが可能です。しかし、老齢基礎年金と遺族基礎年金との併給はできません。



2024年2月13日火曜日

障害基礎年金

 精神疾患や身体障害を持っていて就労できない方の生活を保障するのが、障害年金です。この障害年金には、障害基礎年金と障害厚生年金の2種類があります。ここでは、障害基礎年金について説明します。 

 障害基礎年金の受給条件

 障害基礎年金を受給するためには、下記の条件をすべて満たしていなければなりません。
障害基礎年金の受給条件
①初診日に国民年金の被保険者であること
②障害認定日に1級または2級の状態にあること
③保険料納付要件を満たしていること

 ③の保険料納付要件は下記の通りです。
保険料納付要件
〇保険料納付済み期間が2/3以上であること
〇上記に該当しない場合は、初診日が令和8年3月31日までの場合、初診の月の前々月までの直近1年間に保険料の未納がないこと

 年金の金額は下記の通りです。
障害基礎年金の金額(令和5年4月1日現在)
1級:795,000円×1.25=993,750円
2級:795,000円

※子供がいる場合、人数に応じてさらに加算されます
1~2人目まで:1人につき228,700円
3人目以降:1人につき76,200円
※子とは、18歳到達年度において3月31日を経過していない子、もしくは20歳未満で障害等級1級または2級の障害のある子を指します。