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2023年2月25日土曜日

仕事の高度化と就職

  ITやテクノロジーが進歩しつつある昨今、これまで人間が行ってきた職種の多くが人間以外のものに置き換わると予想されています。そうなると求人就職も大きく様変わりするでしょう。実際にどうなるでしょうか?


労働力の流動化


 まず自動化がもっと進むので、単純労働から人間が排除されます。事務も画一的な部分がある上、PCの導入が進んできているので、効率化が進みこれまでよりも人員が必要なくなるでしょう。自動運転の研究もなされているので、ドライバーや運転士も必要なくなるでしょう。

 こうして見ていくと、従来型職種に就いている人がかなりリストラされる可能性が高くなることが分かります。そうなると失業者が増加し、他の職種へシフトせざるを得なくなります。


仕事の高度化とその後


 単純労働が減ることにより、必然的にIT系のシステムを制作する仕事か、デジタル化できない職人系の仕事が残るでしょう
。これらの職種はある程度のスキルがないと活躍できないため、ハードルは自ずと高くなります。この中から再就職先を探さざるを得ないことになるので、再就職の難易度が上がること必至です。

 それでも一定数は一生懸命勉強してスキルを身に着け、これらの職種へ転職するでしょうが、ついていけない人は少ないパイの取り合いになるでしょう。結果、これまでそこそこいい会社で働いていた人まで末端の会社へなだれ込むことになるので、ピストン式に人が押し出されることが考えられます。


結果


 一部のスキルのある人は引っ張り凧になるから、ハイクラス転職が活況になるでしょう。そうでない人は失業者となり、その一部は生活のために非正規労働者になるでしょうから、アルバイトの求人も多少需要があることでしょう。それにも引っかからない人は、職業訓練しないと上手くいかないかなと思われます。まあ、今後は買い手市場に変わるのではないかと予想します。




2023年1月2日月曜日

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2022年10月10日月曜日

10月1日から社会保険が変わりました!

以前、後期高齢者の医療費の自己負担率が10月1日から変わることを書きましたが、今回は失業保険などにかかわる社会保険も変更になることを書きます。


パート・アルバイトの社会保険の加入義務を拡大


今回見直されるのは、パート・アルバイトなどの時間給労働者の健康保険・厚生年金保険です。適用範囲を拡大することで、時間給労働者の加入者を増やすのが目的です。というのも、団塊の世代が一気に後期高齢者になったおかげで、保険料収入よりも給付額のほうが多くなり、まかないきれなくなってきたからです。なので、給付を削減すると同時に収入を増やそうということで、加入枠を増やすことになりました。

時間給労働者からしたら社会保険料の半分を会社や法人が負担してくれるので、その点ではありがたいのですが、意外とそうでもない部分もあるようなので、見てみたいと思います。


社会保険の加入義務条件


厚生年金の被保険者数が101人以上の企業


2022年9月までは、厚生年金の被保険者数が常時501人以上と規定されていましたが、10月からは101人に変更となります。この中にはフルタイムの従業員だけでなく、週労働時間がフルタイム3/4以上の従業員も含みます。さらに雇用形態も正社員だけでなく、パート・アルバイトも含みます。なので、より小規模な事業者であっても厚生年金の加入義務が生じ、負担額がアップします。


1週間の所定労働時間が20時間以上


まず前提として、ここでいう労働時間は残業時間は含まず、労働契約上の週の所定労働時間を言います。その労働時間が、従来通り20時間を超える従業員が対象となります。

ただし、契約上の週の所定労働時間が20時間に満たない場合であっても、実労働時間(残業を含めた労働時間)が2ヵ月連続で週20時間以上となっており、この先もその状態が続くと見込まれる場合は保険適用となります。


月額賃金が88,000円以上


この点も従来通りで、基本給および諸手当の合計が88,000円を超える場合は適用となります。この諸手当に、残業手当、賞与、臨時の賃金、精皆勤手当、通勤手当、家族手当は含みません。


継続して2ヵ月を越える雇用見込み



学生ではない



高校生、専門学校生、大学生などの昼間学生は保険加入の対象外です。ただし、休学中や夜間学生は対象となるので、注意が必要です。


掛け持ちの場合は個別に判断


掛け持ちで2つ以上の職場で働いている方の場合、合算して用件を満たすか判断するのではななく、それぞれの事業所の分だけで加入要件を満たしているか、個別に判断します。

令和4年9月30日まで 令和4年10月1日から
事業所規模 厚生年金の被保険者数
常時501人以上
常時101人以上
労働時間 所定労働時20時間以上 変更なし
月額賃金 88,000円以上 変更なし
雇用期間 継続1年以上の雇用見込み 継続して2ヵ月超の雇用見込み
除外項目 学生ではないこと 変更なし


従業員負担が増える場合も


負担軽減される例


フルタイムのパート従業員で以前から国保と国民年金に加入している人のケース
月130,000円の収入を得ていたと仮定すると

社会保険加入前の自己負担額 社会保険加入後の自己負担額
国保6,000~9,000円ほど
+国民年金16,590円
=22,590~25,590円ほど
健保6,573円
+厚生年金12,261円
=18,834円
毎月3,756~6,756円の負担減

さらに国保や国民年金の場合、手取りから保険料を支払うのに対して、社会保険は給与をもらう前に差し引くので、手取りから支払うことはありません。加えて社会保険は労使折半なので、半額会社が支払ってくれます。結果この場合、仮に社会保険加入前より手取りが減ったとしても、保険料支払い後で比べたら加入後のほうが自由に使えるお金は多くなります。

なので、元々国保と国民年金に加入していた人は、社会保険に切り替えたほうがお得になります。


負担が増加する例


配偶者の扶養に入っていたパートの人のケース
月88,000円の収入を得ていたと仮定すると

社会保険加入前の自己負担額社会保険加入後の自己負担額
0円健保4,316円
+厚生年金8,052円
=12,368円
毎月12,368円の負担増

扶養に入っている人の場合、配偶者が社会保険料を支払ってくれているので、自己負担はありません。なので手取りを丸々手にすることができました。

しかし社保に切り替わることによって、自己負担分が発生し手取りが減るのに伴って自由に使えるお金も減少します。なので、合計労働時間20時間の壁が発生することになります。

このケースは、シフトを含め検討したほうがよさそうです。




2022年9月13日火曜日

令和4年10月1日から後期高齢者の自己負担率が変わります

今現在、後期高齢者は医療費の自己負担率が1割、現役並みの収入がある人は3割となっています。これが令和4年(2022年)10月1日から、これまで1割負担だったのが2割負担になる方が出てきます。今回はこれについて説明します。


なぜ2割負担にするのか?


そもそもの話、全員ではないにせよ一部自己負担割合を2割にするのかとういうと、健康保険の収支が合わなくなってきたからです。

人は年をとればとるほど体に不調が現れてくるので、医療費がかかります。その上、後期高齢者の場合は保険補てん分が大きいので、より保険の支出額が増えます。さらに出生率の低下によって、高齢者の割合が高くなってきているのという複合的要因で、保険料として入ってくる額よりも、医療費として支払われる分のほうが多くなってきているため、保険制度維持のために一定額以上の収入のある方は1割から2割へ変更となるのです。

ちなみに3割負担の方はこれまで通り、3割のままです。


対象者の割合は?


ではどれくらいの人数が対象となるのかですが、今1割負担になっている方の内、約20%が2割へ変更となります。5人に1人の割合なので、意外といると思います。自分が対象者かどうかわからない方は、確認したほうがいいかもしれません。


判定基準は?


以下の2つの条件に当てはまる方が、2割負担になります。

①同じ世帯の被保険者の中に住民税課税所得が28万円以上の方がいる。

②同じ世帯の被保険者の「年金収入*1」+「その他の合計所得金額*2」の合計額が、被保険者が世帯に1人の場合は200万円以上、2人以上の場合は合計320万円以上である場合。

*1 「年金収入」とは、公的年金控除等を差し引く前の公的年金等の収入金額です。遺族年金や障害年金は含みません。

*2 「その他の合計所得金額」とは、合計所得金額(給与所得は給与所得控除後、さらに10万円控除した額。長期(短期)譲渡所得は特別控除が受けられる場合、特別控除後の額)から公的年金等にかかる雑所得を差し引いた後の金額です。

※住民税非課税世帯の方は、1割負担です。


自己負担割合見直しに伴う保険証の交付


令和4年9月に水色の保険証を交付します。有効期限は令和6年7月31日までです。


自己負担割合が2割となる方への軽減措置


自己負担割合が2割となる方への急激な負担増を考慮し、令和4年10月1日~令和7年9月30日までの3年間は、外来医療の自己負担増加額の上限を1ヵ月あたり最大3000円までとし、上限額を超過して支払った金額は高額医療費として、あらかじめ登録されている金融機関の口座へ支給します(払い戻し)。

※配慮措置の計算は外来医療のみに適用され、入院医療には適用されません。
※支給は支給対象月から最短で約4ヶ月後です。

2022年9月10日土曜日

繰り上げ返済の2パターン

ローンを組むと返済をしなければなりませんが、家計に余裕があると繰り上げ返済することができます。いつもより多めに払って、ローン残高を一気に減らすということです。そしてこの繰り上げ返済には二つの方式があります。今回はそれぞれの特徴を解説します。


返済期間短縮型と返済額軽減型


先ほど二つ方式があると言いましたが、それは返済期間短縮型と返済額軽減型です。字面で大体わかると思いますが。大まかに言うと、返済期間短縮型は予定返済期間が短くなる方式で、返済額軽減型は月々の返済額を減らす方式です。

実際には異なる点がまだあるので、細かく見ていきましょう。


返済期間短縮型


これは予定返済期間が短くなると言いましたが、具体的にはこういうことです。いつもより多めにお金を返します。ローン残高が大幅に減ります。でも、毎月の返済額は変えません。なので予定より早く完済できますというものです。早めにスッキリしたい方に向いている方式です。図にしたものがこちらです。


上の図のように、返済額短縮型だと利息の割合が減り始めるのも早まる上、返済期間も短くなるため、利息軽減効果も大きいのが特徴です。


返済額軽減型


こちらは予定返済期間は変えない分、繰上げ返済することで月々の返済額を小さくする方式です。毎月の返済額が小さくなるわけですから、家計に余裕ができます。これを図にするとこうなります。


この図のように前段階で返済額が減額されることがわかります。その結果、早くからお金が浮き、生活に余裕が生まれることがわかります。そして、その浮いたお金を別のところに投資すれば、早めに新たな資産が作れるという点でメリットがあります。

しかし、返済期間短縮型と比べると、返済期間が長く利息軽減効果は小さいので、費用対効果もその分小さいというデメリットもあります。


どちらがいいのか?


と言われると、将来自分が何をしたいのかによっても変わってくるので、一概には言えません。出費を可能な限り抑えたいなら、返済期間短縮型が合っているでしょう。その分、手元に残る資金も多くなります。

反対に子育てにより育児費用がかさむとか、何かビジネスを始めるとかで、経費削減をしたいとなると返済額軽減型のほうが適しているでしょう。

その辺はご自身のライフプランによって、選択するのがいいと思います。

2022年9月6日火曜日

貯金と投資、どちらに分があるか?

日本人は世界と比べると貯蓄率が高いと言われていて、2021年の家計調査によると勤労者世帯の平均貯蓄率は34.2%と高水準にあります。反対に投資をやっている人の割合は2020年8月の調査で、株式等で9.6%、投資信託で3.4%と、ほぼほぼいないことがわかっています。こうして見ると、日本は預貯金に多く偏重していることがわかります。このように預貯金に偏っている理由として、昔から日本では貯金をすることが美徳とされてきたと言われますが、果たしてそれは本当でしょうか?今回はこのことについて考えてみたいと思います。


そもそも預貯金とは


普段当たり前のように使っているので、あまり深く考えたことがないと思います。銀行やゆうちょに口座を作って小額であってもお金を預けただけで、それは立派な預貯金になります。その口座を使って、公共料金や社会保険料、税金などの支払いもできて、給与の受け取りにも使えます。その点では融通が利くし便利なのが預貯金です。

しかし、これを金融商品もしくは投資として捉えたらどうでしょう。地銀の定期預金だったら年利0.6%もあるようですが、多くの人が利用している大手都市銀行の定期預金だと年利0.002%しかありません。普通口座だとさらに1/10以下の金利しかないため、大概の人は利子が1~数十円程度で全然収入になっていないことがわかります。

それでも家計をやり繰りして、コツコツ貯蓄すればいいではないかと思う方もいるでしょうが、ここにお金の落とし穴が潜んでいます。ここで貯蓄したお金は昔の物価に合わせた価値であって、現在の価値や物価に対応していません。

例を挙げると、あなたは120円持って銀座木村屋であんパンを買うとします。大正3年(1914)だったら一個2銭なので6000個買えますが、平成18年(2006)だったら120円なので1個しか買えません。つまり、同じ額でも時代を経るにしたがって、買えるものが減るのです。

しかし預貯金の場合金利が低いし、それ自体は価格変動しないから、年々物価上昇に伴って買えるものが少なくなってしまいます。つまり、お金の価値が下がるのに伴って、預貯金の価値も下がります。なので預入を何回も繰り返したり、預入額を増やしたりしない限り、生活水準を維持するのが難しいです。

ただ一応、メリットもあります。それは支払いや引き出し、振り込みなど消費をしなければ、減ることはないということです。その安全性は、金融資産の中では最上級です。


投資はどうなのか


では投資はどうなのでしょうか。投資の場合、主に株式、投資信託、債券、先物、不動産などにお金を出してその見返りとして利益を受け取るのですが、いずれも物価に応じて価格が変動するので、口数が一緒でも物価が上がれば価格が上がります。

それに加えて、配当金や分配金、利子が入ってくるものが多く、その金利はいずれも預貯金よりも10倍以上も高いので、利回りがいい。

このことから、投資先の価値の上昇に伴う増額分、買い増しによる増額分、配当金や分配金などによる増額分のトリプルで総資産額が増えていく上、複利の効果で雪だるま式に資産が増え、投資額が増えていくに従ってその効果がさらに大きくなるので、投資のほうが物価上昇に対応しやすく、生活が困窮しにくいと考えられます。

もちろん、デメリットもあります。それは相場物なので、価値が下落するケースもあるということです。バブル崩壊や9・11同時多発テロ、リーマンショック、新型コロナ第一波、ウクライナ紛争など、大事件が起こった際には大きく下落します。平時だと、大台突破した後に利益確定売りが殺到して、下落相場になることもしばしばあります。

ただ、10年とか20年とか長いスパンで株価の変化を見ると、どんなに大きな下落が起こったとしてもその後に必ず価格が戻り、結局は物価上昇に比例した値動きになることがわかっています。なので、デイトレなどの短期取引ではなく、長期投資を選択すればまず失敗しないだろうと考えられています。特にインデックス投資なら個々の会社の業績にあまり影響されず、平均株価やTOPIX、NYダウ、S&P500などの指標に連動して価値が変化するので、ノーリスクではないですが無難だとされています。


預貯金と投資どちらに?


では預貯金と投資では、どちらに軍配が上がるでしょうか?それは、「投資」でしょうね。

なぜなら、リスクはあるものの時代や物価の変化に対応できるため、資産価値を維持しやすく、生活のレベルを落とさずに済む可能性があるからです。しかも、お金がお金を生むシステムを作り上げることができれば不労収入化でき、個人年金の働きをしてくれる可能性も出てきます。

これは貯めたお金をただ切り崩していくだけの預貯金ではできない手法です。しかも預貯金の場合、貯めた時のペースよりも切り崩すときのペースのほうが早くなる可能性が高く、その点でもリスクがあります。加えて預貯金はお金がお金を生むシステムは作れないタイプの資産であり、複利の効果もあまりに弱く実質無いに等しいので、不労収入化は庶民には不可能です。

以上のことから、投資のほうが将来性があるので、やらないに越したことはないと思います。

※ただし、投資は自己責任です。投資詐欺にはお気をつけください。

2022年8月28日日曜日

成功するのは、「攻め」か「守り」か

人は何かを始めると、できるなら成功させたいと思うものです。これにあたって、上手いやり方、攻めに重点を置く人と、失敗しないこと、守りに重点を置く人がいます。どちらのほうが成功する確率が高いのか考えると、意見が二分されそうです。

でもその前に、それぞれのスタンスがわかっていないと語れないと思うので、一つ一つ見ていこうと思います。


攻めのスタンスについて


攻めの姿勢のメリット


そもそも攻めの姿勢とは、「このやり方ならば必ず成果を上げられる」とか「この方法ならば目標達成させられる」みたいに、プラスになるものに目を向けてそれを増やしていこうとするスタンスです。一獲千金をつかんだベンチャー企業の社長の成功談に憧れてマネする人に多そうですが、思いっきりの良さがうかがえ、行動力はあるように感じられます。なので、行動力が無いから確率0%という事態は避けられそうです。

さらに行動力がある分、様々なことに手を出しがちなので、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる理論で、一つ一つの打率は低くても合算することで打率をアップさせられる効果はあります。その証拠にユーチューバーなりアフェリエイトなりLINEスタンプなり、ネットコンテンツ系のビジネスの場合、1000コンテンツ以上作らないとまとまった売り上げにならないとよく言われます。

というのも、どれが当たるかわからないので、多少趣向の違うものをたくさん用意してテストしてみる必要があるからです。もう一つは1000個もあればさすがにどれかはバズると思われるので、ある程度量で勝負せざるを得ないからです。

なので攻めの姿勢は、「成功率×行動量=成果」という式の行動量に注力する発想です。


攻めの姿勢のデメリット


その一方でデメリットもあります。攻めの姿勢に傾きすぎると、コスト増加や失敗による損失に目が行かなくなることが多いということです。事業をするにしても、社会運動をするにしても、コストや反発は否応なしに発生します。自分のやりたいことに注視し過ぎるあまりにこの点を見過ごすと、得られる物より失うもののほうが多いという事態になりかねません。結果、赤字経営を脱することができなくなったり、無駄な労力ばかり増えて頓挫してしまったりします。

さらに言えば、成功法というのは個人差が多く、運や時代、タイミングなどの外的要因も大きいため体系化できず、これをやれば必ず成功するとはとても言えないのも難しいところです。そもそもそれがわかっていれば、みんなやっているし、みんなが上手くいって幸福になっているはずなのに、現実はそうでないところを見ると確率論的に言って成功率は低いでしょう。

それに、世の中思ったように上手くいくことのほうが少ないので、穴を埋めるべくあれこれ迷走する、もしくは沽券にかかわると思って方針転換できないなどの事態に陥り、従業員や協力者が振り回されることになるでしょう。自転車操業にもなりかねませんし、そうなると嫌気がさして人が離れていき、ブラック化や負のスパイラルになるのも時間の問題です。

要は振れ幅が大きいためバランスを取りにくく、一度の失敗が命取りになる傾向があります。


守りのスタンスについて


守りの姿勢のメリット


守りの姿勢とは、失敗の数を極力減らし、損失を少なくするスタンスです。世界一の投資家として有名なウォーレン・バフェット氏も、成功する秘訣はとにかく失敗しないことと明言しています。何かを始めると上手くいかないことが度々出てきますが、元々自重しながら細々と始めていれば損失も少ないので、リカバリーが効き、耐え忍ぶことができます。

さらに守りの姿勢は一気にのし上がるということはない代わりに、コツコツ実績を積み重ねていくので時間はかかるものの、雪だるま式に膨れ上がるという特徴があります。それは上下のブレが少なく、安定していているからです。そのため予測や計画が立てやすい上、失敗しそうな状態をしらみつぶしに無くしていくため、相対的に成功率が高まります。

それと失敗した原因は突き止めることができるので、答えを見出しやすく、改善できるのも利点です。成功する方法通りやっても上手くいくとは限りませんが、失敗しない方法はハッキリしている分、確実に成果が出ます。

つまり守りの姿勢は、「成功率-(失敗率-改善)=成果」という収支のバランスと確実性を重視し、時間を用いる手法です。


守りの姿勢のデメリット


守りの姿勢のデメリットと言えば、時間をかけないと成果が出ないという点です。コツコツやるのが苦手な人にとっては、あまりにも地味過ぎて、すぐに飽きてしまい挫折してしまうでしょう。なので、忍耐力が必要になります。

それとリスクが少ない分、最初の内は儲けが少ないのも特徴です。失敗した時のために余力を残すため、初めから全力投球しない分、得られる物が少ないのです。逆に言えば、余力を残すことで、安全を買っているとも言えます。

あとは事前に勉強や準備、リサーチをする場合があり、スタートが遅れがちということでしょうか。無勉強でやるよりは増しですが、そのために出足が遅れるリスクはあります。ことによってはスタートダッシュが成否を分ける場合があるため、これは不利になるでしょう。ただし相手の出方をうかがうために、あえて遅らせたのなら策士です。実際、二番煎じが業界一位になった例は多数あるので。


結局どちらが有利なのか


ここで、双方のメリット・デメリットを表にまとめてみます。

攻めの姿勢 守りの姿勢
メリット ・初動が早い
・数撃ちゃ当たる戦法
・短期間で成果が出る可能性あり
・当たれば大きい
・派手で人目を惹きやすい
・継続的に成果が出る
・損失やコストが小さい
・逆境に強い
・失敗してもリカバリーができる
・柔軟性がある
・芯がぶれない
・省力的
・効率的
・計画的
・予測が立つ
デメリット ・コストがかかる
・失敗した時の損失が大きい
・柔軟性がない
・芯がぶれる
・当たっても一時的で長続きしない
・収支のバランスをとりずらい
・体力勝負
・非効率
・運任せ
・予測が立たない
・初動が遅れがち
・時間がかかる
・地道で忍耐力が必要
・勉強やリサーチが必要
・一回当たりの成果が小さい
・地味で面白みに欠ける
・目立たない

といったところでしょうか。どちらにもメリット、デメリットありますが、ビジネスの世界だと概ね守りの姿勢のほうが成功しやすいと言われています。その理由は、継続性があるからです。再起不能になったら終わりなので、成果が小さくても継続して得られるほうが重要だからです。

さらに守りのほうは力の配分を考慮しているので、攻めの要素も多少は持っているのに対して、攻めを重視する人は全振れする場合が多く、攻められたときや失敗したときに対処がままならないからです。

とはいえ、絶好の好機が来た時には攻めの姿勢は効果が大きいので、TPOに合わせて双方を上手く使えることが理想と言えます。

なのでどちらが有利かと言うよりも、それを見極める目と知識と経験が一番重要で、守りの姿勢をベースにしつつも、ここぞという時に攻めに転じられる姿勢が大事ではないでしょうか。

2022年8月27日土曜日

住宅ローンを3年で返した方法(節約編)

長年にわたる住処にしたり、家賃収入を得るための投資先にしたりして、住宅を買われる方は多いかと思います。その際にほとんどの方は、ローンを組んでいるかと思います。しかも返済期間が20年とか30年とか、人によっては定年退職後もローンの返済をしなければならないなんてケースもよく聞かれます。

私も10年20年と住むつもりで、マンションの一室を購入しました。一般庶民なので一括払いなどできるはずもなく、ローンを組みました。しかも専有面積がわずかに足らず、公的住宅ローンの一種である「フラット35」が使えませんでした。結果汎用型のローンを使わざるを得ず、フラット35より金利が高くなってしまいました。

しかしそんな私が住宅ローンをなんと、「3年」で完済しました。そのために何をやったのか、今回は節約をテーマに書きます。


ゲームの課金を止める


マンションを買う前、私はスマホのゲームにはまっていました。最近のゲームはただプレイするだけなら無料できるものが多く、気軽に手を出しました。しかし自分のユニットをより効率よく強くするには、課金するのが手っ取り早い。その罠にまんまとはまり、月3万円使っていました。

それでもその頃は他に出費するものが特に無かったので、家計は回っていました。が、事情が変わりマンションを購入し、ローンの返済をしなくてはならなくなったとなれば、話は別です。そこで、きっぱりとスマホゲームを一切やめました。これによって月3万円捻出しました。


洋服を買わない


服や靴をほぼ買わなくなったのも、節約につながっていたと思います。

20代の頃は、VANSと洋楽バンドとのコラボレーション・スニーカーやバンドTシャツ、本革のロングブーツなどアパレル関係に割とお金を使っていました。特に海外のバンドが好きで、そのグッズを買い集めていました。ロゴマークが入っているだけで、欲しくなってしまうんです。

しかし30歳過ぎて落ち着いてきたのか、そういう欲が無くなってしまいました。今ではたまにユニクロで買うか、家族からもらうか、過去に買った物で着まわすかで生活しています。そしていつしかそれが当たり前になり、今でも洋服にはほとんどお金をかけていません。まあ、VANSのスニーカーは今でも欲しいですが・・・。


靴下は同じものをそろえる


靴下は柄や色をそろえるように3セットくらいまとめて買っておくと、節約になります。穴が開いてもスペアがあるので、穴が開いていないほうは捨てる必要がなくなるからです。単価が安いので効果は低めですが、靴下は消耗品なので地味に節約効果があります。

ただし柄も色も一緒の靴下ばかりになるので、ワンパターンなコーディネートにならざるを得ないのがネックです。


趣味のチェンジ


マンション購入前、私はレザークラフトを趣味にしていました。その頃は1階に住んでいたので、音を立てても階下がないので自由にできました。しかし別のマンションの上の階へ引っ越したため、騒音のクレームが来ることが予想されたので、レザークラフトを止めざるを得ませんでした。

その結果、原皮購入費や道具代をカットすることでき、出費を抑えることにつながりました。そもそもレザークラフトはかなりお金のかかる趣味なので、これは大きかったです。道具と原皮代で20万円くらいはかかっていたので、続けていたら倍々計算でかかった可能性があります。

ちなみに、現在は反対にお金になる事を趣味にしています。


百円ショップで買わない


これは意外に思われるかもしれませんが、百円ショップを利用しないほうがお金を節約できます。というのも、百円ショップの商品は安かろう悪かろうなので、元が取れないものが多いからです。

その上単価が安いので安易に買いやすく、無駄な買い物が増えてしまいがちです。結果一回当たりの購入額が小さくても回数を重ねてしまい、合算すると多額の出費なっていることに気づきにくいです。

実際経済学の研究でも、お金持ちより中低所得者のほうがこういう細かい出費の数が多いという結果が出ているそうなので、理にかなっていると思います。

なので文具や事務用品など実用的な消耗品を買うにはいいですが、ついでにお菓子を買ってしまったり、家庭用便利グッズなどを買わないようにすることが必要です。なので私はそもそも百円ショップへ行かないようにしていました。


買うならいいものを買う


これはお金持ちがお金持ちたるゆえんあるあるですが、良いものを買うとお金を節約できます。なぜかというと、壊れにくいから。つまり、買い替えのスパンを長くできるのです。

また靴下の話ですが、ファストファッションの靴下だとすぐに穴が開きます。コストカットするために粗末な素材を使わざるを得ないからです。そのため、すぐに毛玉ができたり、穴が開いたりして、捨てなくてはならなくなります。

しかし良いものを使っていると、そのようなことが起こるスピードを遅らせることができます。結果、新たに買うための出費を抑えられる上、購入のためにかかる手間と時間も節約できます。



これらのことをやって私は節約し、住宅ローンを3年で完済することができました。役に立ちそうと思った方は、ぜひやってみてください。

2022年8月20日土曜日

炎上する人について思うこと

最近、車いすユーザーの伊是名氏が炎上したことが、ニュースでも取り上げられている。福祉の観点で見ると無人駅でもバリアフリー化に関しては必要だとは思うが、人口減少、コロナ禍、リモートワークの普及、電気料高の四重苦に陥っていて経営悪化している鉄道事業者からしたら、なかなか酷な話だと思う。

ただ、バリアフリー化の是非に関しては複数の要素が絡むし、こっちが立てばこっちが立たずの話になるから、ここではしない。今回取り上げるのは、炎上する人とはどんな人かについて分析したい。


発言者によって反応は違う


今回は無人駅のバリアフリーに関しての書き込みが発端となったのだが、仮にこれが別人の発言だったら炎上しただろうか?恐らく炎上しない人も一定数いるのは確かだろう。となると、炎上するかしないかは話題とはあまり関係なさそうだと考えられる。話題によって炎上するか否かが決まるのならば、誰が言っても同じ結果になるはずだからだ。

だが現実、どんな話題であっても炎上する人としない人が現れる。ということは、両者の間で話題以外の要素に違いがあって、これが作用して異なる結果をもたらしていると考えられる。ならば、その要素とは何だろう?


炎上につながる要素


当たり前と捉えるか否か


私も研究者ではないのでそこまで多くのデータを収集したわけではないが、どうもよく見ると度々炎上している人の中に、「やってもらって当たり前」、もしくは「当たり前のことを要求しているだけだ」と発言している人をしばしば見る。だがそれは本当に当たり前だろうか?

例えば、車いす利用者にとってはエレベーターは欠かせないとは思うが、そのエレベーターを設置するにはいろいろな人の手がかかっている。さらにこれを開発した人や発明した人の知恵や研究、創意工夫があって初めて製品化できている。もっと言えば、これを動かすためには電気が必要で、そのために発電しなければならないし、その会社を設立した創業者の先見の明と勇気があって成り立っている。

全てのものは、そういった多くの人が関わり、それによって起こった偶然の積み重ね、そこに至るまでの汗と努力によって物事は成り立っているのだ。つまり、そこに何かがあるということは奇跡であって、当たり前のものなどない。当たり前だというのは、その背後にいる人々のことを考えていない。


感謝の念と礼儀の希薄さ


今回問題になっている伊是名氏について不信を抱いた大きな点は、「感謝」の念だ。某ニュース番組で、株式会社KADOKAWA代表取締役社長・株式会社ドワンゴ代表取締役社長CEOの夏野剛氏が「結局駅員の方が手伝ってくれたわけですよね。感謝の気持ちはないんですか?」という投げかけに、当たり前のことを要求しただけだと終始感謝の言葉を言わなかったのだ。

さすがにこの態度には、人間性を疑わざるを得ない。人の手助けを得たのだから、それに対してはお礼を言うのが礼儀である。例え自分にとって不本意な対応をされたからとはいっても、感謝しなくていい理由にはならない。非難を浴びる人というのは、往々にしてこういう社会一般のマナーを逸脱する。もしこんな人に出くわしたら、二度と優しくしようとは思うまい。


私=絶対


それから炎上する人多く見られるのが、意固地になりやすい傾向だ。私の言うことは絶対正しいとか、絶対に謝りたくないとか、「絶対」と言って自分の気持ちに固執する。ゆっくり解説の件なんかがそうだ。

一応違法ではないとはいえ、目先の欲にとらわれてアコギな手段でお金を稼ごうとしたのだから、サッサと謝って引っ込めたほうが自分の利益のためにも得策なのに、頑なに謝罪も商標権取り下げも拒んだ。結局、所属芸能事務所が説得して取り下げたものの、契約解除となり自ら芸能人への道を棒に振ってしまった。

そもそも、人間関係において絶対的に100%自分が正しいことなどありえない。お互いの関係性の中でもつれは起こるのだから、双方に不手際がある。さらに騒動になり始めているにもかかわらず、意地を張るのも大人げないものだ。


そもそも普段の素行が悪い


ただ、バリアフリーの件は公共の福祉にかかわる問題なので、普通に考えたら多くの人からの賛同が得られるはずである。にもかかわらず、結果は真逆の炎上となった。それどころか同じ車いすユーザーからも反感を買った。なのでちょっと調べてみたら、元々あまり良い評判を聞かない人物のようだった。

まあ、その評判がデマである可能性も否定はできないので、その点を差し引いたとしても同胞から非難を浴びているという。その理由を聞いてみると、訴え方が攻撃的で障害者のイメージを悪化させかねないという。伊是名氏によると昔は叫ぶだけでなく座り込みなどもして訴えて、バリアフリー化の法整備を進めてきたと主張しているが、果たしてそうだろうか?

法整備するには、一定以上の議席を持つ政党に所属する国会議員に陳情書を提出する必要がある。そして何人かの国会議員と面談を重ね賛同を集め、それを基に法案を作成し、国会に提出。衆参両院で審議されて、賛成多数で可決することによって法律は出来上がる。つまり、そういった地味で目立たぬ地道な事務作業をしてくれた人のお陰で法律はあるのだ。なので、攻撃的な訴えが功を奏したというのは憶測に過ぎず、断言できるものではない。

ましてや近年SDGsや草食化の流れの中で、攻撃的発言や行動は忌避されている。にもかかわらず、未だにそのような訴え方をするのは前時代的であり、流れに逆行している。現代人には野蛮に映り、受け入れ難いだろう。



根底にある共通点


その根底にあるものは何だろうと考えてみると、共通するものが見えてきた。それは、全て

「主観的」

であるということだ。炎上する人というのは、自分の主張であったり、自分の意地であったり、自分のイデオロギーであったりと、全て自分視点なのである。

しかし、それを受け取るのは他人である。なので、他人が受け取りたいと思うものでなければ、賛同されない。にもかかわらず、炎上する人にはそれがない。だから、他人から見た時に不躾に映ってしまい、わがままと言われてしまうし、紳士的な障害者はそこを懸念して非難するのだ。

ではこれを解消するにはどうしたらいいかということだが、「メタ認知」を鍛えるというのが現代では一番の方法だろう。

しかしこれは、自閉傾向のある人には難しいだろう。メタ認知とは客観的視点を身に着けることだが、そもそも客観的視点の概念をよく理解できないからだ。自分も他人も同じ価値観で動いているし、同じものを見ていると思っている人に、第三者目線というのは未知の領域過ぎて、想像できないと思われる。

だから、自分の思考が全てになってしまい、折り合いが付けられない。だからいつまで経っても言い分が通らない。これは主義主張とは別の問題で、人当たりや行動パターンの問題なので、混同してはならない。まあ、この手の人は永遠に話を聞いてもらえず、邪険にされるだろう。嘆かわしいことだ。

2022年8月19日金曜日

生活困窮者がSRSを受けるとなると

SRS(性別適合手術)は、非常に高額な医療です。術式にもよりますが、手術代+入院費だけでも160万円~240万円ほどはかかるでしょう。実際には渡航費やホテル代、飲食代などもかかりますので、最低でも200万円は覚悟しなくてはならないでしょう。将来的には保険適用も検討されているということなので、そうなれば3割負担になるものの、それでも50万円~70万円の出費は安くはないです。


手術費用を貯められない


となると生活困窮者、特に生活保護受給者にとってはどちらにしてもかなり困難な話になるでしょう。というのも、生活保護受給者は10万円以上貯蓄してはならないことになっているので、手術代を貯めることができないからです。しかもケースワーカーに収支の報告もしなければならず、誤魔化しが利かない。


医療扶助の適用範囲外


さらに生活保護の場合、医療扶助制度があるので無料で医療機関を利用できますが、医療機関を指定されてしまう上、配布される医療券の範囲内に留められてしまいます。その範囲は国民健康保険とほぼ同範囲です。しかも医療扶助を受けると国民健康保険から脱退することになるので、指定外の医療機関を利用した際には10割負担となります。加えて医療機関が指定されることから、基本セカンドオピニオンの分も10割負担になるため、ケースワーカーとの相談が必要です。


ローンも組めない


医療ローンを利用するのはどうかとも考えたけれど、生活保護受給者は借り入れをすること自体禁止されているので、そもそも無理です。もしケースワーカーに黙ってローンを組んだことが発覚した場合は、その分の収入があるものとして計算されてしまうため、生活保護費の減額もしくは給付停止の措置をとられます。


結論、ある程度の収入がある職に就くしかない


結局のところ、医療扶助を受けなくて済む程度の賃金が得られる仕事に就くしかない。アルバイトでもパートでも派遣でもいいから、何かしら一定の賃金が得られないと難しい。

そもそも一定の収入がないとローンの審査が下りないし、頭金もないと月々の返済が大きくなり過ぎてしまうので、その後の生活が圧迫される。しかも生活保護受給者は制限を受けるので、自由に医療機関を選ぶこともできない。

結局、自活するしかないのだ。しかもその一歩を踏み出すことによって、いいトレーニングになり、慣れれば人並みの暮らしができるようにもなる。なので心身に問題がないのなら、勇気を出して就職するのが得策だろう。がんばれ!

2022年8月17日水曜日

医療保険と医療特約の違い

病気やケガによって入院や手術をする際に、給付金が支払われる医療保険。定期型と終身型があります。

これに似たもので、終身保険や定期保険などの主契約に付加して加入する医療特約もあります。こちらも病気やケガによる入院や手術を保障するのですが、いまいち違いがわかりにくいと思います。

そこで医療保険と医療特約、この二つの違いを表にまとめました。

医療保険 医療特約(*1)
給付金が出る条件 ・継続入院1日目から
  ケガの場合5日以上
  病気の場合8日以上
・1泊2日の短期入院や日帰り入院タイプもある
・入院日数にかかわらず、入院一時金が出るタイプもある
・ケガ・病気の場合は継続5日以上の入院で、5日目から給付
(4日分は対象外)
・1泊2日の短期入院や日帰り入院タイプもある
支払限度日数 1回の入院(*2)につき60日、120日、360日、730日など 1回の入院(*2)につき60日、120日など
通算限度日数 730日、1000日など 730日程度
死亡保険金 少ないが、受け取れる商品もある なし
メリット 見直ししやすい 死亡保障も欲しい場合は手続きが簡単
デメリット 死亡保険の他に、別途保険料がかかる 主契約の制約を受けるので、見直しに制限がある
*1 災害入院特約、疾病入院特約など。
*2 退院の翌日から180日以内に同一疾病で再入院した場合は、前回の入院と合わせて1回とカウントする。

セカンドオピニオンのお陰で

父が目の手術をしたというので、お見舞いも兼ねてお盆に里帰りした。帰って早々父のところへ行き、体調を聞くと経緯について話をしてくれた。

そもそも父は後期高齢者である上、免許の書き換えが迫っていたそうで、思い立って目の検査をしてもらおうと地元の市立病院を受診したそうだ。そして、そこの眼科医から白内障が進んでいると告げられた。


しかし、父はその診断に疑いを持った。そこで、セカンドオピニオンとして隣の市の眼科を受診した。すると、眼球の奥に円孔が開いていることが判明。このままでは失明の恐れがあるとのことで、急遽別の眼科を紹介されて手術したという訳だ。

数年前から飛蚊症の症状が出てると言っていたのだけれど、この疾患も眼球に空いた円孔が原因となるそうで、その頃から始まっていたのだろう。それも、今回の手術で症状が治まったらしく、事なきを得た。

術後の経過は順調なようで、視力も上がり、満足そうだったのが何よりだ。また新しい眼鏡作んなきゃと言いつつも笑顔だったので、嬉しい悲鳴と言ったところか。

しかも、最新医療に驚きを隠せない様子で、手術中の様子を饒舌に語っていた。内視鏡の眼科版とも言うべき手術で、眼球に小さな穴を3カ所開け、そこに針や微小ライトを差し込み、中からガスを注入して眼圧を高めることで、窪んだ眼球の外壁を中から押し出して塞いだそうだ。注入したガスは1カ月ほどしたら自然になくなるそうで、その様が日に日にわかるらしい。今の医療には感心しきりである。


その一方で市立病院の医師が、円孔を見逃したことを連呼していた。まあ、医師も所詮人間の端くれなので、ミスが起きないとは言い切れない。それを防ぐためにも、セカンドオピニオンが如何に大切かを思い知らされた。あのまま市立病院の言われるがままに、白内障の手術だけをしていたら、取り返しのつかないことになっていただろう。

それとこういう時の父の勘の鋭さにも驚かされた。元々芸術家で知識人ではあるものの、妙にこういう点において鼻が利くところがある。芸術家ならではなのだろうか?そんな複数の巡り合わせがあって、無事に手術を終えることができた。それが一番何よりである。

2022年8月10日水曜日

単純で曖昧なものを信じやすい人

スピリチュアルなものとか、非科学的な自己啓発本に傾倒する人がいます。こういう証明しようがない、嘘とも本当とも言えない曖昧なものを信じやすい人というのは、どういうものなのでしょうか。

いわゆるスピリチュアルとは

まずスピリチュアルや非科学的な自己啓発についてですが、人によって指しているものの幅がかなりあるので、一旦定義させていただきます。ここで言うスピリチュアルや自己啓発とは、波動であるとか、魂であるとか、太陽と月のパワーとかの話はもちろんそうですが、○○の法則とか○○力みたいな、科学的証拠を持って論理的に説明されたものではないものとさせていただきます。

一見論理的に見えてしまう現象

ただこういったスピリチュアルや自己啓発も、一定の説明の下に話をします。こういう法則があって、その元となっているのが波動でとか。文章としてはひとつながりになっているので、関連しているように聞こえるし、それ故に論理が成立しているように思う人もいるでしょう。

だがその関連性をちゃんと確認したのでしょうか?そもそも波動の存在をどうやって確認したのでしょうか?まず誰も確認してないでしょう。「いや、あるものはあるんだ」「私は信じてる」を連呼するだけで、その証拠を示せる人はいないでしょう。なぜなら、

「誰の目にも見えないから」

ただしこの誰の目にも見えないというところがポイントで、完全否定もできないわけです。なんとでも言えるので、押し切ることができてしまうのです。

そもそも説明は、聞き手が理解できないと論理が成り立っているとは認識されない。先ほどスピリチュアルな話は論理的に見えると言ったが、この手の話はシンプルなので万人受けしやすい。凡人でも通用するので、どちらとも言えない話であっても頭に入りやすいのだ。だから論理的に見え、納得させられてしまう。

単純でわかりやすいがゆえにうける

それに人間の脳は過剰に負担がかかるのを防ぐために、サボり癖があることが医学的にわかっている。なので脳をあまり使いたくない人にとっては、自然科学的な話は予備知識が必要な上、小難しくて抵抗を感じるだろう。だから心的ストレスもかかるから、科学的な話を拒否しやすい。

反対にスピリチュアルはそういった話はあまりしない。せいぜい箔をつけるために、量子力学などのそれっぽい用語だけを持ち出してくる(本当は関係ないことも多い)。「ここから先の話は専門家でないとわからないから、あなたは覚えなくていい」「あなたはこの流れさえ知ってればいいよ」とだけ言ってくれるから、勉強もさほどいらないし、頭を使わなくて済むので負担が軽くなる。凡人には持って来いだろう。

さっきの波動の話もそうだ。波動の存在だけ聞かされて、それが何なのかの説明まではほとんどされない(そもそも説明することが不可能だが)。それでも凡人なので雰囲気に飲まれやすいから、フワッとした説明でもそれっぽいことをシンプルに言われたら納得させられてしまう。

人間は自信のあるほうに惹かれる

さらにここに人間の習性が加わる。自然科学の研究者や非科学的なものを信じない人など、論理的なタイプの人はうかつなことを言わない傾向があるので、確認ができていないことに関しては正直に「わからない」と言います。これが聞く側からは弱腰に見えます。

反対にスピ系の人は、そういうまだ未解明なことであっても、はっきり「ある」と断言します。この自信たっぷりな姿に、聞き手は流されて信じてしまう習性が人間にはあります。なので証拠もなければ論理的でもないにもかかわらず、理屈が通っているように聞こえてしまうのです。

スピリチュアルや自己啓発に傾倒する人とは

以上のことからスピリチュアルや非科学的なものにはまる人とは、こんな人ではないでしょうか。

1.確認する癖がない人
相手の言っていることが本当なのか、確認しないとトラップにはまる可能性が出てきます。人を疑うのは良くないという話もありますが、全く疑わないのは危険を察知する能力を自ら手放す行為なので、多少疑っているほうが災難をふせげます。

2.頭を使わない人
頭を使わないでいると、いつまでも判断力が身につきません。普段から分析する癖を持っていたほうが、いろいろな角度で物を見れるので、客観的な視点を持てます。

3.面倒くさがりな人
面倒くさがっていては、何も始まりません。今の状況から抜け出したかったら、外に期待するのではなく、自分を変えるしかありません。

4.雰囲気で判断してしまう人
何かを企む人ほど、良い人を演じてきます。実際、自分自身も外面という仮面をかぶって生きているのだから、上辺の雰囲気では判断できません。中身を見る力が必要です。

5.思い込みが激しい人
こういう人は、良く考えずぱっと見で判断したものへ一途にのめり込みます。慎重さがない上、疑うことを知らず、人の制止も聞かないので落とし穴にはまります。

6.精神不安を抱えている人
これは恰好のターゲットになるタイプです。某新興宗教にインテリ系が多かった理由が、これです。学内での格差などで不安に感じたところに入り込んできたとのことで、普段ロジカルで頭脳明晰でもこういう時に傾倒することはあります。

7.依存的な人
他人が何とかしてくれると思っている人にとって、スピリチュアルや一部の自己啓発本は好都合です。自分の依存体質を正当化してくれるからです。さらに自分以外のせいにできるので、精神的に楽できます。しかし楽という利益を先に得るのと引き換えに、幸せを逃します。

8.一発逆転を考えている人
スピリチュアルの力で運気を上げて、楽に何か利益を得ようとしている人です。何か得たいなら、自らの力で獲得しないと自分のものにはならないので、自己研鑽は欠かせません。しかし一発逆転を狙う人は自分を磨くことを怠るので、他力本願で安易な手段を選びがちです。結果、スピリチュアルにはまる可能性が出てきます。

そもそも幸せな人はスピリチュアルにはまらない

こうしてみるとスピリチュアルや自己啓発にはまる人は、自身の人格や精神に問題がある人だということがわかります。他力本願で精神的に自立していなかったり、手間を惜しんですぐに楽なほうを選んでしまったり。こういう人は自分で道を切り開く意思がないため、安易にシンプルでわかりやすいものに飛びつきがちです。

しかし幸せや望みは、そんなに簡単に手に入るくらい価値の低いものでしょうか。むしろ簡単に手に入るものではないから、価値のあるものだと認識するのではないでしょうか。つまり幸せや望みは苦しみを乗り越えた先にあるのです。そして苦しみを乗り越えることができると、人間として一皮むけるので自立します。なので、幸せな人ほどスピリチュアルに頼らないのです。

よく考えてみてください。これだけ多くのスピリチュアルや自己啓発本が出回っていたら、普通みんな幸せになっていると思いませんか?しかし一向に幸せではないという人が絶えないばかりか、日本なんか幸せだという人が未だに半分にも満たないのです。如何にスピリチュアルや自己啓発が多くの人の役に立っていないかわかるでしょう。

スピリチュアルに頼っても、何も変わらないのです。幸せになりたかったら何かに頼ったり、すがったりするのを止め、自分の足と手で道を切り開くしかないのです。